2010年03月12日

冬場に常時エアコンを使う是非についての考察(考察シリーズ17)


冬場でも空調(エアコン)は入れてますか?

最近のクルマにはオートエアコン(AUTO)という機能がついていて、車内の温度設定さえしておけば、あとは夏でも冬でも自動的に快適な温度にしてくれます。

クルマにあまり詳しくない人は、おそらくこのAUTO設定のままで夏でも冬でも乗っているのが一般的ではないでしょうか。

もうひとつ、AUTO設定(温度、風量が自動)にはせずに、マニュアルでエアコンスイッチをONのまま(温度は自動、風量はマニュアル)にしているケースもあると思います。ほとんどの人はこの二通りが多いと思います。

aircon0.jpg

これはAUTOだと満足できない人やオートエアコンがまだ普及する前からクルマに乗っていた人は、このマニュアル操作をする人が多いのではないでしょうか?

それはきっとAUTO機能があまり信用できないという先入観(初期のオートエアコンのセンサーはいい加減なものが多かった)があるのではと思います。

せっかくの快適な装置であるエアコンをAUTOでもマニュアルでもフルに使えわない手はないのですが、一方でエコエコと騒がしく言う割に、ここで大きな反エコが見逃されています。

ある自動車雑誌のレポート記事にこういうのがありました。
冬場の天気のよい昼間にエコカーの試乗体験をおこなっていて、以前に出した最高燃費に迫れるよう、できるだけ燃費走行をしようと努力しています。周囲のクルマに迷惑をかけない程度にアクセルをそっと踏み、経済速度で巡航するよう心掛けをしています。

しかし本文を読む限り、エアコンは常時ONなのです(AUTOかマニュアルかは不明)。

「自動的にエアコンが入るとアイドリングが少し上昇」とか書かれていたので、そうとわかります。

もし本当に燃費を稼ぎたいと思うなら、エアコンは常時オフにしておくべきです。しかも晴天の冬場ですからエアコンを常時付けている意味はまったくありません。

唯一理由があるとすると、AUTOのスイッチを押す(OFFにする)のが面倒なのか、それともレポーターが機能を知らないということだけです。

たぶんこの筆者は、エアコンは常時ONになっているのが普通だと思っているのでしょう。それが今のクルマの使い方としては一般常識なのかもしれません(私は違いますが)。

もちろん夏場の暑いときや、雨や雪が降っている時、外の湿度が高い時などはエアコンの本領発揮で、車内を冷やしたり、窓の曇りをとったり、除湿をするためにエアコンをフル活用します。

でも暖房する冬や、春・秋の冷房が不要な晴天時にエアコンをONにしておく必要はまったくありません。

私の場合、山道や高速道路の上り坂などで少しでもパワーが欲しいときや、ガソリン残量が怪しくなってきたような時(いつも残量ギリギリまで入れない)は、夏場でもエアコンを切って走ります。

もちろんタイムを争う専用のレースカーやラリーカーにはそもそも重たくてパワーを損ねるエアコンなんてものは付いていないのが普通です(一部にエンジンブレーキがかかるときだけその不要なパワーを使ってコンプレッサを回して冷風を送り込む装置があるようです)。

エアコンを入れているのと、入れないのとでは私の個人的な体感値として燃費で1〜1.5km/リッター、エンジンパワーで10%ぐらいのロスになっていると思います。あくまで体感値ですが。

エンジンの側にデンと鎮座する大きなエアコンのコンプレッサーはエンジンから直接ベルトで動力を持っていきます。エアコンのスイッチを入れるだけで多くのクルマは自動的にアイドリングが少し高くなりますが、それだけ負担が大きいからです。

私に言わせるとサイドブレーキを軽く引いたまま引きずって走るのと同じようなものだと思っています。

ちなみに20歳代の若い人にクルマの暖房の暖気はどうして作っているか?と聞くと、様々な答えが返ってきそうな気がします。そりゃエアコンなんだから家にあるエアコンと同じく室外機で(電気で)作っている?とか答えてくれそうに思います。

正解はもちろんクルマの暖房は昔も今もエンジン冷却水や排気管などの熱を再利用して作られています。

つまりエアコン(空調装置)とはまったく無関係に作られていますので、エアコンがなくても暖房は得られるわけです。

しかもエアコンのコンプレッサーは上記に書いた通りエンジン動力の何分の一かを必要とするのに対し、暖房は不要な熱の再利用ですから動力を損なうことはほとんどありません。

エコ、エコとうるさく騒がれている中で、このようなちょっとした工夫で10%近いエコ(体感値)が実現できることが、実際にはほとんどおこなわれていないことが私には不思議でなりません。

つまりエコ替えで燃費のいいクルマに乗り換えようとは言いますが、今乗っているクルマでこうすればもっと燃費がよくなるということはあまり教えてくれません。きっとそれは作るほうも売るほうにも収入に結びつかないからなのでしょう。

【考察シリーズ】
自動車の車幅に関する考察2(考察シリーズ29)
ラリーアートとSTIの明暗について(考察シリーズ26)
衝突防止装置の普及を加速するための考察(考察シリーズ25)

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