2020年02月08日

中古ポロGTI調べ


私が3年前に購入したフォルクスワーゲンポロGTI(6R CAV)は現在の中古市場ではどういう価格になっているのか気になって調べてみました。

いえ、別に今乗っているポロを売るために販売価格の相場を調べているわけではなく、小型でハイパワーな取り回しが良いクルマって意外と少なく、多くの方にお勧めしたいから他なりません。

また変速機にDSGと呼ばれるツインクラッチを搭載していることもCVTばかりの国産車とは違う大きなアドバンテージです。

3代目のポロ(6R)に設定されたGTIは、2010年から2014年まで販売されたツインチャージャー仕様の1.4L TSIエンジン(179馬力)を搭載したモデルと、2015年から2018年まで発売された1.8L TSI インタークーラー付シングルターボ仕様(192馬力)の2種類があります。

私が購入したのは、2012年式の1.4Lモデルです。1.5L以下のエンジンだと毎年支払う自動車税が少し安いので助かります。

それでも、停車から100km/hまで6.9秒(1.8Lモデルは6.7秒)という加速性能と、最高速度225km/h、燃費性能は16.6km/L(10・15モード測定値)と硬軟織り交ぜて国産車にはない優れた性能を持っています。

中古車の場合、その程度(走行距離や保管状況)、年式、色、後付け部品、車検や保証の有無など様々な条件が違っていて、一概に価格(支払総額)で比べることは難しいのですが、参考価格として残しておきます。

データは、カーセンサーの2020年2月8日現在のものから引っ張ってきています。
 年式走行車両本体支払総額
ポロ GTI GTI/記録簿/後方センサー2010走行5万km61.6万円78.4万円
ポロ GTI BBSアルミ2010走行5万km85万円85万円
ポロ GTI2010走行7.2万km73万円89万円
ポロ GTI ストラーダナビ クリフォード2010走行6万km88万円98万円
ポロ GTI サンルーフ 修復歴無し2011走行7.5万km55万円55万円
ポロ GTI HDDナビフルセグTV/ETC2011走行8.7万km48万円58万円
ポロ GTI 1オーナー ナビBカメ2011走行5.3万km68.9万円82万円
ポロ GTI 純正HDDナビ・リヤカメラ2011走行2.9万km87万円87万円
ポロ GTI 社外SDナビフルセグドラレコETC2011走行5.1万km90.2万円90.2万円
ポロ GTI HDDナビ DTV Bカメラ ETC HID2011走行6.7万km91.3万円91.3万円
ポロ GTI HIDナビBカメラETC地デジTV2011走行4.1万km82万円92万円
ポロ GTI SDナビ地デジバックカメラ ETC2011走行1.9万km98万円98万円
ポロ GTI 社外ナビ地デジTV/キセノンライト2011走行3.7万km93.8万円113.8万円
ポロ GTI ETC ナビ MTモード HID 禁煙車2011走行2.6万km115万円123万円
ポロ GTI ワンオーナー HDDフルセグ ETC2011走行2.4万km99.9万円123.2万円
ポロ GTI ナビTV Rカメラ ETC アルミ サス2012走行7.9万km69.9万円85万円
ポロ GTI ワンオーナー 社外ナビTV2012走行8.8万km87.4万円87.4万円
ポロ GTI 車高調 社外アルミホイール2012走行5.2万km84万円89万円
ポロ GTI HIDライト ETC パドルシフト2012走行5.9万km69万円91万円
ポロ GTI 1オーナー SDナビ ドラレコ ETC2012走行3万km94.8万円94.8万円
ポロ GTI 1オーナー サンルーフ SDナビ ETC2012走行7.6万km93.8万円107.8万円
ポロ GTI2012走行5.8万km108.8万円108.8万円
ポロ GTI 社外ナビ フルセグTV2012走行3.2万km108万円124.2万円
ポロ GTI メモリーナビ/純正AW/ETC2012走行1.3万km131.8万円131.8万円
ポロ GTI 純正HDDナビ&フルセグ 禁煙車2013走行5.3万km79.9万円103.4万円
ポロ GTI カーボンエアロ・ビル車高調2013走行5.6万km94.8万円114.2万円
ポロ GTI フルセグナビ ETC2013走行4.5万km129.9万円129.9万円
ポロ GTI ナビ ETC キーレス ターボ2014走行5.9万km122万円133.9万円
   平均89.6万円98.8万円

