2017年10月14日

二度目の人工股関節手術





1年前の7月に東京の玉川病院で、10年来我慢してきた右股関節の全置換手術をおこないましたが、その後左側の股関節が急激に悪化し、この10月上旬に左股関節全置換手術をおこないました。これで両股関節とも人工股関節となりました。

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過去の入院・手術の模様は、こちらです。

人工股関節置換手術を受けた(1)

今回は同じ病院、執刀も同じ先生ということで、2度目の同じ手術を受けるのは、要領がわかっているだけに恐怖心はありません。

入院時の持ち込み荷物も前回のリストを参考にし、まだ前に使ったものも残っていたりして手間もかかりませんでした。

前回とっても嫌だった、バルーン(尿道カテーテル)の取り外し&排尿痛や、手術直後のフットポンプが「あぁまた今回もか〜」という懸念ぐらいです。

1年で基本的な術法は変わりはありませんが、いくつか変更されていたり改良されたりしていた点があります。

・手術中に着用するT字帯は前回はおしめみたいでちょっと恥ずかしい形状のものでしたが、今回は大きな紙パンツに変わっていました。これなら着用しても恥ずかしさはありません。

・個室の床頭台が新しくなっていて、鍵のかかるセキュリティボックスも大きく、ノートPCも収まるようになっていました。これは便利。

下の引き出しがセキュリティボックス(中の右側の黒いのがノートPC)、上は冷蔵庫
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・入院食ですが、1年前の前回と比べるとほとんど残さず食べられるまでに改善されていました。お昼ご飯にカツ丼が出てきたのは感動モノです。単に慣れただけという可能性もありますが、、、

上はカツ丼、下はけんちんうどん(いずれも昼食)
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・手術室への入場曲のリクエストを前回聞かれたので、今回はヴィヴァルディ、ヴァイオリン協奏曲四季の冬をリクエストしようと予定していたのに、聞かれませんでした(泣)

・フットポンプが最新型?に変わっていて、前回のように痛みはなく、逆にフットマッサージャーのようにやんわりと圧縮し気持ちよく、これは大きな進化を感じました。

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

入院期間は前回(2016年7月)は手術の前日に入院し、各種検査をおこない、翌日の午後に手術(2時間ほど)、術後すぐに目を覚まし、そのまま翌日の朝まで17時間ほどベッドでフットポンプ、バルーン、点滴等をつけたまま安静状態でした。

手術翌日の午前中にバルーンを外してもらい、つかまり立ちはできるようになり、車椅子があればトイレにも自由にいけました。退院は入院10日目、手術後8日目のことでした。

今回は2回目と言うこともあり、担当医には「リハビリをちゃんとするので、1週間で退院させて」と事前に頼んでおきましたが、結果的には現在では最短とされている昨年と同様、術後8日目の退院となりました。

これは術後7日目に抜糸(透明フィルムをパラッとはがすだけ)するので、その抜糸の状態を見て退院かどうかを決めるみたいなので、抜糸前に退院というのはほとんどないそうです(手術だけ設備が整った玉川病院でおこない、リハビリは別の病院でおこなうという時は術後5日とかでの退院(転院)はありそうです。

手術開始が前回よりも2時間ほど後の午後3時からでしたので、やはりその日はリカバリ室でスパゲッティ状態(点滴、輸血、心電図電極、バルーン、フットポンプ)でマグロ放置状態。ひたすら夜明けとバルーンを外してくれる日勤の看護師交代を待ちます。

翌朝の10時頃に看護師さんがバルーンを抜いてくれて、やっと車椅子へ移動できます。その車椅子で個室へ移動し、ようやく一息付けます。

実は術後麻酔から覚めてから一晩一睡もしていません。傷口がズキズキと痛いのと、ずっと同じ体勢で寝ているので腰あたりが無茶痛くなっていたので、とても寝られません。自力で患部を上にした横向きにはなれました。

