2019年08月24日

VWツインクラッチDSGリコールに関して



以前からユーザーや自動車雑誌から指摘されていたフォルクスワーゲンのDSG(ツインクラッチ)の不具合がとうとう8月21日にリコールが出されました。

このDSGリコールは2009年頃、投入当初にも一度別の箇所でリコールがおこなわれていて、2度目となります。

ホンダのツインクラッチ(i-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)も、投入後しばらく不具合やリコールが頻発していましたが、やはり構造が複雑だけにいろいろとトラブルが多そうです。

しかしツインクラッチは、MTとトルコンATのいいとこ取りをした優れた仕組みだけに、個人的には一番好きなシステムで、ランエボXに搭載されていた「湿式Twin clutch SST」と、今のポロGTIの「乾式7速DSG」で、その魅力を堪能でき、今後も特にスポーツ系モデル車にはこのツインクラッチが拡がってくれたらいいなと思っています。

クルマを買うときに、外観や居住性、エンジン性能とかではなく、変速機を一番中心にして選ぶのは、私ぐらいなのかもしれませんが、、、

雑誌で取り上げられていた不具合
VW、アウディなどのDSG不具合多発(MAGX NEWS)
「メカトロニック(メカトロニクス) ミッションに付いているバルブボデーとコンピューターが一緒になったような部品のトラブルが多いという。交換費用は部品、工賃の合計で30万円位かかる」

リコールを知らせる雑誌の内容
VW ゴルフ など、17万6000台をリコール 7速DSG不具合で走行不能となるおそれ(Response)
「対象となるのは2008年4月28日から2016年3月14日に輸入された17万6068台。」
「7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)のアッパーハウジングねじ切り加工が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。そのため、アキュムレーター(蓄圧器)の継続的な油圧変化による疲労の蓄積により、アッパーハウジングに亀裂が発生し、油圧が低下。最悪の場合、駆動力が伝達されず走行できなくなるおそれがある。」

国交省のサイトに上がっているリコール資料から、一部抜粋しておきます。

◆改善箇所
polorecall2019_1.jpg
クリックで拡大

◆改善措置の内容
全車両、アッパーハウジングの製造ロットを確認し、該当する場合はアッパーハウジングを対策品に交換する。

◆対象車(一部、1400ccポロGTIのみ抜粋)
VWポロGTI 1.4/132kW
ABA-6RCAV WVWZZZ6RZBY000167〜WVWZZZ6RZDY053276
  平成22年(2010年)8月18日〜平成24年(2012年)11月2日 1,116台
ABA-6RCTH WVWZZZ6RZDY138160〜WVWZZZ6RZEY241624
  平成25年(2013年)1月22日〜平成26年(2014年)5月23日 389台

◆過去に起きた不具合届け出数
 1,648件

また、フォルクスワーゲンサイトにあるフォルクスワーゲンリコール等検索(車検証記載の車台番号17桁が必要)で、対象車かどうか検索出来ます。


対象の17万6068台との不具合発生比率は0.93%と、市場に出ている対象車の1%に満たない発生率です。リコールするかどうかの判断は微妙だったことが想像できます。

もし2015年に世界レベルで起きた「VWディーゼル不正問題」がなければ、こうした些細で微妙な問題には傲慢かまして目をつぶったままだったかもしれません。

いまは会社として不正で儲けているという汚名を挽回していく時期でもあり、こうした10年も前の古い車種の小さな?トラブル(修理費用は小さくありませんが)でも真面目にリコールを提出したのかなと思われます。

リコールの作業は、「ダイレクトメール、電話および電子メール等で通知する。」となっていますので、作業の準備が整えばそのうち電話かメールが来るのでしょう。

「え!リコール?それは大変だ!」と慌ててディーラーに駆け込んでも、対策品がドイツまたは生産委託国で増産し、輸出手続きをおこない、日本各地のディーラーに順次分配し、さらに他の通常作業の合間にやることになるでしょうから、リコールだからと言ってすぐにはやってくれないでしょう。気長に待つことです。

リコール前に同じ原因でもし有償で修理した人は、その30万円という高額な費用は返還されるのでしょうね?保証に入っていた期間中ならおそらく無償で修理できたでしょうけど。もし払っていて返還されなかったら普通は暴れちゃいますよ。

個人的には、前回の車検の時に、やってもらおうと思っていてできなかった(言い忘れた)(1)ECUアップデート(2)DSGキャリブレーションもこの機会にやってもらいたいけど、当面はリコールでサービスが立て込んでいて、余計な作業をついでにやるのは断られるかも知れませんね。

それよりもリコールの案内が送られてくるのは、(中古車を)買ったディーラーなのか?それとも前回車検を受けたディーラーなのか、どちらから来るのか興味深いところです。

関連リンク
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車検へ向けての備忘録 その1
ポロGTI(6R)に1年乗っての感想 前編


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posted by makan at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ポロGTI
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