2023年06月10日

ポロGTI、EPCと触媒コンバーター警告灯点灯顛末記



前回まで連載で書いてきた「鳥取・島根歴史探訪ツアー」の最終日、朝からの大雨の中、自宅へ帰るため高速道路を快走していたところ、突然EPC(エンジン制御システム)のワーニング(警告)ランプが点灯しました。

クルマはフォルクスワーゲン6RポロGTI 2012式 走行距離25,000kmです。走行距離は少ないですが、すでに11年が経過しています。ただ過去にエンジン系のトラブルはなく、特に点火系の不具合予防のための交換などはおこなっていません。

このEPC警告灯が点灯すると、エンジン保護モード(セーフモード)に入るらしく、変速せず、加速せず、エンジン回転数も上がらず、エンジンからブルブルと振動が発生してまともに走れなくなります。高速道路上だったので焦りました。

epc.jpg epc2.jpg
フォルクスワーゲンジャパンの説明では、この「EPCワーニングランプが点灯した場合」は、
エンジン制御システム(Electronic Power Control)の故障
すぐにフォルクスワーゲン正規販売店でエンジンの点検を受けてください。

マニュアルでは上記のような説明がなされているだけで、具体的になにが原因か?というのはわかりません。というのもエンジン関連の様々なトラブルが考えられるので、コンピュータ診断で履歴を調べてみないと、どこが異常なのか判明しません。

フォルクスワーゲンのクルマで起きたEPCワーニング発生をネットで調べてみたところ、おおよそ下記の原因でトラブルが起きていることが多いそうです。

プレッシャーセンサー/点火プラグ/コイル/プラグコード/エアマスセンサー/ECUのヴァージョン/EGRバルブ/スロットルバルブ/タービン

今回は、新東名上り愛知県の岡崎付近を走行中に突然点灯し、上記のようにエンジンが保護モードに入ったようでまともに走れなくなり、「このまま高速道路上でエンジンが停止したらたいへん!」と思い、先にあった岡崎東IC出口で一旦高速を降り、エンジンを停止しました。

少ししてエンジンを再始動すると難なくかかり、しかもEPC警告灯は消え、少し下道を走ってみたところ問題はなさそうだったので、再び岡崎東から新東名に上がりました。

その後130kmほど走行し、トイレ休憩のため清水PAに入った後、本線に合流するため強めに加速してエンジンを回したところ再びEPC警告灯が点灯し、やはり加速できずにエンジンは不安定な状態が再発しました。

しかしどうにか80km/hぐらいを維持したままで走行が可能だったので、70km/h前後でゆっくり流しているトラックの後にピッタリついて、清水PAから約30km先の駿河湾沼津SAまで走行し、SAに着いてエンジン停止、再始動で警告灯が消えたことを確認し、その先はエンジンをできるだけ回さないようゆっくりと120km先の川崎の自宅まで自走して帰ってきました。

翌日、「エンジン回転数を上げると再発する」ことを確かめるために自宅の近所で3000回転以上を回す急加速してみたところ、今回はEPCではなく触媒コンバーターの警告灯が点灯しました。ありゃりゃです。

過去の事例を見ると、このEPC警告灯と触媒警告灯が同時点灯するケースも多いようで、「フォルクスワーゲンあるある」のようです。

shokubai.jpg shokubai2.jpg
同じくVWのマニュアルで「触媒コンバーターワーニングランプが点灯した場合」は、
(1)触媒コンバーターの故障
アクセルを控えめに走行します。お近くのフォルクスワーゲン正規販売店まで十分注意して走行してください。エンジンの点検をしてもらってください。
(2)エンジンの失火による触媒コンバーターの損傷
アクセルを控えめに走行します。お近くのフォルクスワーゲン正規販売店まで十分注意して走行してください。エンジンの点検をしてもらってください。

EPCワーニングのことから総合的に考えると、おそらく今回のワーニングは(2)のエンジン失火の可能性が高そうです。つまり点火プラグやイグニッションコイルあたりの点火系が怪しいそうだと思えます、

このままでは急加速ができないので、ちょうど車検前検査のため入庫を督促してきているディーラーに連絡を取り、車検の事前検査と同時にEPC&触媒コンバーターワーニングの診断もお願いしました。

しかしよく考えると、ディーラーで診断結果が出てから「点火系の部品交換」を言われた場合、めちゃ高いディーラーのサービスと純正部品代でも断りにくいので、それなら原因と思われる点火系をディーラーに出す前に先に交換しちゃえ!と考えました。結果的にそれらが原因でなくても11年も経てば故障が出やすい消耗品を交換したと思えばよいだけです。

ディーラーでポロGTIの点火プラグとダイレクトイグニッションコイルの交換作業を依頼すると、純正部品代と工賃で6〜8万円ほどするようです(車種、エンジンによって違います)。

今回は通販で純正OEMの点火プラグ(ボッシュ製、4本5,500円)とやはり純正OEMのダイレクトイグニッションコイル(HELLA製、4本15,920円)を購入し、近所の整備工場に持ち込んで交換してもらいました。作業代は12,540円(税込み)で、総合計は33,960円です。

新品プラグとイグニッションコイル
plug.jpg

BOSCH アウディ フォルクスワーゲン純正OEM イリジウム スパークプラグFR6HI332
HELLA製 Audi VW 純正OEM イグニッションコイル 036905715G

最初から付いていた純正プラグはNGKの日本製で、VW純正番号「VW AG 03C905601A」と刻印されています。調べると市販版としてはNGK PZFR6R8EGと同等品(但しイリジウムではありません)のようです(未確認ですので自己責任で)。交換したボッシュのプラグはドイツ製でした。

plugold.jpg

同じく交換した古い純正イグニッションコイルは「VW AG 036905715F」と純正番号が刻印されトルコ製です。今回購入したHELLAの製品はMade in Chinaで、5DA 193.175-501とパッケージに表示があり、形状や質感は純正品の刻印こそありませんがまったく同じように見えました。

coilold.jpg

今回、エラー警告灯が点灯したことで、プラグかコイルの一部が失火した焼けた跡が残っているのでは?と思いましたが、取り外したものを調べると、どのプラグもコイルも同じで特に異常はないので、EPCエラーの原因がこれらの点火系だったかどうかは不明です。

しかし、交換後にエンジンを4000回転ぐらい回してみましたが、EPCも触媒コンバータもワーニングは点灯しませんでした。一応それらの問題はこれで解決したと思われます。

いっそのことイグニッションコイルは、オカダプロジェクツのプラズマダイレクトという高性能な点火系チューン製品を使ってみようかと思いましたが、値段を聞くと4本で10万円超えという高さで断念しました。

そしてディーラーで車検事前検査とEPCエラー診断をしてもらった結果については次回の「車検前点検」で書きます。

BOSCH アウディ フォルクスワーゲン純正OEM イリジウム スパークプラグFR6HI332

HELLA製 Audi VW 純正OEM イグニッションコイル

日本特殊陶業(NGK) 白金プラグ PZFR6R8EG


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posted by makan at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポロGTI
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