そうした地獄の苦しみの中でラッキーだったのは、家人に頼んで前日にリカバリ室のベッドに持ってきてもらったスマホ(+イヤホン付き)で音楽をずっと聴いていられたのが気を紛らわすのと、時間つぶしに大きく役立ちました。

音源全曲再生するのに約4時間半かかり、朝になってイヤホンを外すまで2周り半ずっと聞いていました。たっぷり音源を入れておいたのと、いつもは持たないイヤホンを当日セットしておいたのが大正解でした。これも前回の経験があってのことでしょう。

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

退院前にレントゲン撮影をして、インプラントが安定していることを画像で確認しました。左右ほぼ対照形でうまく設置してくれたと思います。

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あと、飛行機に乗るときに金属探知機に引っかかると聞いていましたので、日本語と英語で書かれた人工股関節(金属)使用証明書を発行してもらうことにしました。3000円+税がかかります。上記の写真と一緒に証明書を持って行けば割と簡単にゲートを通れそうかなと。

前回と今回の術後の状態でちょっと違ったのは、

・今回、切開した傷跡に血液がたまり、患部が大きく腫れてしまった(玉川病院の手術では血抜きのドレーンを使わない)

・術後7日目の抜糸の時に傷跡にたまった血を120ccほど抜いた(それでもまだ相当腫れている)

・バルーンの影響で、術後3〜4日までひどい排尿痛が続き、その後は頻尿(深夜含め1〜2時間に1回の排尿)が1週間続いた

・傷口の縫合後が昨年の右側は神業!って思ったぐらいにツルツルで綺麗でしたが、今回の左側は凸凹やギザギザが目立ちました。もしかすると縫合は誰か新人君に任せたのかな?と思って、執刀医に「縫合は誰か別の方がされました?」って聞いてみましたが、「前回も今回も私ですよ」と軽くいなされましたw。

あとは、前回は手術終了後に満員だったリカバリ室には入らず、直接個室へ戻りました。そのおかげで、とても気が楽でリラックスできましたが、今回は麻酔から気がついたらリカバリ室で多くの人と一緒の部屋へ移っていました。小心者の私はちょっと気を遣いました。

理学療養士とのリハビリは前回と大差なく、元々身体が硬いために、歩行練習よりもストレッチをやたらと勧められたのも同じです。

そんなこんなで、入院して10日目、術後8日で無事退院することができました。

その時点では杖を使って歩ける程度で、まだ杖なしではかなり不安な状態です。

ここから1週間程度、自宅で歩く練習などをして筋力を付けながら、歩行やバランス感覚を身につけていくことになります。満員電車に乗って会社へ行くのは、退院後1週間(手術後2週間)が目標です。

◆過去の関連記事
変形性股関節症〜人工股関節へ
人工股関節置換手術を受けた(1)



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2016年11月23日

変形性股関節症レントゲン



人工股関節手術を受けた玉川病院で、レントゲンの画像データを頼むと2,000円の手数料でもらえることがわかりさっそく頼んでみました。

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電話で依頼をして、数日後にはできたと連絡がありました。レントゲン写真も個人情報ですので、本人確認書類が必要です。

今回依頼したのは、人工股関節手術前の2回、X線撮影をした時のものです。画像の中の文字は、わかりやすいように私が後で上書きしたものです。

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向かって左側(本人右側)の股関節付近は真っ白になっていて、正常だと骨と骨の間の軟骨にあたる部分がなくなってしまっています。

反対側(本人左側)はまだ大腿骨頭と、大腿骨頭を受ける側の骨盤の受け皿部分を寛骨臼(かんこつきゅう)と呼びますが、その間にうっすらと円状の黒い隙間が見えます。この隙間が軟骨ですが、正常な人はもっと幅広い隙間で下側まであります。

下は足を少し開いた状態で股関節を撮影したレントゲン写真です。

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これらのレントゲンを見て、股関節の専門医師は「両側の末期の変形性股関節症です」と即断でした。