2010年から2018年までのポロGTIは全国で74台の中古車が掲載されています。

そのうち、2010年から2014年までの1400ccツインチャージャー179馬力仕様のポロGTIは28台ありました。

その28台の車両本体価格平均は90万円、諸費用含む支払総額は99万円となっています。

私が3年前に2012年モデルを購入したときは車両本体価格165万円、支払総額184万円(車検含む)でした。

但し、実際はこの金額から10万円近い値引きと、タイヤ・バッテリー・消耗品類の無償交換など交渉しています。

その時から比べると、当時から半額とまではいかないまでも、4割ぐらいは下がっている印象です。

詳しくは、 フォルクスワーゲンポロGTI(6R型中古)を購入した その1

このポロGTI(6R型)をお勧めするのは、様々な理由がありますが、そのひとつには、あとからカスタマイズしたい場合のパーツ類が豊富だと言うことです。

私の過去記事にも書いていますが、様々な部品が安く大量に提供されていて、輸入車は高いというイメージは完全に崩れます。

なぜ安いかというと、フォルクスワーゲンは中国やアメリカで数多くのクルマを販売しているので、その部品が中国その他の国の業者から供給されているからです。

中国系の通販会社(aliexpress)や米国系(e-bay)などで検索すればとにかくボルトの1本から販売されています。

aliexpessの日本語ver.で「POLO 6R GTI」で検索した画面
aliex2020.jpg

それらは少し割高になりますが、日本のAmazonでも販売されています。

もちろん国産車よりも故障が多いとか、ディーラーで修理すると高いとか、輸入車ゆえのネガな部分もあります。

そういうことを念頭に置いて、自分で好きなようにカスタマイズしたい方にとっては、このポロGTIは国産小型車にはない良い選択だと思います。


【ポロGTI パーツ】

ポロにオートライトスイッチ取り付け
ポロにボンネットダンパー取り付け
ポロGTI ステアリングの革巻きカバー(編み式)装着


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2020年01月11日

プリンターが壊れたので買い換え


年末の恒例行事のようにプリンターが壊れました。

年賀状の文章面をデザインし、テスト印刷すると、その画像の色が変だったので、??と思い、プリンターの機能として備わっている全色テスト印刷で、画像用ブラックインクがまったく出ていないことがわかりました。

インクは全6色で、目視ではまだ十分インクは残っています。ちなみにインクは高いけどすべて純正インクで、不良品インクの目詰まりということでもないでしょう。

何度かプリンターの機能のインククリーニングをおこない、そのブラックインクを新しい別のインクと交換してみてもダメで、どうもインク側の不都合ではなく、プリンター側の異常のようです。

故障なら修理を頼むと言うことも考えられますが、(1)年末に出したい年賀状印刷に間に合わない(2)修理費用はたぶん新しいプリンター購入費用より高くなると思ってやむなく即Amazonでポチリ。

購入したのは、キヤノンPIXUS TS6330 13,308円(2019年12月25日時点)

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下が壊れたPIXUS TS8030、上がPIXUS TS6330

近所の家電店へ買いに走ろうかと思いましたが、Amazonでは翌々日に配送となっていたので、それで良しとしました。

後日家電量販店で同機種を見たところ、ポイント還元を含めるとAmazonとほぼ同額という感じでした。最近、量販店も頑張ってますね。

3年前の年末に故障して買い換えたときは、インクの異常ではなく、用紙やはがきを巻き込む部分が壊れた異常だった気がします。

ちょっと古い記録を引っ張り出して見てみると、

1998/07/18 エプソン プリンターPM-600C 24,799円
2000/06/29 キヤノン プリンターBJF620 27,800円
2002/12/02 キヤノン プリンターPIXUS 550I 19,000円
2006/08/06 キヤノン プリンターPIXUS iP4200 12,700円
2007/09/04 キヤノン プリンターPIXUS iP4300 8,505円
2016/12/25 キヤノン プリンターPIXUS TS8030 19,819円
2019/12/27 キヤノン プリンターPIXUS TS6330 13,308円

2年→2年→4年→1年→9年→3年(イマココ)と7台目です。1998年の前に、もう1台、モノクロ専用の小さなキヤノンプリンター「BJ-10v」を買いましたが、記録は残っていません。さらにその前は、ワープロ専用機でそれに付属していたプリンターです。

頻繁に使っていて2〜3年おきで買い換えるのなら許されますけど、年賀状印刷以外では年に10数枚程度の使用ですから、あまりにも使わないうちに故障という憂き目に遭ってます。使わないから壊れるということもあるのでしょうけど、、、

