前回の6代目910型ブルーバードに続き、ひとつ飛ばして8代目のU12型ブルーバードです。探せば7代目もあったかもですが、個人的にはこの8代目ブルに初めて採用されたフルタイム4輪駆動(アテーサ)モデルがとても気に入ってます。
U12型は1987年から1991年まで販売されたモデルですが、前モデルの7代目U11型から型式記号が従来からガラッと変わっています。
その理由は、910までいってその先がないのと、6代目910型まではFRだったのが、7台目U11型から基本骨格、つまりベースがFFになったことで、大きく路線変更があり、型式も変わったと言うことでしょう。
また先代U11型からはそれまであったもののほとんど売れなかった2ドアモデルがなくなり、4ドア(セダンとハードトップ)と、5ドアのワゴンというボディ構成になりました。「2ドアモデルが欲しいなら、当時人気だったシルビアかスカイラインを買ってね」ってことでしょうかね。
このU12型で最大の興味は上記にも書きましたが「1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITED(DOHCターボCA18DETエンジンの最高出力は175ps)」で、日産がその後スカイラインGTRで熟成していくことになる強力なエンジンパワーを適切に4輪へ配分するフルタイム4WDシステム「アテーサ」を日産車で初めて搭載しました。
時代(1980年代半ば頃)はアウディクワトロ(1980年〜)や、ランチアデルタHF 4WD(1986年〜)、トヨタセリカGT-FOUR(1986年〜)、三菱ギャランVR-4(1987年〜)、スバルレオーネ(1984年〜)、マツダファミリア4WD(1985年〜)など、各社とも小型スポーツセダンやクーペに高出力エンジンとフルタイム4WDを合わせるのが流行し、それらの中で遅れをとることなく日産らしい凝った4WD技術で出してきたのは大いに評価できます。
ボディスタイルは910型から3代続けて直線を基調としたシンプルでスッキリしたデザインで、これはこれで悪くはありませんが、日産の中で910型で大成功を収めたことによる思考停止?がみられ、新たな冒険をしてまでチャレンジできなかったデザイン部の苦悩が感じられました。
パンフレットは、FMC時の1987年(昭和62年)10月版です。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
●次回予告
三菱 A170型 2代目 ランサーEX 1800 TURBO●
旧車パンフレットシリーズ一覧【関連リンク】
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posted by makan at 10:00
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