2024年07月20日

北海道一周ドライブ2024 その7(襟裳岬、日高、帰着編)




ついに2週間近くの北海道一周ドライブも終盤で、このシリーズの最終回です。

この日は帯広から南下し再び海沿いに出て襟裳岬へ向かい、夕方には北海道を時計回りで一周して戻ってきた苫小牧に入り、大洗までのさんふらわあフェリーに乗ります。

***【13日目】***

宿泊した帯広から南下して襟裳岬を目指しますが、襟裳岬の少し手前にある「百人浜」に寄りました。

「百人浜」は吉村昭著の小説「総員起シ」の中にある短編小説「海の棺」で知りましたが、この百人浜の名前の由来が恐ろしく、この周辺の海域が古くから航海の難所として知られ、また沈没した船に乗っていた数多くの人達の溺死体が地形や海流の影響で次々とこの付近の海岸に流れ着いたことから付いた地名です(諸説あり)。

百人浜展望台
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展望台からの景色
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太平洋戦争末期にも、近海で米潜水艦に撃沈された輸送船大誠丸に乗っていた651人の溺死体の多くが襟裳岬を挟んで反対側の日高町の浜に流れ着いたことが記録として残っていて、この辺りの浜には多くの霊が眠っていそうです。

同様の浜は、鳥取県の境港にもあり、昔は日常的に流れ着く多くの溺死体を子供の頃から見てきた漫画家の水木しげる氏が生と死の世界に興味を持ち妖怪漫画を書くようになったとも言われています。

そして百人浜展望台からも見えていた8km先の襟裳岬へ向かいます。「なにもない春です〜」とは違って夏にはいろいろとあります。ただ風が強くて屋外の観光には向きません。

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岡本おさみ作詞(作曲は吉田拓郎)の歌碑
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ランチは、襟裳岬近くの牧場の中にある「短角王国 守人(まぶりっと)」でスープカレーを食べました。スープカレーは北海道上陸後、食べようと思って予定していた店が2回ふられてしまい(休業)、今回やっとありつけました。

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他に客がいなかったこともあり、店の中にはゆったりとした静かな時間が流れていて、料理も丁寧でとってもヒンナでした。

近くにある工場直営の「えりも食品」でお土産を購入し、あとはフェリー乗り場がある苫小牧へ向かいます。

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途中休憩のため、新ひだか町を過ぎたところにある「道の駅 サラブレッドロード新冠」へ寄りました。

道の駅 サラブレッドロード新冠
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ここ新冠(にいかっぷ)や日高町の周辺は、サラブレッドなど競走馬を生産、調教する牧場のメッカだけに、様々なレースに関係する記念碑やお土産が揃っています。

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また、今回は寄りませんでしたが道の駅の隣には「新冠レ・コード館」という60万枚のレコードを所蔵する施設もありました。

頑張ってハイペースで走ったこともあり、フェリーのチェックイン時間までに余裕ができたので、苫小牧で日帰り温泉を探し、ひと風呂浴びて行くことにしました。フェリーの中にも大浴場がありますが、当然温泉ではなくそれほど広くありません。

天然温泉なごみの湯
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2週間の北海道最後のイベントを天然温泉で締めることができて最高の気分です。

苫小牧フェリーターミナルは大洗のそれとは違い、乗船手続き(チェックイン)をする駐車場を探してちょっと戸惑いました。(詳細は「まとめ3」参照)

下記は乗船前駐車場兼乗船待機駐車場。カオスです
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行きのフェリーは「さんふらわあ ふらの」でしたが、帰りは「さんふらわあ さっぽろ」です。同じ仕様の姉妹船で部屋も同じシングル個室で、すっかり勝手知ったる船です。

夕食は苫小牧のセブンイレブンで買ったお弁当とサラダ、豚汁。翌日の朝食と昼食用として、抜かりなくパンと牛乳、おにぎり、カップラーメンも購入しています。

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乗船し、久々にゆっくりテレビを見ていると船は静かに動き出し、持ち込みの夕食を食べたあとは疲れもあってウトウトしてきたので早々に眠りにつきました。


13日目の走行ルート


13日目の走行距離 329km(累計 3,404km)


***【14日目】***

日の出の時間(3時半頃)はまだ寝ていましたが、6時前には起きだして、展望デッキに出ると綺麗に晴れていました。この天気が旅行中にもっと欲しかった、、、それにしても太平洋の沖合でこれほどのべた凪は珍しいかもしれません。

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昼頃にはカップラーメンとおにぎりを食べてから展望デッキに出てのんびりしていました。

気がつけば、石巻の金華山が見えてきて、さらに福島の第一原発の沖合を通過、汚染水を保管しているタンクがいっぱい見えます。原発事故の直後はこの航海ルートは使えなかったでしょう。

苫小牧から大洗へ向かう帰りのフェリーは、本来なら行きよりも海流の関係で1時間半ほど長くかかりますが、海が極めて静かで順調に航行でき予定より30分早く大洗港に到着しました。