それと、今回困ったのは、それまで使っていたインクは、予備を含めて持っていますが、それが新しいプリンターでは使えないこと。

同じ6色(ブラック2種類)インクなのに、互換性がないのはめちゃ腹が立ちます。つい半年ぐらい前に買っておいた純正のインクセットは5,600円ぐらいしましたが、それが無駄になってしまいます。

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こうしたプリンター本体を安く提供し、バカ高いインク代で稼ぐというジレットモデルはいい加減やめてもらいたいものです。プンプン

この余計な出費で、この年初には、移動オービス「レーザー式小型オービス」対応の新しいレーダー受信機(下記)を買おうと思っていたのを延期することになりました(涙)

コムテック レーザー光対応レーダー探知機 ZERO 707LV 新型レーザー式オービス対応


どこかに落ちてないでしょうかね(笑)

【考察シリーズ】
ランエボの維持費についての考察(考察シリーズ24)
ドアロックする?しない?についての考察(考察シリーズ20)
スバルアイサイト(EyeSightVer.2)の考察(考察シリーズ19)

■ランエボからN-WGN経由ポロGTI日記 つるかめつるかめ INDEXページ


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2019年12月28日

2019年つるかめ日記総集編


今年はこのブログにとって大きな変革の年となりました。

と言うのも、ランエボXを手に入れた2007年より始めたYahoo!ブログが今年2019年12月で閉鎖となり、せっかくコツコツと積み上げてきたSEO資産が台無しになってしまいました。

書いてきたブログは基本的にストック型を心掛け、フロー型のニュースや速報とは違い、内容やボリュームなど、いつ読んでも(少しは)役に立つ中身が濃い内容を心掛けてきましたので、ブログ来訪者の9割は検索エンジンで調べて来てくれていました。

それがすべてリセットされ、おまけに、過去のブログを移した先(さくらインターネットブログ)は、「内容がかぶっている」「単にコピペしたブログ」というお墨付きというかペナルティをGoogle様よりいただいているようで、新しく書いたブログを含め、一向に検索結果に反映されません。さらに「さくらブログ」ではSSL未対応というハンデも背負っています。

丸ごとコピペして新しいところに移し替えたのですから、コピペして内容がかぶっているのは当たり前ですが、Google様のロボットは容赦なく、「他人のコンテンツをコピペしてコンテンツを増やしているだけの悪徳サイト」と同様、「ダメなモノはダメ!」とつれない判断です。ま、その区別は付きにくいですからね〜。

おとなしく、Yahoo!指定の移転先(ライブドアブログなど)に移しておけば、移転と同時に自動転送がかかり、そういうことになかったかも知れませんが、後の祭りです。

ま、それはともかく、ゼロというか、マイナスからのスタートとなってしまった2019年ですが、いつかはきっとGoogle様のクロールロボットにもわかってもらえるよう、地味に努力を積み重ねていこうと思っています。

年末と言うことで、特に新しいネタもないので、大河ドラマ同様、2019年総集編を残しておきます。

【お出掛け】
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初日の出シリーズ!2019年元旦 東扇島
http://makan.sblo.jp/article/185725684.html
日帰り温泉とイルミネーション2019
http://makan.sblo.jp/article/185725649.html
成田へドライブ(1)
http://makan.sblo.jp/article/185725484.html
高ボッチと駒ヶ根ソースカツ丼
http://makan.sblo.jp/article/185951061.html
あしかがフラワーパークへ行ってきた
http://makan.sblo.jp/article/185979748.html
甲府武田神社と石和温泉でまったり
http://makan.sblo.jp/article/186391477.html
信州・草津ドライブ探訪 その1
http://makan.sblo.jp/article/186549122.html
二館物語(岡本太郎美術館&登戸研究所資料館)その1
http://makan.sblo.jp/article/186669346.html
伊豆へ紅葉偵察ドライブ その1
http://makan.sblo.jp/article/186805751.html

【ポロGTI】
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再びカロナビの排熱ファンを交換する
http://makan.sblo.jp/article/185725595.html
車検へ向けての備忘録 その1
http://makan.sblo.jp/article/185724989.html
ポロGTI ステアリングの革巻きカバー(編み式)装着
http://makan.sblo.jp/article/185724017.html
車検前に消耗品の交換とタイヤローテ+天下一品
http://makan.sblo.jp/article/186043128.html
ポロGTI 7年目の車検
http://makan.sblo.jp/article/186296245.html
VWツインクラッチDSGリコールに関して
http://makan.sblo.jp/article/186462839.html
ポロにボンネットダンパー取り付け
http://makan.sblo.jp/article/186866549.html
ポロにオートライトスイッチ取り付け
http://makan.sblo.jp/article/186912595.html

