「鳥取・島根歴史探訪ツアーその1」の続きです。
山陰ドライブツアーの2日目は、鳥取市内から西へ進み、島根県松江市に向かって走りますが、その途中に水木しげるロードで有名な境港(鳥取県境港市)と、美保神社、美保関灯台(島根県松江市)へ寄ってから、「ベタ踏み坂」と呼ばれている江島大橋を通って松江市内に入り、能義神社(島根県安来市)、揖夜神社(松江市)、黄泉比良坂(同)を回ってから宿泊先の玉造温泉(松江市)に入ります。
鳥取から境港へ向かう鳥取県内の山陰自動車道は、ほとんどの区間は片側1車線ながら、高架の高速道路(途中の未開通区間は一般国道)で、すべて無料で走れます。出入り口に料金所がないというのはアメリカのフリーウェイみたいで素敵です。正面にはまだ上の方には雪が残っている中国地方最高峰の大山(だいせん)が見えて爽快です。

高速道路が無料の理由は違いますが、本当なら東名や名神も建設費の償却はとうに終わっていて本来は無料にすべきですが、国交省の天下り役人をたくさん養う必要性からか、いつまで経っても無料になることはありません。
途中で「道の駅大山恵みの里」へ寄ります。有料道路ではないので、サービスエリアの代わりにところどころ一般道にある道の駅がその代わりを果たしています。ここで鳥取のホテルでもらった2000円の電子クーポンを使ってお土産を購入します。

山陰道を米子東ICで降りて、境港へ向かいます。
駐車した境港駅前駐車場は、JR境港駅前にあり、「水木しげるロード」のすぐ近くです。駅前にも多くの妖怪モニュメントや絵が飾られています。


綺麗に整備された水木ロードは、平日と言うこともあり、観光客は少なく、やや寂れた感じもします。この辺りは住民の高齢化も都会と比べると半端なく進んでいるのでしょう。
道のあちこちに飾られている「ゲゲゲの鬼太郎」や一般的な妖怪をモチーフとしたモニュメントを撮影しながらブラブラと歩きます。




2000年に落成入魂式がおこなわれ創建された「妖怪神社」の入り口には「目玉おやじ清めの水」があり、ここで手を洗って神社に入るようになっています。ちょっと引きそうになりますが、動画を撮ってきたのでどうぞ見てください。
清めの水動画
ランチは水木ロードにある洋食レストラン「なごみ」で食べましたが、ごく一般的な洋食しかなくちょっと残念でした。せっかくこういう場所なのでなにか妖怪や鬼太郎をモチーフとした面白いランチが食べたかったです。
お店によって、「妖怪饅頭」や「妖菓目玉おやじ」を販売する「妖怪食品研究所」など水木しげるロードを盛り上げようと気合が入っているお店と、上記の「なごみ」のように、まったく関心ないという店が混在していて、せっかく町全体で盛り上げたいと思っている仕掛け人達の苦労が感じられます。
次はいよいよ初めて島根県に入って美保神社と美保関灯台に向かいます。境港からはクルマで30分ほどの距離です。
美保神社はえびす様の総本宮で、商売繁盛の他、鳴り物の楽器の奉納などでも有名です。当日もバイオリンを持ち込んで祈願をされている方がいました。


そう言えば、松江や出雲の神社の入り口を守る狛犬の尻尾は真っ直ぐ上に向いています。他の地域の狛犬の尻尾は?というとほとんどは斜め後ろ上方です。
尻尾が上を向いている美保神社の狛犬

美保神社からさらに5分ほど奥へ走った先にある岬に建っているのが明治31年(1898年)に初点灯された歴史ある美保関灯台で、文化遺産として「世界の歴史的灯台100選」、そして「日本の灯台50選」にも選ばれています。

灯台からは日本海が見渡せて綺麗です。天気が良くて空気が澄んでいれば遠くに60kmほど先にある隠岐の島が見えるそうです。当日はやや霞んでいて見えませんでした。後鳥羽上皇や後醍醐天皇、小野篁(おののたかむら)などが流された流刑の島です。

