マツダが1963年に初めて出した小型乗用車が初代のファミリアですが、4代目は当時流行していた2ボックススタイルのモデルで1977年に登場しました。ファミリアという名称の後ろにAPという記号が付きます。
APとは、「anti-pollution」=「公害対策」の意味で、当時のマツダのクルマの一部につけられていました。このファミリアAPが販売されていたのは、1977年から1985年までです。
こうした2ボックススタイルの乗用車はゴルフやシビックなどを筆頭に室内を広く取れるFF方式が多くなっていましたが、このファミリアAPとトヨタのスターレット(2代目)だけは、ユーザーがより慣れ親しんでいるFR方式をとっていました。
ボディスタイルは、3ドアと5ドア、商用バン、エンジンは1.3リッターと1.4リッターの2種類といたってシンプルな構成です。
1975年に登場したマツダコスモAPのラグジュアリーイメージが人気で、そのシルエットを取り入れた大胆な縦型グリルのフロントデザインとなっています。CMでも「ミディ コスモ〜♪」という歌が流れていました。CMキャラクターはファッションモデル、俳優、司会者として活躍していた当時25歳の秋川リサでした。
ファミリアと言えば、この4代目の次のFF化された5代目BD型ファミリアがお化け的な大ヒットをしたので、この4代目もそこそこヒットはしていましたが、やや影が薄い存在です。
欧州へも数多く輸出され、1980年頃のヨーロッパの映画では、このファミリア(欧州ではMAZDA323)がよく登場してました。国内映画でも「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)で使われていたのを記憶しています。
パンフレット(カタログ)は、発売直後の1977年1月版(簡易版)です。価格表?は手書きのメモのような価格表をジアゾ式複写機(青焼き)でコピーされたものですが、当時は貧乏な?ディーラーではこうしたものが結構ありました。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
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