さんふらわあの船内放送で、船長が四方山話を話してくれましたが、その中で「皆さんは北海道で高級メロンを買われた方もいらっしゃるでしょうけど、実はメロンの日本最大の産地はまもなく到着する茨城県で、北海道のメロンと遜色ないものが、まもなく接岸する大洗港のすぐ横にある「まいわい市場」で半額ぐらいで購入できます・・・」という裏話?をされていました。

「そうそう、富良野で見たメロンは高級すぎて買えなかったから見に行こう」とナイスアドバイスでした。

13時半に茨城の大洗港に到着し、下船した後は、先ほど船長が紹介してくれたフェリーの降車場からクルマで5分のところにある「大洗まいわい市場」に行くと、確かに大きな高級メロンが北海道の富良野で豪華な箱詰めで販売していた半額ぐらいの値段で裸のまま無造作に積み上げられていました。

大洗まいわい市場
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そのメロン2個(クインシーとイバラキング)をお土産に買って帰りましたが、味はどちらも「これぞメロン!」と思えるほどのうまさで、どこで買ったかは言ってなかったので、家人などは「さすがに北海道のメロンは美味しいね!」と喜んでいました。

「大洗まいわい市場」からは東水戸道路の水戸大洗ICで高速に乗り、北関東自動車道、常磐自動車道、首都高用賀ICまで高速で、その後は環八、R246で自宅へ向かいます。

北海道の豪快でおおらかな気分になれるドライブから、現実の日常的なイライラする渋滞にまきこまれつつ、16時半頃に自宅に到着し、全行程ノートラブルで2週間に及ぶ3,500kmのロングドライブが終わりました。

日程的に無理がなく、ホテルやフェリーの個室で睡眠時間もたっぷりとれたので疲れは感じませんでした。

14日目の走行距離 145km(大洗〜自宅)
累計概算走行距離 3,549km オドメーター走行距離3,553km
平均燃費 16.92km/L
燃費・給油の詳細は◇特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ3(給油/フェリー編)


北海道を(夏場に長距離)走る時の注意点
○道路がかなり凸凹しているのでスピードを出していると危険(特に二輪や自転車)
函館へ向かう国道37号線(北海道の道路は概してこんな感じで凸凹がひどいです)
https://www.youtube.com/watch?v=Mqp7oALqkug


野付半島の道道950号線(ドラレコが機能しないぐらい揺れまくりです)
https://www.youtube.com/watch?v=oe2IGdUSi8g


総じてタイヤとサスペンションまわりにかなり負担がかかるので、不安がある場合は事前にメンテしておくほうが良い(タイヤ交換やサスペンションブッシュ類の交換など)

○平坦な道に見えても追い越しのためセンターラインをまたぐと思いっきりハンドルを取られて慌てる

○国道でも通行止めや工事中で片側通行の箇所がよくある
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トンネルの中で片側通行というのも2〜3カ所ありました
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○店の営業時間が短いので、ガソリンスタンドや飲食店は事前に営業時間を調べておく

○ガソリンスタンドの数が少ないので、いつも残量に注意し早めに給油する

○不定休の店が多いので、予定している店以外にプランBの店を検討しておく

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○トイレの場所が限られているので、あらかじめルート上の道の駅などを調べておく
北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト「北の道の駅」

○観光客のクルマが多く、生活道路または長い直線道路でよく速度取締りがおこなわれる
下記は富良野郊外の長い直線道路(50km/h制限)で遭遇した取締り
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○えぞ鹿やキタキツネなど、動物がよく道を横切るので山間部は特に注意
水滴で見えにくいですがエゾシカ3〜4頭が道路に飛び出してきました(苫前町付近)
https://www.youtube.com/watch?v=WWWanN14LiU


稚内市街地では普通に鹿が歩いている
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○急いでそうなクルマやバイクが後ろから接近してくれば速やかに道を譲って追い越させる

○観光案内表示が少なく見落としがちになるのでカーナビ等で細かく立ち寄り先を設定しておく

○3千キロを短期で走るとエンジンオイルや冷却水がかなり減るので準備しておく(特にVW車)

○故障時、都市部以外はJAFやロードサービスを呼んでもすぐに来てくれそうもない(たぶん)ので、夏でも防寒や飲料など十分な装備をしておく

○ブラインドコーナーでもセンターラインを超えて追い越し中の対向車が時々向かってくるので注意



続編
「北海道一周ドライブに持っていったモノ」
「北海道一周ドライブに持っていったモノ2」
「北海道一周ドライブのための道の駅」
「写真でサクッと北海道一周」
「北海道一周岬めぐり」
「北海道一周ドライブプランの作り方 その1」

特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ1(観光先/費用編)

特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ2(食事編)

特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ3(給油/フェリー編)

特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ4(走行ルート編)

特別編 北海道一周ドライブ(2024年6月)まとめ5(お土産編)


北海道一周ドライブ2024 その1(出発編)
北海道一周ドライブ2024 その2(函館編)
北海道一周ドライブ2024 その3(松前・積丹・小樽編)
北海道一周ドライブ2024 その4(三毛別、宗谷岬、稚内編)
北海道一周ドライブ2024 その5(網走、根室、知床編)
北海道一周ドライブ2024 その6(釧路、富良野、帯広編)



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posted by makan at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行/ドライブ
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