2009年10月23日

「世界ふれあい街歩き」NHKにしては珍しい激ヒット(わたし的に)作品




テレビを付けるとどの局も同じで「売れてるらしい芸人が司会をつとめ、売れてない芸人をその他大勢としてひな壇に座らせておき、とにかくなんでもギャハハと笑わせる」ワンパターンな番組が多いので、ますますテレビから遠ざかってしまいました。

そんな子供だましの番組ばかりの状況ですから、趣味の多様化とともに、見たいものがすぐに見られるネットが普及することでテレビの視聴が落ち込んでしまうのは仕方がありません。

テレビ局の生き残り策としては色々と言われていますので、ここでは触れませんが、そんな中で、部屋にはまだアナログ地上波テレビしかない私が、毎週楽しみにしている数少ないテレビ番組がNHKの「世界ふれあい街歩き」(毎週金曜日夜)です。この番組は週末の金曜夜、寝る少し前に見ることに意義があるので録画しての鑑賞はふさわしくありません。

「世界ふれあい街歩き」は元々はハイビジョン番組用として作られているようですが、非常にシンプルでありながら、金曜夜にふさわしく、とっても心穏やかになごめる番組です。

番組の内容は毎週いろいろな世界の街をカメラが旅人の視線となり、ゆっくりと動き回り、毎回違うナレーターが独り言のようにしゃべってる、それだけです。本当はどうかわかりませんが、基本的には「鶴瓶の家族に乾杯」と同様ぶっつけ本番のようで、通りすがりの人に挨拶をしても必ず快く返事が返ってくるわけではありませんし、鬱陶しそうに見返される時もあります。

一般的に旅の番組というと、芸能人や有名人が各地を旅をして、そこでいろんな人と出会い、名所を案内し、場合によってはタイアップしてるホテルや店を紹介するというものです。

その場合はどうしても旅人が中心となり、あらかじめ行く場所やそこでの発言内容までが決まっていて、出会う相手も行動もすべて計画通りに準備されたものです。

「鶴瓶の家族に乾杯」は一般家庭をアポなし訪問して、その相手の応対が面白く比較的好きな番組ですが、これもまた鶴瓶や有名人ゲストがメインであることに変わりはありません。

その点「世界ふれあい街歩き」は主体となるべき有名人や旅人がいるわけではありませんし、特に大きな観光地や名所旧跡へ案内されるわけでもありません。

おそらく自分では生涯行くことのない街のどちらかと言えば裏道みたいなところを親しい友人(ナレーター)と一緒になってブラリ歩いているような感覚になります(疑似体験ってやつですね)。

ちょっと残念なのはナレーターによって上手い、下手があり、その感覚が一層深まるときとそうでないときがあり、そうでないときはこの旅はいまいちだったかなと思えてしまうことです。一緒に旅する友人が違うと楽しかったりそうでなかったりするのと同様、ナレーターの役目は重要なのだと感じました。

この番組を見て不思議に思うことがあります。

【不思議1】撮影側のスタッフが現地語で質問をしたり挨拶しているはずなのだが、それが一切聞こえてこないのはなぜ?

【不思議2】誰が何の目的で撮影しているのかいちいち説明しているようには見えないのだが、いきなり部屋の中まで案内されたり、多くの人が気軽に応対してくれるのはなぜ?

【不思議3】カメラは道に凸凹や階段があってもまるで幽霊の視線のようにまったく上下動せず、スーと滑らかに部屋の中でもどこへでも入っていけるのはなぜ?

どなたか、ご存じなら教えてください。想像でも構いません。

と、書いたところで、NHKのサイトをよく見たら不思議1と不思議3は回答が書いてありました。
一部抜粋すると

不思議1→現地での撮影では、現地語を話すコーディネーターと街の人が会話をしているのです。その映像を日本へ持ち帰り、コーディネーターの声だけを消して現場の音に差し替え、その上からナレーターが声を入れています。音声スタジオでは100を超える会話の全てを、このような作業をして会話をしているように再構成するため、丸2日を費やしています。

不思議3→通称「ステディカム」という特殊な機材を使用しているからです。この機材はもともと、映画やコンサート中継などの機材として開発されました。カメラを担ぐなど、カメラと人体が直接触れたまま歩くと、どうしても揺れが画面に出てしまいます。そこでカメラを、バネが仕込まれたアームを介して、腰で支える構造になっています。

で、その様子
photo.jpg
写真は、NHK http://www.nhk.or.jp/sekaimachi-blog/info/316960.html

そして不思議2については別のサイトに制作者のインタビュー記事が出ていました。

(Q)街で出会う人とか起こる出来事は偶然なんだけど、ものすごく丹念な下見の上に成り立っているということですね?

(A)はい。誤解してほしくないのは、演技指導はないということです。もちろん下見の段階で面白いオジサンがいたり、ある店に入って撮りたいというときには、事前に話はします。といっても「オジサン、いつもここにいるの? 今度カメラ持ってくるから、もしいたら話をしようよ」とか。
お店も「撮影に来るので入ってお店の中の様子撮ってもいいですか」っていう程度。話の内容とか、どこに連れてかれるとかはノープランです。綿密に調べてはいるけれど、作っちゃいけないと思うんです。作ってしまうと、長回しですから、その空気が全部画面に出てしまいます。もちろんご覧になってる方々にも判ってしまう。なるべく新鮮な出会いをカメラに収めたいと思っているんです。

う〜ん、なるほどなるほど。
この番組は2005年からハイビジョンで始まっていますが、アナログでも見られる総合テレビの金曜日の夜に放送されるようになったのは今年(2009年)4月からなんですね。

アナログのブラウン管テレビで見ていても、ひとめで日本とは明らかに違う空の色や街の風景は飽きません。「本当はそういう知らない街へ放浪する旅をしたいのだ」と自分の心の中で叫んでいるように思えてきます。撮影スタッフほど社交的ではないのであんなにうまくはいきませんけどね。



posted by makan at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他雑感
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