素人目には向かって右側(本人左側)はまだ軟骨もあり大丈夫かと思ったのですが、医者の見立てではこれでも十分に変形性股関節症の末期症状ということでした。

この時生活に支障が出るほどひどく痛むのは向かって左側(本人右側)だけでした。

医者の見立て通り、右側の人工股関節置換手術後は、手術側の股関節の痛みがなくなったと引き換えに、左側が痛み出すことになってしまいました。こんなことなら両側手術しておけばと思ったのは後の祭りです。

この玉川病院では両側の同時手術に定評があり、私が退院してほぼ入れ替わりに入院された常陸宮妃華子さまも両側変形性股関節症で両側同時人工股関節置換手術でした。

最初の診断時に両側変形性股関節症という診断でしたので、一瞬両側同時の手術とも考えましたが、同時手術の場合は、リハビリに時間がかかり、したがって入院期間も長くなるということでしたので、断念しました。

両側同時人工股関節置換手術のメリットは、貯血、検査など入院準備、入院・手術・リハビリが1度で済むというのが最大のメリットです。2回入院・手術をするよりも費用も少なくて済みます。

しかし、片側だけだと入院が10〜14日程度なのに、両側同時だと18〜20日程度と言われています。上記の常陸宮妃華子さまも75才というご高齢にかかわらず3週間(21日)で退院されていました。

今のところ手術側の痛みはまったくなくなり、反対側が歩くときや身体をひねるときだけ痛むようになりましたが、まだ安静時に痛むようなことはなく、当分は保存療法でしのいでいこうと思っています。

ただ右側の経験からすると、痛みを強く感じるようになってから、一気に悪くなりましたので、左側もあと1年ぐらいで限界がくるのではないかと思っています。

次に反対側の手術を受ける時は慣れたものですから割と平気ですが、人工股関節インプラントも手術方法も日進月歩で進んでいますので、できるだけ先に延ばせればなぁというのが実感です。

【過去の人工股関節関連】
変形性股関節症〜人工股関節へ
人工股関節置換手術を受けた(1)
二度目の人工股関節手術



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2016年10月16日

変形股関節症の人工股関節手術3ヶ月後診断



7月に人工股関節置換手術をおこなって3ヶ月が経過しました。

【過去のシリーズ】
変形性股関節症〜人工股関節へ
人工股関節置換手術を受けた(1)入院編
人工股関節置換手術を受けた(2)手術編
人工股関節置換手術を受けた(3)退院編
人工股関節置換手術を受けた(4)食事事情
人工股関節置換手術を受けた(5)入院持ちもの編
変形性股関節症レントゲン

(追加)2017年手術
二度目の人工股関節手術

術後の検診は、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年と1年間は3ヶ月ごとにおこなわれます。

久しぶりに日産厚生会 玉川病院へ。

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今回は、CT撮影、骨塩定量検査(DEXA法)、X線撮影、診察、リハビリ科で運動能力や可動域など測定がおこなわれました。

X線とCT撮影は手術前におこなっていますが、骨密度測定(骨塩定量)は今回が初めてです。

骨の密度ってどうやって調べるのだろう?針でも刺されるのか?ってちょっとドキドキしましたが、CTと似たような撮影する機械に寝ていればいいだけで安心しました。

その骨密度測定の結果は、腰椎正面のBMD(骨密度)とBMC(骨量)、骨面積(Area)で表されます。

BMD(Bone Mineral Density):骨密度 = 骨量 ÷ 面積(単位g/cm2)
BMC(Bone Mineral Content):骨塩量(単位g)
Area :面積(単位 cm2)

