クルマはドアロックをしますか?それともしませんか?
以前乗っていた車ではエンジンを始動すると自動的にドアロックをするのもありましたが、私は本当か事実確認をしたわけではありませんが「欧州では事故の時にドアロックされていると救助が遅れることからドアロックしないのが常識」という話しを30年以上前になにかで読み「なるほど!そうだったのか!(池上彰風)」と、それ以来ドアロックをしていません。
しかしウル覚えですが、運転免許を取る際に自動車教習所では「ドアロック確認」を教えられ、運転中はドアロックするのが必須だったように思いますし、自動的にドアロックするクルマがあることからすると、少なくとも日本国内においては「運転中はドアロックをする」というのが常識になっているようです。
またアメリカではドアロックせずに信号待ちで停車していたら、強盗がいきなり乗り込み、ナイフや拳銃を突きつけ、そのまま人里離れたところまで運転させられて暴行や金銭を奪われる事件が頻発し、都会ではドアロックするのが身を守る上で必要ということを読みました。
日本でも停車中に見知らぬ人が乗り込んできて事件が起きています。
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トラックから振り落とされ、タクシーにもはねられて死亡 2010/12/11
8日午前1時35分ごろ、愛知県名古屋市北区内の市道で、トラックの助手席側にしがみついていた44歳の男性が振り落とされて路上に転倒したところ、進行してきたタクシーにはねられる事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡している。
愛知県警・北署によると、死亡したのは同区内に在住する44歳の男性。目撃者の証言によると、男性は信号待ちをしていたトラックに近づき、助手席側のドアを叩きながら怒鳴りつけていたという。
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信号待ちの隙、タクシー助手席乗り込み強盗 2010/11/19
19日午前3時10分ごろ、大阪府泉大津市東港町の府道で、信号待ちをしていたタクシーの助手席に男が乗り込み、運転手の男性(56)にハサミのようなものを突きつけて「金を出せ」と脅迫。運転席横にあった、現金約3万5千円入りのケースを奪って逃走した。
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車乗り込み女性に強制わいせつ、中年?男逃走 2010/11/21
19日午後9時30分頃、兵庫県豊岡市福田のコンビニエンスストアで、買い物を終えた同市内の女性(19)が、軽乗用車の運転席に乗った直後、男が「お茶でも飲みに行かへん」と言って助手席に乗り込んだ。
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軽自動車の助手席に乗り込み女性にわいせつ 2010/6/15
けさ(15日)和歌山市内の駐車場で、配達を終えたばかりの新聞配達員の男が、女性の乗った軽自動車の助手席に乗り込み身体をさわったとして、強制わいせつの疑いで和歌山東警察署に現行犯逮捕されました。捕まったのは、和歌山市来栖(くるす)の新聞配達員○○容疑者32歳です。
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近畿産業信組支店長、1700万円盗まれる 2010/3/8
大阪府枚方市東香里新町の駐車場で、「近畿産業信用組合香里支店」の男性支店長が、止めていた車を発進させようとしたところ、男に助手席側のドアを開けられ、助手席に置いていた現金約1700万円入りのかばんを盗まれた。男は走って逃走した。枚方署は窃盗事件として調べている。
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長期不況にあえぎ、失業や生活破綻、また犯罪が目的で違法滞在している不良外国人の増加などもあり、今後こうした犯罪や異常者?による被害が日本でも多発していきそうな予感がします。
と、考えると、ドアロックはやはり必要じゃないかと思ってしまうわけですが、私には心配もあります。

都会の中で一旦停止無視や信号無視で突っ込んできたり、前が渋滞しているので停車したら後続車が気がつかず突っ込んでくるような大きな事故が起きたとします。ま、比較的都会ではよく起きる大きな事故の典型です。
突然大きな衝撃が加わったため、運転していた本人や後席の子供は意識を失うか意識朦朧としている時に、ドアがすぐ開けば、消防や警察が来る前に近くにいる誰でもが助け出し、安全な場所へ移すことができます。
しかしドアロックがされていると、サイドウインドーが割れているぐらいでは、奥にあるシートベルトを外したり、意識のない大人の身体を引っ張り出すのは素人では簡単ではありません。
それよりガラスが割れていれば外から手を突っ込み内側のドアロックの場所を探して外すのが手っ取り早い方法ですが、そううまくガラスが割れていてドアロックが開くかどうかはわかりません。
もし火が点いて燃え上がる一刻を争う場合ならば、このドアロックをしていたことが生死を分ける事になるかも知れません。
とにかく最近のクルマは内装に燃えやすい素材を多用していて、非常によく燃えやすくなっていますから、衝突後トランク付近でチラチラと炎が上がれば、もう数分のあいだに全焼してしまいます。
大きな衝撃や当たり場所によってドアが開かなくなることも想像できますが、クルマの前後の衝突であれば、ドア周りは比較的頑丈にできていて変形しにくく作られていますので、クルマのサイズと衝撃の強さにもよりますが大概はちゃんと開くそうです。
確かドイツ車でしたがテレビコマーシャルで、クルマの衝突実験を行い前半分が無茶苦茶につぶれたクルマにツカツカと歩み寄り、何事もなかったように普通にドアを開けるシーンがありました。
あの場合だとサイドガラスは割れていませんでしたので、もしドアロックがかかっていたら、救出するのはたぶん困難でしょう。
さらに良心的なクルマのドアの取っ手(ドアノブ)が輪っか状(グリップタイプ)になっているのは、元々はベンツのアイデアらしいのですが、事故でドアが開かなくなった時に、その取っ手にロープをかけて強引に引っ張り出すためのものと言われています。ランエボ]のドアノブもちゃんと輪っか状になっています。
ただ最近は形状こそ輪っかのグリップタイプでも、グリップが樹脂でできていたりして、万が一の際に引っ張ってドアを開けられるほどの強度を持っているものばかりではなさそうです。なんでも、女性の長い爪を守るためにグリップ式のドアノブにしているという話しも実際あります。
事故で開かなくなったドアをドアノブにロープをかけて引っ張って開けたというのを一度見てみたいと思いますが、たぶん消防などの救助隊では、火花の出るカッターで切るよりも安全で早いので当たり前の作業なのかもしれません。
結論としては「ドアをロックするかしないかは乗員の考え方やケースバイケースでどちらでもいい」というのが本当のところです。
私ももし現金数千万円をクルマに積んで運ぶようなことがあれば(一生ないと思いますが)、当然ロックをして走るでしょうし、女性がひとりで都会を夜間クルマを走らせるなら、やはりロックするのは必須のような気もします。
一部の上級車では自動でドアロックをしますが、衝撃を受けたときにはそのドアロックが外れるという仕掛けがあると聞いたことがあります。それが一番いいのかも知れませんが、なかなかそうした目に見えない改良は利益追求企業では後回しになっていそうです。
【考察シリーズ】
冬場に常時エアコンを使う是非についての考察(考察シリーズ17)
車の大規模オフラインミーティングについての考察
エコカーの定義についての考察(考察シリーズ6)
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