【テクテクと健康】
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ブラオヤジ7(含む旧車シリーズ)
http://makan.sblo.jp/article/185725334.html
ボヤキと旧車
http://makan.sblo.jp/article/185849801.html
人間ドックと赤坂散歩
http://makan.sblo.jp/article/186011746.html
車検の見積もり依頼と等々力渓谷ウォーキング
http://makan.sblo.jp/article/186107904.html
ブラオヤジ8(久々)+名車列伝
http://makan.sblo.jp/article/186493044.html

【花・植物】
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春爛漫を満喫
http://makan.sblo.jp/article/185791580.html
過ぎゆく平成の桜かな
http://makan.sblo.jp/article/185823103.html
生田緑地ばら苑 2019春の公開 Plusラーメン
http://makan.sblo.jp/article/186076342.html
恒例のお勧めツツジ寺とあじさい寺2019
http://makan.sblo.jp/article/186138816.html

【その他】
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電気シェーバーラムダッシュの電池交換
http://makan.sblo.jp/article/185724070.html
Yahoo!ブログの閉鎖とブログ移転に関して その1
http://makan.sblo.jp/article/185886602.html
ドライバー批判よりも、クルマの安全対策批判へ
http://makan.sblo.jp/article/186174507.html
ラーメン履歴(2017年下半期〜2018年上半期)
http://makan.sblo.jp/article/186237284.html
ラーメン履歴(2018年下半期〜2019年上半期)
http://makan.sblo.jp/article/186261106.html
光を入れてLANケーブルを1階から2階へ引き回し(失敗談)
http://makan.sblo.jp/article/186361594.html
走行動画撮影に関すること
http://makan.sblo.jp/article/186644412.html
クルマに必要な装備、不要な装備
http://makan.sblo.jp/article/186744154.html
2019年下半期 ラーメン履歴 その1
http://makan.sblo.jp/article/186890443.html
2019年下半期 ラーメン履歴 その2
http://makan.sblo.jp/article/186943482.html

今年も1年、ありがとうございました。引き続き来年もよろしくお願いいたします。
皆様のご多幸を願っております。良いお年をお迎えください。

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2019年10月19日

二館物語(岡本太郎美術館&登戸研究所資料館)その2


川崎市多摩区にある二つの施設(館)、前回紹介した「川崎市岡本太郎美術館」と、今回紹介する「明治大学平和教育登戸研究所資料館」へ行ってきたのでその紹介です。タイトルはディケンズの二都物語をもじりました。

明治大学平和教育登戸研究所資料館
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前回のブログで少し触れましたが、この川崎市多摩区に拡がる丘陵地帯(旧向ヶ丘遊園地、生田緑地、専修大学生田キャンパス、明治大学生田キャンパス一帯)は、旧陸軍の秘密兵器開発の拠点「陸軍技術本部第9研究所」や、軍の依頼を受け密かにレーダーなどの研究・開発をおこなっていた「日本電気生田研究所」の跡地です。

それらの土地と建物は、戦後、重要軍事施設として米軍に接収されましたが、その後日本に返還され、川崎市や各大学などに売却されてきました。

特に「陸軍技術本部第9研究所」通称「登戸研究所」の施設があった場所には、現在でも当時を彷彿させるような建物や設備跡、当時に植樹されたヒマラヤスギなどが残されています。

本来なら譲り受けた先が再開発をする時に、すべて取り壊し更地にしてから新しくするところ、最終的に購入したのが利益や効率優先主義ではない明治大学農学部だったことが偶然にも幸いし、多くの建物や史跡が残ることになります。

大学の敷地の端っこに、高さ約 2.7m,幅約 1m,奥行約 15cmの巨大な1枚岩でできた「動物慰霊碑」があります。

裏には「昭和18年3月陸軍登戸研究所建之」とあります。「陸軍技術本部第9研究所」という正式名称ではなく、通称で書かれているところになにかちょっと曰くありげです。

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単に実験で殺した小動物のために、このような巨大な一枚岩で、今の価格にすると何千万円もする慰霊碑を建てるというのは普通は考えられません。

関係者の話では、これはここ登戸研究所で研究・開発・製造された毒ガスや生物兵器などが、中国の南京へ持ち込まれ、そこで人体実験に使われ殺された多くの人々に対する慰霊碑だったというのが通説です。

