「超感覚スカイライン」というキャッチフレーズでバブルの真っ只中1989年にデビューしたのがこの8代目R32型スカイラインです。
このR32型スカイラインの最大のトピックスは、16年ぶりにGT-Rが3ヶ月遅れで復活したことでしたが、それは次回の「旧車パンフレットシリーズ76 BNR/HNR32型 スカイラインGTR/GTS4」でご披露するとして、今回は比較的地味?な標準モデルメインの紹介となります。
地味と書いちゃいましたが、このR32 GTSをメインとするスカイラインは、5ナンバー枠に抑えた国内で使いやすいサイズでありながら、兄弟車のローレルが後席の居住性に配慮したことに対し、4ドアでもスタイリングを優先した結果、後席が狭くなりファミリーユーザー層からは不評でした。
そしてこの時期は同じクラスのトヨタマークII3兄弟(マークII、クレスタ、チェーサー)が圧倒的な人気を誇り、日産の3兄弟(ローレル・スカイライン・セフィーロ)は販売面において完膚なきまで大きな差をつけられました。
しかしながら、2リットルモデルの最高グレードGTS-tには、当時世界でも最高クラスの6気筒エンジンRB20DETエンジン(215馬力)を搭載し、足回りも日産ご自慢のスーパーHICAS、ビスカス式LSDなどを装備し、ドライバーズカーとしては一級品という評価を得ていました。
そうした名車を証明するかのように、発売当時260万円ほどだったGTS-tは、30年経った現在でも中古車として300万円近い値段で売買されています。
ただR32型と言えば、パワーや迫力、話題性などすべてにおいてその上を行くGT-Rの存在があまりにも大きく、R32型の標準タイプGTSが当時はその陰に隠れてしまったのが5ナンバー車好きの私には残念な思いです。
パンフレットは、FMC直後の1989年5月版と価格表です。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
●次回予告
日産 BNR/HNR32型 スカイラインGT-R/GTS-4●
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posted by makan at 10:00
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