この後再び境港へ戻り、軽自動車のCMで有名になった通称「ベタ踏み坂」のある江島大橋(鳥取県境港市と島根県松江市との県境)を通って松江市内へ向かいます。


今回はこのベタ踏み坂を登るのではなく、反対側から下るルートでした。それでもジェットコースターで急降下するような胸がすく思いを味わえました。
と、ここで、クルマのエンジンオイル警告灯(黄色)が点灯し、油量を調べてみると、エンジン停止直後ということもあってレベルゲージにまったくオイルが付かないという危機的状況に見舞われました。しかしもっと減ると赤色の警告灯が点灯するらしいので、それまではまだしばらく動かせそうです(楽観的)。
1ヶ月ぐらい前に油量をチェックしたときには適正量だったのにあまりに急な減り方で、ちょっと気になりますが、本格的な調査は帰ってからにしたいので、とりあえずどこかでエンジンオイルを補充することを考え、松江市内にあるフォルクスワーゲンを扱っているディーラーに寄ることにしました。
その前に、予定していた能義神社(島根県安来市)へ向かいます。
能義神社は、奈良時代から野城大神(ぬきのおおかみ)を祀る古社で、「出雲国風土記」に野城社として記載された出雲四大大神(いずものよんだいおおかみ)のひとつで、御祭神は天照大神の第二の御子、天穂日命(あめのほひのみこと)です。
周囲は田園で、入り口がわかりにくい場所にありますが、鳥居をくぐると空気の密度が高くなるのを肌で感じます。普段は誰もいない静かな神社です。御朱印を集めている人は特定の日に限ってのみにということです。
能義神社の境内社として野美神社があり、野美宿祢命(のみのすくねのみこと)なども祀られています。野美宿祢命はたいそう力持ちで、大和国一の力士と競わせたところ野美宿祢が勝ち、それ以来相撲の神様となっています。



次は能義神社から近い揖夜神社(いやじんじゃ)へ向かいます。
揖夜神社は出雲国風土記はもちろん、日本書紀にも登場する神社で、主神祭は日本の国生み神話で有名な伊弉冉命(いざなみのみこと)です。「その1」で紹介した小説で高田崇史著「鬼棲む国、出雲 古事記異聞」ではここでミステリーな殺人事件が起きます(正確に書くと揖夜神社の巫女が近くの黄泉比良坂で他殺体として発見される)。



そしてこの揖夜神社の近くには「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という場所があり、Wikipediaによると「日本神話において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂、または境界場所」ということです。古事記や出雲国風土記に登場する場所です。





こちらも高田崇史著「鬼棲む国、出雲 古事記異聞」や今邑彩著「よもつひらさか」などの小説に登場する曰くありげなところです。
私が行ったときはまだ陽の高い明るい時間帯で、他の観光客がいましたが、私のような霊感がまったくない身でも、秋の夕暮れ時や、夜間にひとりでは決して近づきたくない、なにかザワザワと身の毛がよだちそうな場所でした。霊感の強い人ならきっと近づけないと思われます。
これでこの日の予定をすべて終え、電話で連絡しておいたフォルクスワーゲンのディーラーへ向かいます。そこで費用節約のためオイルだけ買って自分で補給しようと思っていましたが、作業含めてオイル缶と同じ費用で良いという申し出があり、作業もお願いしました。手が汚れず助かりました。Volkswagen山陰 松江店(Audi松江)のYさん、お手数をおかけしました。
別段オイル漏れが発生している様子はなく(補充後に何度も確認)、オイルの心配はなくなり、宿泊先の玉造温泉へ向かいます。
当初は玉造温泉は山の中にあるようなイメージを持っていましたが、そうではなく宍道湖の南側に面していて、松江市街地と出雲市の中間にありそこそここじゃれた賑やかな場所にありました。


温泉はとっても気持ちよく、お肌がスベスベになります。泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉で、さすが美肌湯として人気の温泉地だけあります。
夕食はやはり自己解決なので、宿泊する旅館の近くにある居酒屋風レストラン「キッチン 花音」でうな丼をいただきました。それにしてもウナギちっちゃーいw


この玉造温泉に3泊し、島根巡りの拠点とします。
2日目走行ルート(距離192km)
「鳥取・島根歴史探訪ツアーその3」へ続く
「鳥取・島根歴史探訪ツアーその1」
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