戦後、敷地を買ったのが、明治大学農学部だったので、この慰霊碑を見つけた大学関係者は、過去のそうした曰くは知らず、碑銘の文字通り「農学部の実験において殺傷することもある小動物の鎮魂と慰霊をするのにちょうどよい」「動物慰霊祭を毎年この前でおこなおう」と、この碑が取り壊されずそのまま残ったということです。

同様に、大学の敷地内に古い生田神社が建てられています。元々は弥心神社(やごころ)という名称です。これは研究や知識の神様「八意思兼神」(やごころおもいかねのかみ)を分祀されたものと言われています。

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この神社も動物慰霊碑と同様に、登戸研究所が陸軍から研究の功績を称えられ、副賞として得た巨額の賞金で建立したものです。

この神社が大学が買い取った後も、残ったのは、やはりこの場所に移転してきたのが大学の農学部だったことで、豊作祈願や収穫祭をおこなうのにこの神社がちょうど良いと判断されたそうです。まったく偶然とは恐ろしいものです。

そしてこの神社の脇に新しい石碑がひっそりと建てられています。

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表面には「登戸研究所跡碑」、裏面は「すぎし日は この丘にたち めぐり逢う」という句が書かれています。建立されたのは終戦から43年後の1988年(現在から31年前)です。

句の意味は、「登戸研究所で働いていた人は、その秘密を固く誓い合ったが、長年が過ぎ、再びこの地でようやくその時の話しができるようになった」という思いを込めた句らしいです。

この研究所で働いていたのは軍人だけでなく、学生や取引業者など含め、民間人も多く雇われていたので、敗戦後に「なかったことにする」ため「秘密はすべて墓へ持って行く」と相当きつく箝口令がひかれたようです。

それだけに、その贖罪の気持ちや家族や親しい人にも打ち明けられない気持ちなど、苦しんだ人も多いだろうと想像できます。

さて、最後は資料館です。

資料館の中には、この登戸研究所の歴史から、研究されていた内容、その成果まで多岐にわたり展示がされています。

資料館自体も、当時の研究所の建物をそのまま利用されていますが、戦前の建物とは思えない、頑丈に作られていて、平屋で天井が高く、当時の最新の研究設備や空調機器などが施されていたようです。

登戸研究所で開発された兵器でもっとも有名なのは「風船爆弾」で、これは当時の気象庁の担当者から「ジェット気流に乗せて日本からアメリカ本土へ爆弾を飛ばすことができる」というアイデアが出てきて、ここ登戸研究所で研究・開発されました。

水道設備も近くにわざわざ浄水場を作り、配水管を通し、水栓も当時進んでいたアメリカ製のものを使っていたそうです。

左:風船爆弾模型 右:キャンパス内にある当時の消火栓(五芒星=陸軍マーク)
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直径20mの和紙で出来た巨大な風船に水素を詰め、時限発火式の爆弾や焼夷弾を積み、実際に太平洋岸から9300発が放たれ、そのうち1000発以上がカナダやアメリカの北米大陸に到達したということです。

しかし残念ながら、風船なので、せいぜい30kgぐらいの爆弾や焼夷弾しか搭載できないので、心理的効果はともかく、実質的な成果はなかったそうです。ただアメリカ史上、本土が空爆されたのはこれが最初で画期的なことだったようです。

その他にも、この登戸研究所では、中国経済を破綻させるため中国の紙幣を大量に印刷していたり、ジュネーブ協定に違反する毒ガスや生物兵器を開発、製造していましたが、そうした戦時下における非道残忍なこともひっくるめて、登戸研究所です。

今は若い人を中心に、戦争が忘れられてきていますが、この長く隠蔽されてきた登戸研究所を研究テーマとして調べ始めたのが30年ほど前の川崎市の高校生(法政二高平和研究会)だったということや、こうした不都合な真実である史跡などが大学とは言え一民間企業の敷地内で奇跡的に残されていたことに感銘を受けました。

もし明治大学農学部でなく、オリエンタルランドや森ビルがこの土地を購入していたら、今頃は史跡は跡形もなく、ディズニーランドは千葉ではなくこの広い丘陵地帯に、虎ノ門ヒルズや六本木ヒルズではなく、近代的な高級オフィス兼マンション、生田ヒルズが生まれていたかもです。

見学は無料で、大学キャンパス内は広く、カフェやレストラン、それに1984年冬のマッキリーに消えた明治大学農学部OBの植村直己氏のモニュメント(写真下)もあり、家族連れでブラッと訪れるのも良いかも知れません。

