2020年08月22日

クルマの古書 その1


コロナ自粛で、自宅の書棚をゴソゴソと整理していたら、学生の時から独身時代に買ったかなーり古いクルマ関係の本や雑誌がいっぱい出てきました。

今回はその中から、解説書の書籍二冊を紹介です。

1)差をつける走り方、選び方「無敵の最新FF車運転テクニック」ずばり!きみをFFスペシャリストにする本 黒沢元治著

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2)高性能シャシーの研究 自動車ハイメカニズムスタディ 舘内端著

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まず1冊目、長い副題が前後に付いていますが、「無敵の最新FF車運転テクニック」の発刊は昭和58年というから1983年のことです。購入したのもこの年です。

このとき、当時としては高額なこの本(定価850円)を私に買わせた理由は、それまではずっとオーソドックスなFR車ばかりに乗っていたところ、この年に初めてホンダプレリュード(1983年式 1.8 XX AB型)のFF車に乗ることとなったことによります。

この本にもFF車の代表として、プレリュードが紹介されています。

当時のFF車では、カムリ/ビスタ、カペラ/テルスター、フローリアンアスカ、コルディア/トレディア、アコード/ビガー、オースターJX/バイオレットリベルタ/スタンザFX、レオーネ、ファミリア/レーザー、サニー/ローレルスピリット、パルサー/ラングレー/リベルタビラ、ターセル/コルサ/カローラII/スプリンターカリブ、バラードスポーツCR-X、ミラージュII/ランサーフィオーレ、シティ、シャレード、マーチなどがあり、それぞれに評価されています。

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肝心のFF車ドライビングですが、当時のクルマ全般に言えますがまだブレーキ性能がイマイチで、特に下り坂では、FF車は危険なことが多く、「(FF車は)下り坂では積極的に道を譲れ」とか書かれています。

当時のFF車にはコーナーでアクセルを強く踏めば、どアンダーステアが出て、飛び出しそうになったり、逆にアクセルを急に緩めるとオーバーステアが強めに出るタックインする傾向があり、それらアクセルの開閉をうまく生かしたスポーツ走行について詳しく書かれています。

またFF車選びにおいては、エンジンパワーよりも、サスペンションとブレーキ性能で選べと書かれていますが、現在のクルマはほとんどがFF車ですので、選び方も変わってきているでしょうね。

そういう点では、当時のプレリュードは、凝った4輪Wウイッシュボーンサスペンション、ブレーキは国産車初の4ALB(4輪アンチロックブレーキ)と、居住性以外は高得点を獲得出来たわけです。

  ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

2冊目の「高性能シャシーの研究」は、そのタイトルからもわかるとおり、ちょっと専門的な内容で、上記と同じ1983年に発刊された本です。定価は1800円で、専門書と言うこともあり当時としてはかなり高額です。

目次を見ても、第1章 操縦性と安定性 第2章 サスペンション 第3章 ステアリング 第4章 ブレーキ 第5章 動力伝達装置 第6章 エアロダイナミクス 第7章 フレーム剛性、騒音、振動、軽量化となっています。

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著者の舘内端氏は、東京大学宇宙航空研究所に勤務した後に、レーシングエンジニアを務めたり、自動車評論家として活躍されている方です。最近は買っていないのでわかりませんが、ずっとカーグラフィック誌のコラムを書いておられました。最近はEVの専門家として時々見かけます。

クルマを感性で語るのは誰でもできますが、この本に書かれているような、空力やバネ条数、慣性力など各種の数値や理論や、構造による変化、耐性など専門理論で語れる人は極めて稀でしょう。

私?ムリムリ

一応、当時は勉強しようと試みましたが、身についたかというと、半分も内容が理解ができませんでした。身についていれば、今頃はカーグラフィック誌にコラムでも書いているかも〜ってそれはあり得ません。

この2冊、欲しい方がいらっしゃれば、お売りします。多少ヤケはありますが、中身は意外と綺麗です。

2冊セットにして1500円、送料込み(外国、離島除く)で、先着1名様、問い合わせからその旨、ご連絡ください。近場(川崎市とその周辺地域)なら手渡しも可です。販売有効期間は2020年10月末まで。

参考までにAmazonでの販売価格(2020/8/21時点、いずれも中古品)
無敵の最新FF車運転テクニック 送料込み 349円〜
高性能シャシーの研究 送料込み 3,245円〜

クルマの古書 その2へつづく

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posted by makan at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他雑感
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