前回の「日産 R30型 6代目 スカイライン 2000GT」のパンフレットの中でも少しだけ紹介されていましたが、GT(=6気筒)ではない4気筒のDOHCエンジンを積んだモデル、RS専用のパンフレット(カタログ)も作られています。このR30型スカイラインは、1981年〜1985年まで(商用バンのみ1990年まで)販売されています。
スカイラインと言えばGT系の6気筒エンジンというのが高性能の証でしたが、排ガス規制以降はDOHCエンジンが消え、牙が抜かれたような存在になっていました。
排ガス対策が各社とも一応の目処がたった1980年代、パワー戦争が一斉に火蓋を切り、日産はトヨタから高性能エンジンを持たないことを示唆する挑発を受けて、よほど悔しかったとみえ、手っ取り早く高性能4バルブDOHC4気筒エンジン(FJ20型)を開発し、さらにインタークーラー付きターボまで装備してパワーアップを果たします。それを積んだのがこのRSというモデルです。
しかしこの4気筒スカイラインは、パワーこそそこそこあれ、本来の6気筒の滑らかなフィールをよく知るスカイラインファンを満足させるには及ばず、結局は1989年に発表される8代目R32型スカイラインに搭載された2,568cc直列6気筒4バルブDOHCエンジン+セラミックス製ツインターボの新生GT-Rまでの間のつなぎ役という中途半端なエンジンとなります。
ただ排ガス規制の影響で、トヨタに技術で後れをとった日産が、その後のパワー競争で復活ののろしを上げるきっかけとなったエンジンであったことは間違いなく、この軽量で高性能な4気筒エンジンはレースやラリーカーの中ではたいへん人気でした。
テレビドラマでも「西部警察」に「マシンRS-1」として特殊装備の真っ赤なスカイライン2000ターボRS(MC前のモデル)が登場していたのをよく覚えています。

パンフレットは、エクステリアの変更など、大幅なマイナーチェンジ後に、ターボインタークーラーRS/RS-Xを追加した1984年(昭和59年)2月版です。個人的には、鉄仮面より、マイチェン前のスマートなラジエーターグリルがあるスタイリング(上のRS-1)のほうが好きでした。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
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