結果は、L2-L4 BMD 1,390g/cm2で、若年成人比較で117%、同年齢比較ではなんと127%と良好な結果に思わず笑いが。

子供の頃から親に「カルシウム不足にならないように」と牛乳、小魚、ひじきや海苔をよく食べさされていた結果かも。母親のおかげで骨は頑丈で感謝です。

L2-L4 BMCは85.41g、同骨面積は61.43cm2ということで、特に問題なしでした。

CTではインプラントの緩みや骨や筋肉との癒着状態が細かくチェックされますが、こちらも順調とのこと。

リハビリ測定では、入院時にお世話になっていた理学療法士の方と久しぶりに対面できましたが、別の患者さん対応のため、お話しする時間もなく、別の療法士の方が測定をしてくれました。筋力も手術前の状態まで戻っていて特に異常はなし。

リハビリ室の中はパジャマを着た入院中の人ばかりで、その中に普段着で入ってサクサク歩いたりしてますので、なにか申し訳ないというか場違いな雰囲気でした。

主治医の診察では、手術した右側の股関節は問題ないものの、左側の股関節がさらに悪化の兆しがある旨伝え、痛み止めのため、ロキソプロフェンNa錠を処方してもらいました。

次回の検査は3ヶ月後の1月になります。

(追加)2017年手術
二度目の人工股関節手術



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2016年09月10日

人工股関節置換手術を受けた(5)



【過去のシリーズ】.
変形性股関節症〜人工股関節へ
人工股関節置換手術を受けた(1)入院編
人工股関節置換手術を受けた(2)手術編
人工股関節置換手術を受けた(3)退院編
人工股関節置換手術を受けた(4)食事事情

少し間が開いてしまいましたが、今回は人工股関節手術において、入院時に持っていったものを書いておきます。

入院が何日になるかは予後やリハビリの進み具合で変わるので不明でしたが、おおよそ2週間程度と予想していました。

その入院に忘れ物がないようにExcelで一覧表を作り、荷造りしながらチェックをしていきました。事故や急病とは違い、入院・手術を決めてから1ヶ月以上間がありますから、それまでにゆっくりと準備ができます。

【衣服、下着類】
リハビリ用靴(紐なし)・・靴屋で購入
綿100%の厚手のスエットパンツ(パジャマ下)2枚・・Amazonで購入
綿の大きめTシャツ(パジャマ上)4枚
カーディガン(冷房の寒さ予防)
下着4枚
靴下4足

【日用品】
杖(リハビリで必要なので事前に買って、使い慣れておくのが良い)・・Amazonで購入
マジックハンド・・100円ショップで購入
長尺靴すべり・・100円ショップで購入
吸い飲みカップ・・100円ショップで購入
ストロー・・100円ショップで購入
薬(持病)
メンソレタム(唇の乾燥対策)
ティッシュペーパー
ウエットティッシュ(大判)・・100円ショップで購入
電気シェーバー
スキンコンディショナー
歯磨きセット
ヘアブラシ
タオル3枚
バスタオル2枚
洗濯物入れ
S字フック(大)・・100円ショップで購入
ソックスエイド(自作)
シャンプー&リンス
ボディソープ

【その他】
ふりかけ
醤油
キシリトールガム
ノートPC
LANケーブル
ダイアリー
イヤホン・・100円ショップで購入
携帯電話&充電器
文庫本3冊
現金
入院説明書
高額医療費証明書・・事前に健保へ申請
印鑑

【入院前には気がつかなかったけど、あると便利なもの】
目覚まし時計(目覚ましは使いませんが、リハビリやシャワーの時間を知るのに必要です)
昆布の佃煮やしば漬けなど濃い味のお漬け物(病院食はとにかく薄味で食欲がわきません)

【持っていったけど必要なかったもの】
コンパクトカメラ(スマホのカメラで十分)
浴衣(前あきで手術後の寝間着として便利かと思ったけど結局一度も着ず)
割り箸、スプーン、フォーク(毎食事についてくるし、コンビニで買った食べ物にもついてくるので)
調味料の醤油は時々使いましたが、同様に持ち込んだ中濃ソースやマヨネーズは、おかずが野菜の和え物や煮物ばかりで、それらを使う機会がありませんでした。生野菜や揚げ物料理は滅多に出てきません。

