「北海道一周ドライブプランの作り方 その1」からの続きです。
ひとまず計画を作ったあと、いろいろ調べたり、観光案内、SNSを見ていると、あそこにも、ここにも寄ってみたいというところが必ず出てきます。
私の場合、計画の第1案では単に北海道の外周路を走り、その外周周辺の観光地だけ寄るプランでしたが、第2案では北海道の内陸部にある「阿寒湖アイヌコタン」、第3案では同じく内陸部にあり観光名所として有名な美瑛の「青い池」と「四季彩の丘」、富良野の「ファーム富田」にどうしても寄りたくなり、それぞれ作成していた計画を変更し、大きくルートや宿泊予定地が変わりました。

ルート作成は、Googleマップで、1日ごとに出発地と立ち寄り場所、目的地を入れ、走行距離と所要時間を調べ、どこで宿泊すれば無理がなく、途中にある行きたい場所や観光地に寄ることができるかを考えました。
小樽から稚内(ノシャップ岬)までのルート作成例

今回の初日と二日目で説明すると、苫小牧に上陸するのが14時過ぎで、外周沿いに一気に函館まで行って泊まるか、途中のアイヌ民族関連のウポポイ(最終的には二風谷アイヌコタンへ変更)で観光して、函館までの中間にある登別か室蘭で泊まるかを考えました。
後者の途中の観光地に寄ることに決めてから、次は宿泊地の候補を調べると、登別は人気観光地のため宿泊料金が全体的に高いとわかったので、工業都市で安いビジネスホテルがある室蘭で宿泊することに決めました。
登別と室蘭のあいだはわずか17km、クルマなら20分ぐらいの距離です。目的が「温泉三昧」なら躊躇なく登別に泊まりますが、今回はそうではないので選択の幅が広くなります。また移動がマイカーなので宿泊場所の自由度が拡がります。
ちなみに今回の旅行では、特に温泉にこだわっていなかったものの、宿泊したホテルに温泉があったのが北海道内11泊中で3カ所あり、その他に2カ所の有料日帰り温泉、1つの無料の露天温泉と計6回温泉につかっています。
2日目は朝に室蘭を出発し、途中洞爺湖や長万部などの観光地に寄っても下道だけで函館に夕方までに着きそうなので、その日は五稜郭タワーに寄り、さらにその近くにある函館ラーメンの有名店でラーメンを食べてからホテルへ。函館では観光地として有名な「金森赤レンガ倉庫」や「函館山」などにもまわりたいので連泊し、翌日は終日観光にあてる。などと決めていきます。
連泊するのは観光する場所が多い場合と、途中で長距離を走らない休息日を設けることで、体調を考慮してのことです。さらに連泊中に衣類の洗濯をコインランドリーでおこないます。
また2週間という長丁場ゆえ、万が一クルマになにか異常が起きれば、そこで修理をするための予備日としても考えました。ギリギリの詰めたスケジュールだと、一旦なにかが起きると後の予定が全部狂ってしまいます。
2023年に川崎から鳥取・島根ドライブ往復1890kmを走ったときには、2日目にエンジンオイル不足のアラート、最終日にエンジン異常アラートが出ました。
オイル不足は、宿泊先近くにあったディーラーで同じオイルを補充することができてスケジュールに変更なし、最終日のエンジン異常(イグニッションコイル異常)はなんとか騙し騙しで川崎の自宅まで自走して帰ってこれました。もしエンジン異常が最終日の自宅へ向かっているタイミングでなければ、1〜2日は修理のため予定を変えざるを得なかったでしょう。
日程と予算に余裕があれば、小樽や釧路でもゆっくり連泊したかったけれど、今回は函館と稚内だけが連泊でした。
そうやってルートがほぼ決まれば、宿泊予定地に希望するホテルがあるかどうか、あれば空きがあるかを調べていきます。ネット上の宿泊サイトやホテルのWEBページで宿泊日を入れると空きがあるかどうか調べられます。
私が宿泊先にこだわったのが、料金(素泊まり個室シングルで8千円以内)、温泉にはこだわらないけど大浴場があるホテル(狭いユニットバスが苦手なので)、ルートから大きく離れない場所の3点です。
結果は1カ所だけ8千円超えがありましたが、あとは全部8千円以内に収まり、大浴場は2カ所のホテルにはありませんでした。金に糸目をつけなければ空きがないということはないですが、閑散期でも厳しい条件に合うところを探しだし、2ヶ月前に予約が可能というのはなかなか難しいというのが実感です。
日程とルート、宿泊先が決まれば、予約が埋まってしまわないよう一気にホテルの予約を入れていきます。ほとんどのホテルはネットで直接予約ができますので、ホテル予約サイトは経由せず直接予約していきます。
料金的にはほとんど変わらない(場合によっては中間業者の手数料が必要なくなるので少し安いところもある)のと、ホテル予約サイトを使えばポイント還元があるなどメリットもありそうですが、昔からホテルの予約は直接入れるのがなんとなく習慣になっています。
最後に、1日ごとのルートと距離、立ち寄り先と所要時間、道の駅など休憩場所、ランチ、夕食の場所などを調べて表計算ソフトを使って一覧表にしておきます。

