2010年04月01日

花見と靖国遊就館


靖国神社と遊就館という軍事博物館へ中学生の子供を連れて行ってきました。靖国神社へお参りをするのはこれで2回目です。別に靖国神社へ参拝する人がすべて右翼や好戦家というわけではありません、念のため。

東京では先週初めに開花宣言が出されたものの、気温の低い日が続き靖国のソメイヨシノはまだ三〜五分咲き程度とちょっと寂しい状態でした。ただ花見客を迎え撃つ参道の露店は朝からすごく気合いが入っていたのが印象的です。

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やっぱり日本人の花見と言えばお酒が入り、お酒が入ると気持ち大らかになり、気持ちが大らかになるとお財布のひもが緩むって図式です。

少なくともそこには靖国神社という紛争や戦争による犠牲で亡くなった多くの英霊達が死後に集う神聖なエリアと一線を隔ててありました。

決して非難しているわけではなく明と暗、表と裏、陽と陰の対比が大きな菊のご紋が入った神門を境にして鮮やかに分かれているのもだと感心した次第です。

まぁそれはさておき、参拝の後、遊就館へ。12〜3年ほど前に靖国神社へ来たときには、この遊就館を知らずに参拝してそのままUターンして帰ってしまいました。

今回来てあらためて思ったのですが、動線が悪く、参拝した後に右手奥の遊就館の方向へ向かうという流れにはなっておらず、しかもその方向には遺族会など団体さん向けの大きなテントが張られていて、その奥にまだなにかあるという雰囲気でもなく、以前の私と同じように知らずにUターンして帰ってしまう人も多いのではと思います。

テントの横を通り抜け広々とした遊就館の前まで来ると、まだ奥に池(神池)があることがわかり、そこにあるしだれ桜や見事な日本庭園も鑑賞できるのですが、靖国神社の性格上、個人でお参りに来るよりも遺族会など団体でガイドに引率されて参拝に来るケースが多く、個人にとって不親切な動線になっているのかなと思ってみたり。

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遊就館は近くまで来ると新しいガラス張りのロビーに置かれている零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)の深いグリーンと描かれた日の丸マークの赤色が目に飛び込んできます。予備知識がないと、その前に来て初めてなにか大きな展示場があるのだと認識できます。

自動券売機で入場券を購入し、まずは2階の展示室へエスカレーターで上がっていきます。古くは平安時代の武将の甲冑(レプリカ)などから始まり、日本の戦(いくさ)の歴史が順番に展示されています。

江戸時代までの武器と言えば日本刀が主ですが、その後は村田銃や三八歩兵銃など(現代の銃器類の展示はない)が保存されていました。

ただやはりメーンとなるのは日中戦争以降の太平洋戦争に関する遺品や遺書・武器などの展示で、資料数として圧倒的な数を占めます。あと靖国神社に奉られている太平洋戦争で亡くなられた軍人の顔写真が何部屋にも渡り延々と飾られています。

あまり詳しくは書きませんが、血染めの遺品等を見ていると、そこで生きて死んでいった人達の苦しみや悲しみがひしひしと伝わってきます。

政治問題として靖国神社がよく取り上げられますが、そのような議論をする人には1日たっぷりと時間をかけてこの遊就館の資料をひとつずつじっくりと目に焼き付け、涙を流してからあるべき姿を論じてもらいたいものです。

太平洋戦争で使われた武器としては、ロビーに飾ってあるゼロ戦(三菱重工業製造、本物)の他にも、艦上爆撃機彗星(愛知航空機製造、本物)や九七式中戦車(三菱重工業製造、本物)、人間魚雷回天(本物)、ロケット特攻機桜花(レプリカ)、八九式15センチ加農砲、武器ではないですが蒸気機関車C5631(本物)などが展示されています。

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もう直接太平洋戦争を知る人は少なくなってきましたが、決して美化されることはなく、日本と世界にはこういう歴史があったという事実を振り返って知ることや、子供達へと伝えていくことは大切なことだと思います。

同期の桜(作詞西条八十・作曲大村能章)
五番
貴様と俺とは同期の桜 離れ離れに散ろうとも 花の都の靖国神社 春の梢に咲いて会おう

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