2022年08月03日

旧車パンフレットシリーズ32(フォルクスワーゲン/ヤナセ '77)




現在は独自で輸入・流通・販売ルートが出来上がっているフォルクスワーゲンですが、1953年(昭和28年)に初めて国内に正規で輸入・販売されたときは、輸入車を専門に扱っていたヤナセと提携し、ヤナセの独占販売がおこなわれていました(並行輸入車は別)。しかし他の販売会社でも売りたいという要求が高まり、1992年にヤナセと提携を破棄することになります。

当時この騒動を外野席で見ていて思ったのは、ヤナセはGMのキャデラックやベンツなど、当時の日本人にとって超高級車を中心に扱い、フォルクスワーゲンのビートルやゴルフなどの大衆車も高級車のイメージで販売し、敷居が高く、なかなか庶民までは普及していませんでした。

そうした高級ブランドイメージで販売するヤナセに対して、不満を持っていたフォルクスワーゲンが日産と提携してサンタナを国内で製造し日産でも販売したり(1984年〜1990年)、独自の販売店を開設したり、世界市場ではガチンコのライバル、トヨタのディーラーでも販売する(1992年〜2009年)という混乱の時期がありました。

1992年に半ばフォルクスワーゲンと喧嘩別れしたヤナセは、小型車の持ち駒がなくなりましたが、すぐに同じドイツのオペルと輸入/販売提携して意地を見せました。しかしフォルクスワーゲンほどの人気と勢いは長く続きませんでした。

現在は輸入業はおこなわず、ベンツやBMW、GM、そしてフォルクスワーゲン、アウディも復活して外国車ディーラー(販売会社)として継続しています。

今回のパンフレットは、当時まだヤナセとフォルクスワーゲンが蜜月時代の1977年のもので、ヤナセが取り扱っているフォルクスワーゲン各車を紹介したパンフレットです。

1977年のフォルクスワーゲンと言えば、リアエンジン、リアドライブのオリジナルのビートルを主としながらも、新たな世界戦略車の初代ゴルフ、アウディ80の姉妹車でジウジアーロデザインの初代パサート、初代ゴルフをベースに3ドアハッチバッククーペで、やはりジウジアーロデザインの初代シロッコと、フルラインナップされつつある頃のものです。

画像は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。

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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。


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旧車パンフレットシリーズ一覧

【関連リンク】
旧車パンフレットシリーズ47(1975年型フォード/ヤナセ LINEUP'79)
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旧車パンフレットシリーズ99(マツダ HB型 3代目 コスモ 雑誌テスト記事特集)



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posted by makan at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旧車パンフレット
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