【意外と役立ったもの】
マジックハンドは下に落としたモノをつかんだり、靴を引き寄せて揃えたりするのに便利です。長さが70cmぐらいある長い靴べらも靴を履くときにしゃがまなくてもいいので楽です。またS字フックもベッドの手すりにいろいろぶら下げておくのに役立ちます。この3つはいずれも100円ショップで買いました。

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手術後しばらくはソックスエイドがないと靴下がはけなかったので、事前に準備して持ち込んで正解でした。買うと結構高いので、自分で作って入院前に何度か靴下を履く練習しておくのをお勧めします。「ソックスエイドの作り方」で検索すれば、作り方はいっぱい出てきます。私の場合素材は使わなくなった100円ショップで買ったファイルの表紙(ポリプロピレン製で柔らかく強度もある)を使いました。

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タオルケットにもなりそうな大きなバスタオルを1枚持っていったのですが、これが役立ちました。小さな枕を大きなバスタオルで何重にもくるみ、頭の高さを調整していました。

病院食は薄味なので好みに応じて醤油やソースがあると便利です。ふりかけも白米中心の食事にアクセントをつけるのに役立ちました。

【その他】
カバンは海外旅行で使ったキャスター付きのバッグで鍵つき。スーツケースほどは大きくないので、かさばる衣服やタオル類は軽いので別の大きなトートバッグに入れて持っていきました。

下着等は4日分しか持っていかなかったので、入院中は何度か家人に洗濯と補充をしてもらいました。一応病院内にも小さなコインランドリーがあるので、そこで洗濯することも可能です。

部屋は個室ですが鍵はついていないので、リハビリやシャワーの間は無人となり不用心になります。財布やスマホは床頭台に付いている鍵のかかるセーフティボックスが使えますが、ノートPCは入りません。そこで、外出するときはキャリーバッグにパソコンを入れて鍵をかけておきます。カバンごと持って行かれると防ぎようはありませんが、そこまで神経質にならなくてもいいかなという感じです。

手術後しばらく傷跡が腫れて熱を持つので「アイスノンがあると患部を冷やせていいよ」と聞いていましたが、部屋にある冷蔵庫には冷凍室がなく凍らすことができないのと、病院側で手術後2日間ほどは何も言わなくても貸してくれました。必要かどうかは病院によると思います。

以上で、「人工股関節置換手術を受けた」シリーズは一旦終了します。
また、定期検査やその後のリハビリ状況について時々触れるかも知れません。

もし手術に迷っていたり、なにか手術やリハビリなどで質問があれば遠慮なくコメントを残してください。



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2016年08月05日

人工股関節置換手術を受けた(4)



人工股関節置換手術を受けた(1)
人工股関節置換手術を受けた(2)
人工股関節置換手術を受けた(3)

玉川病院を術後8日で退院しましたが、その退院翌日に常陸宮妃華子さまが入院され同じ手術をされました。今回は大きく報道されたので、一躍「人工股関節置換手術=玉川病院」といういいPRになりました。私の場合は外来初診から約2ヶ月で手術でしたが、今後はもっと混み合うのかも知れません。

常陸宮妃華子さまが手術 変形性股関節症(日本経済新聞)
常陸宮妃華子さま(75)は16日、両側変形性股関節症の治療のため、東京都世田谷区の日産厚生会玉川病院で人工関節置換手術を受けられ、無事に終了した。手術は2時間半あまりで、リハビリも含め約1カ月で退院する見通し。

皇室の方は特別扱いがされていると思いますが、普通の入院患者に対しては、ちょっと困った問題として書いておきたいのは入院時の食事です。

手術やリハビリの技術は優れているのは認めますが、食事だけは大いに改善の余地がありそうです。(舌が肥えているであろう)常陸宮妃華子さまにももし同じ食事が出ていたとすれば(たぶんそれはないと思いますが)、ほとんど食べられないのではないかと思ってしまいます。