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【考察シリーズ】
バカバカしい軽自動車の馬力規制の考察(考察シリーズ30)
自動車盗難(2013)の考察(考察シリーズ27)
高速走行中に集中豪雨に遭った時に関する考察(考察シリーズ22)




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2019年10月12日

二館物語(岡本太郎美術館&登戸研究所資料館)その1


川崎市多摩区は主に田畑や果樹園、大学キャンパス、それに東京へ通う人達の住宅地が拡がっているだけで大人が行ける名所、観光地と言える場所はほとんどないのですが、「川崎市岡本太郎美術館」と「明治大学平和教育登戸研究所資料館」は数少ない見所の多い施設です。あと向ヶ丘遊園跡地にできた「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」というのもありますが、基本子供向けです。

その二つの館を最近見学してきたので、2回に分けて紹介しておきます。

川崎市岡本太郎美術館」は、あの大阪万博でシンボルとなった太陽の塔の作者でもある、日本を代表する芸術家(彫刻、絵画、陶芸、書道など)岡本太郎氏の作品を集めた美術館です。

岡本太郎氏は明治時代の漫画家岡本一平氏と、歌人で作家の岡本かの子氏夫婦の長男として1911年(明治44年)に生まれ、1996年に84歳で亡くなるまで多くの作品を世に出してきました。

川崎市との関係は、生まれというか実家が川崎市高津区だったことで、1999年になぜか高津区ではなく隣の多摩区に美術館が完成しました。今年で開館20周年だったのですね。

岡本太郎美術館がある生田緑地周辺には、広大な丘陵地帯と二つの大学(明治大学と専修大学)キャンパスなどがありますが、このあたり一帯は、戦前までは旧日本陸軍が様々な秘密兵器を研究・開発するための「陸軍技術本部第9研究所」の跡地です。

今はこの生田緑地や岡本太郎美術館の最寄り駅は小田急線「向ヶ丘遊園」駅ですが、1955年までは「稲田登戸駅」という名称でした。したがってこの第9研究所は通称「登戸研究所」と呼ばれていました。

メイン入り口の生田緑地東口(向ヶ丘遊園駅から徒歩10分、有料駐車場や無料駐輪場もあり)から中に入ると、すぐに民家園(有料)の入り口があります。

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今回は有料の民家園やプラネタリウム(かわさき宙と緑の科学館)はパスし、緑の中の公園をズンズンと進んでいきます。

近所の幼稚園や小学校の遠足や写生会場のメッカとなっている中央広場には、蒸気機関車D51(408号、昭和15年製)と、客車スハ42-2047(昭和23年製)が置いてあります。

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私が小学生の低学年の頃までは、まだ山陰本線には蒸気機関車が走っていたので、夏休みに母親の実家へ行くときに何度か乗ったことがあります。懐かしいです。

さらに森の中を進んでいくと、岡本太郎美術館があります。生田緑地東口から徒歩で15分ぐらい歩きます。

美術館と言っても、デーンと建物がそびえているのではなく、地上には噴水やモニュメントと、地味なカフェがある程度で、美術館は地下に作られています。自然と景観をできるだけ残そうという趣旨なのかもです。

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展示室への入り口
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中の常設展示はフラッシュを使わなければ写真撮影もOKとのことで、割と自由に作品に触れたり座ったりできます。ただ部屋ごとに監視員が目を光らせているので、作品を汚したり傷を付けるようなことはダメですよ。

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一巡して出口付近にあるミュージアムショップで、岡本太郎のデザインが入った文庫カバーでもあれば買おうと思っていたけどそれはなく、「TAROの夢 唐辛子入り最中(もなか)」をお土産に買いました。

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お味は、、、唐辛子は余計ですね、ピリピリします、、、

外へ出でてから奥にあるシンボルタワー「母の塔」を見て、ウォーキングがてらに少し外回りをして東口へと戻ってきました。

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あと、注意点がひとつ。

岡本太郎氏の作品を集めた場所はここだけでなく、東京都港区南青山に「岡本太郎記念館」というのがあります。この記念館は同氏のアトリエ兼住居を改装して作られました。名称も似ているので、よく間違えられるようですから気をつけてください。

二館物語(岡本太郎美術館&登戸研究所資料館)その2」へ続く

【ブラオヤジ・シリーズ】
ブラオヤジ
ブラオヤジ4(含む旧車シリーズ)
ブラオヤジ8+名車列伝



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