ナビゲーター(助手)がいないひとり旅なので、走りながら調べたり探したりするのを避けるためです。カーナビにもそれを設定しておきます。
朝の出発時間は計画では遅めの9時頃にしておき、実際には早く目が覚めて7時過ぎに出発とかもありましたが、その場合は立ち寄り先を増やしたり、目的地(宿)に早く着いてゆっくりできます。
6月なので北海道でも夕方5時頃までは明るいですが、明るいうちにホテルに到着するのをお勧めします。都会と違い北海道は市街地以外は本当に真っ暗で、野生の鹿の目だけが光っています。
Googleマップやカーナビを使えばその日のおおよその走行距離と時間、目的地の到着時間がわかりますが、これが結構正確で実態をよく反映しています。
「北海道なら信号も少ないし速く走れるから早く着くだろ?」と思っても、追い越し禁止の道でノロいクルマがずっと前を走っていたり、道路工事の片側通行で長く信号待ちだったり、最短距離のルートが通行止めで遠回りして全体的に時間を短縮するのは結構難しいのです。今回のドライブでは片側通行は全部で10カ所以上ありましたし、トンネルの中での片側通行というのも何度かありました。

それに空いているからと飛ばせば、スピード違反取り締まりに捕まったり、野生動物との衝突や、荒れた路面での強い衝撃でクルマを傷めることもあります。特に夜間は獣の天下で、公道にいくらでも鹿やイノシシ、キツネ、タヌキ、熊などが飛び出してくるので、スピードを出すのは危険です。

ガソリンスタンドは、市街地以外でも(外周の)国道を走っている限りあまり心配することはありません。それに都会で使っているときよりずっと燃費が伸びますので、いつもは都市部を300kmぐらい走ってから給油しているなら、500kmぐらい走って給油というスケジュールで大丈夫です。ただ都会と違いガソリンスタンドに限らず24時間営業の店舗はほとんどなく、営業時間が短いので注意が必要です。
ガソリン料金は、地域によって、セルフかフルサービスかによって大きく違っています。またブランドにこだわらないなら地元の安いローカルブランドのスタンドもあります。
今回は北海道内でのガソリン補給は8回おこない、すべて会員になっているENEOSのスタンドで給油しましたが、室蘭と松前、帯広が安く、稚内や小樽、根室、釧路あたりは高かったです。
EVの場合は、都会と比べて明らかに充電スタンドが少ないので、事前に十分に調べておく必要はありそうです。
道の駅はトイレ休憩には便利ですが、一部の有名観光地にある道の駅以外は開店休業状態で閑散としているところも多く、都会の郊外にある華やかな道の駅をイメージしてはいけません。なのでランチや夕食には道の駅以外の店をあらかじめいくつか候補を調べておくのが良いでしょう。
◇北海道一周ドライブのための道の駅
知らなかったので何カ所かの道の駅でランチを予定していましたが、レストランが営業してなかったり、営業していても観光客向けなのか味がイマイチで高価でした。それより現地の人がよく食べに行く地元の店の方が安くてうまいです。
ただ地元の人気店はメインの国道から少し入った目立たない場所にあることが多く、あらかじめ食べログなどで場所と休業日や営業時間などを調べておく必要があります。お店の駐車場は北海道の場合、都市の中心部や駅近辺以外はたいていあります。
今回は外周をメインに走ったので、内陸部の旭川や夕張、士別、北見、屈斜路湖などには寄れず、もしもう一度北海道ドライブができるなら、そうした場所を走ってみたいものです。
■北海道一周ドライブまとめ編■
◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ1(観光先/費用編)
◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ2(食事編)
◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ3(給油/フェリー編)
◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ4(走行ルート編)
◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ5(お土産編)
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