病院食は様々な症状に応じて多岐に準備をしなくてはならないのは理解できますが、整形外科のように食事療法が必要ない入院患者にまでいかにもという病院食を提供するのはどうかなと思います。

もっとも病院はホテルや料亭ではないので、美味しい食事を出して満足してもらうというのが目的ではありませんが、あの食事を毎日食べていると健全な身体も精気を失ってしまいそうです。

刑務所の食事は囚人を大人しくさせておくためにカロリーを制限し、暴れたりしないよう元気が出ない食事を出すと聞いたことがありますが、なにかそれと同じような感じです。

個人的には糖質制限(炭水化物制限)ダイエットを実行中ということもあり、普段は野菜や肉中心の食生活ですが、病院食はそれに反して米やパンでカロリーを摂るという古い発想のままです。少量のおかずの何倍もの米やパンが毎日出てきて食べるものがなくて毎日困りました。

間食は自由でしたので、売店で買ったり家族の見舞いでフルーツを大量に持ってきてもらったりしましたが、とにかく味気のない食事は毎日の生活で応えました。

食事一覧

7月5日(入院1日目、昼・夜)

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昼:ご飯、きんぴら、あんかけ卵焼き 夜:ご飯、焼き魚、豆と野菜の煮物、吸い物、パイナップル

7月7日(入院3日目、術後1日、朝・昼・夜)

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朝:おかゆ、煮物、味噌汁、ヨーグルト 昼:おかゆ、魚フライ、インゲン和え物 夜:おかゆ、鶏肉煮込み、野菜、吸い物、プリン

7月8日(入院4日目、術後2日、朝・昼・夜)

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朝:食パン2枚、野菜煮込み、ジョア 昼:ご飯、焼き鳥、マカロニサラダ 夜:ご飯、野菜炒め、かぼちゃの煮物、味噌汁、キウイ

7月9日(入院5日目、術後3日、朝・昼・夜)

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朝:食パン2枚、野菜和え物、牛乳 昼:ソフト麺ミートソースかけ、キューリの酢もの、バナナ 夜:ご飯、焼き魚と唐辛子添え、豆の煮物、野菜和え物、吸い物

7月10日(入院6日目、術後4日、朝・昼・夜)

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朝:パン2個、八宝菜、牛乳 昼:ご飯、白身魚ブロッコリー添え、わかめの酢もの 夜:ご飯、野菜煮物、味噌汁、缶詰フルーツ

7月11日(入院7日目、術後5日、朝・昼・夜)

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朝:食パン2枚、野菜のトマトソース煮、ヨーグルト 昼:ご飯、肉野菜炒め、豆腐とエビ和え物 夜:ご飯、鯖煮、野菜、味噌汁

7月12日(入院8日目、術後6日、朝・昼・夜)

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朝:食パン2枚、野菜煮込み、牛乳 昼:ご飯、鮭マヨネーズ焼き、山菜煮物 夜:ご飯、出汁豆腐、野菜和え物、味噌汁、パイナップル

7月13日(入院9日目、術後7日、朝・昼・夜)

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朝:パン2個、野菜スープ、牛乳 昼:麻婆豆腐丼、野菜和え物、吸い物 夜:ご飯、煮魚、野菜煮物、味噌汁、フルーツ缶詰

写真だけを見ると、健康的でバランスが取れた食事で、これで文句を言うのは贅沢だ!と言われかねませんが、とにかくすべてにおいて味がほとんどついていなく、おかずの量が極めて少なく、汁物含め冷め切っていて食欲がわくものではありません。

私の場合、おかゆは半分以下、パンとご飯は半分、おかずや汁物は7〜8分しか食べられませんでした。牛乳とかヨーグルト、フルーツだけは全部いただきました。

人工股関節置換手術を受けた(5)持ち物編へ続く

【変形性股関節症&人工股関節】
変形性股関節症〜人工股関節へ
変形股関節症の人工股関節手術3ヶ月後診断
二度目の人工股関節手術



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