2010年02月26日

ありゃ!せんば自由軒がつぶれてもた!



まだ厚顔、いや、紅顔な20歳代の頃、大阪は本町というビジネス街を根城に仕事をしていました。当時は大阪のビジネス街でもっとも賑やかだったのがこの本町界隈で、繊維問屋、総合商社、紡績、などいわゆるいとへんの企業がいっぱい集まっていました。

さすがに食い道楽大阪ですから、昼にしても夜にしても安くて旨い食事には事欠きません。その中でも会社から徒歩3分のところにせんば自由軒がありましたのでよく通いました。

せんば自由軒(本家の自由軒は営業中です)の本店は、阪神高速高架の真下に作られた細長いせんばセンタービルという細長いビルの地下から、地下鉄本町駅へと抜けるところにありましたが、庶民的な大阪の店らしく、厨房を3面ぐるりと囲んだ大きなカウンターとその周囲に少数のテーブル席で、昼時はいつも混んでいました。

店の一番の人気メニューはインデアンカレーと言ってライスとカレールーをフライパンで混ぜ合わせたどろりとしたカレーライスを皿に盛り、てっぺんを少しへこませてその上に生卵落としたものです。食べるときは関西流にウスターソースをかけて、卵をカレーライスに混ぜ合わせて食べます。

Curry.jpg

私はしばらくはそのインデアンカレー大盛りばかりを食べていましたが、ある日、メニューにドライカレーがあるのを見つけ、インディアンカレー自体がカレールゥとライスを混ぜるので、ドライカレーとどう違うのか確かめるためオーダーしてみました。

結果はインディアンカレーよりはちょっとだけドライ(笑)で、生卵は付きませんが、確かサラダが横にちょっとだけ乗っていたように記憶しています。これが私には意外とマッチしていてそれ以降はいつもドライカレーばかりでした。現在のメニューにはドライカレーだけの単品としては載っていません。

そんなわけで周囲はみんなインディアンカレーを注文する中、ひとりドライカレーを頼んでいましたので、ランチ時の混雑しているときは、他にドライカレーを頼む人が出てくるまで、作ろうとせず(まとめていっぺんに作れるほうを優先)、長く待たされることがよくありました。

本家の自由軒(実際には単に「自由軒」で本家とかは付きません)との関係ですが、二代目自由軒オーナーの子(五男)が本家とは別に独立をして同じコンセプトで立ち上げたのがせんば自由軒で、当然本家は長男が継ぎますので、兄弟で別々の道を歩むことになりました。

京都の一澤帆布の兄弟の骨肉の争いほどではないにしても、様々な問題を秘めたまま後生に遺恨や争いを残すことになります。せんば自由軒が「過去には人の交流もあったり互いに協力して」と円満な分家をWebサイトに書いているのに対し、本家の自由軒のWebサイトでは「当店の名前を模しただけの店」とつれない書き方をしているのが笑えます。

もう何年も前に東京の赤坂や新橋でせんば自由軒を見つけたり、昨年は横浜(みなとみらい)へ出掛けたとき、レストラン街の中で周辺の店が混雑している中で、ひとりガランとしていたせんば自由軒を偶然見つけて、懐かしいインディアンカレーを注文してみましたが、本場大阪で食べたものとは味も量も違っていて、懐かしくはあったけれど美味しくは感じませんでした。これではそもそも味の好みが違う関東では客が入らないのもうなずけます。

同様に天下一品のラーメンも本店(京都・北白川)と、その他のチェーン店で食べるのでは味が微妙に違います。「天一のラーメンなんて…」とネガティブに言う人が関西人以外には多いのですが、本店で食べるとまた違った感想になると思います。

元々自由軒のカレーにしても天下一品のラーメンにしても当初から全国展開を考えていたものではなく(たぶん)、その後、無理をして保存が効き、素人でも簡単に調理ができるよう、似てはいるものの、オリジナルな本店のものとは違うものを出していると思うのです。

その点餃子の王将はメインの餃子の具こそ工場で一括して製造して、味はほとんど違いませんが、その他の料理の調理法、味付け、メニューは基本的に店長に任せるという自由さをもたせています。それによってその地方に合った独特のものができ、全国的に人気を得ているのでしょう。

今回せんば自由軒の倒産の原因は「無理な全国展開やレトルト食品等の販売拡大を急いだため」と書かれています。健全経営?の本家は、伝統の味を大切に守るためという主義で、本店から調理したカレーを毎日運べる範囲でしか出店をしていません。

カレーにウスターソースという食べ方はおそらく関西(西日本?)以外では受け入れられないと思うのですが、それを理解できずに功を焦ってしまったばかりに失敗に終わったということでしょう。懐かしい味がひとつ消えてしまうことになり残念です。

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posted by makan at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラーメン/グルメ
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