2011年3月11日(金)14時46分 東日本大震災発生。この日は日本人にとって永遠に忘れることができない悲しい日となることは間違いありません。
今日で死亡者、行方不明者合わせると2万名を超すという報道がありました。深く哀悼の意を表します。また肉親や知人を亡くされたり、大切な家や勤務先を失ったりされた方へお見舞いを申し上げます。原発事故も非常に心配ですが、それよりも避難先で寒くひもじく苦しい思いをされている30万人以上の方々の健康と安全が一番心配です。
私はその時は勤める会社(大手町)があるオフィスビルにいました。まず縦に数回ズンズンという振動を感じ、その長さが今までの地震よりもずっと長く感じたので、この地震は大きいかもととっさに思いました。
その後すぐに大きな横揺れがきて高層ビル独特のゆっくりとグワーングワーンと揺れました。幸運なことにオフィスのあるビルは最新型の耐震ビルで、地震の場合は外へ避難するのではなく中で待避するというのがポリシィになっています。
第一波の揺れが収まったかと思うとまたすぐに第二波、第三波の揺れがやってきました。
この間に隣にあるかな〜り古い大きなビルからは多くの人が、寒い中屋外へ避難して出てきていました。

別の隣の最新の高層ビルを見ると、大きく左右にしなっているのがよく見えます。また首都高速上に設置されている電灯の柱が左右にブルンブルンと大きく揺れているのも見えました。
走行中のクルマは小型車から順番に徐行し、やがては驚いてか停車しています。大型車はあまり揺れがわからないのか、速度を落とすような気配もありません。元々高架の首都高の上は大型車が走ると上下に大きく揺れますので、わかりにくいのかも知れません。
東京都内は震度5〜6ぐらいだったと思いますが、窓から見る都内は、意外と冷静で特に被害は見えませんでした。ネットで見たニュースではお台場で火災、九段会館で天井の一部が落下したということでしたが、東北の惨状はまだ仙台駅とか水戸市など報道機関がある場所かすぐその近くだけで、海岸線の津波の被害などまだ詳細はわかりませんでした。
余震は時々起きるものの、大きな揺れはなくなりましたが、ビルのエレベーターは完全停止し、その後業者が安全確認をするために6時間ぐらい停まったままでした。
この揺れなら木造住宅は倒壊している地域もあるのではないかと思い、春休みで自宅(川崎)にいるはずの子供が心配になり何度も電話をしましたが当然通じません。
ニュースを見る限りでは、神奈川県では大きな被害は報道されていなかったので、とりあえずは大丈夫だろうと思うことにして、子供や妻にメールを何通か送っておきました。
そして問題なのは、JR、地下鉄、私鉄など公共交通が軒並み運転中止になり、帰宅がほぼ不能となったことです。Googleマップにて会社から自宅まで徒歩で帰るとするとどのぐらいの距離になるかを調べると、最短距離でちょうど20kmありました。
そしてニュースで「夜に動くのは危険」「今夜はかなり冷え込むので注意」「徒歩で帰宅する人が多く幹線の歩道が溢れている状態」「自動車は激しい渋滞で路線バスも動かない状態なので控えるように」「帰宅困難者は朝まで会社に残ることを推奨」などを知ることができました。
地震後5時間ぐらい経ってからは次第に一部の電車が動き出してきましたが、私の通勤経路はまだまったくダメです。なんとか遠回りしてでも帰れないかいくつものルートを検討しましたが、やはり深夜に長距離を歩くことになり、股関節の調子がイマイチよくないので断念しました。
そうなると今度はオフィスに泊まることになり、夕食を摂ろうと階下に降りレストラン街へ行ってみましたが、すでにほとんど閉店しています。コンビニが開いてましたが、カップラーメンやお弁当など夕食になりそうなものはすべて売り切れです。仕方ないのでお菓子類を買って一旦オフィスに戻りました。
オフィスでは非常用の食糧が備蓄されていて、それをひとつもらいました。水かお湯を入れてしばらく待つと出来上がりの五目飯です。
ちょっと保存料?の味と匂いがありますが贅沢は言えません。

夜9時頃になると、被害の大きさが判明してくるとともに、都内ではいくつかの電車が動き出していました。しかし本数は極めて限定的で、しかも方々で折り返し運転となっていますので、まだ帰宅するには無理があります。特に渋谷や新宿、池袋といったターミナル駅では帰宅者が集中し、大混乱していることがニュースやTwitterで流れてきます。
まだここは動くべきではありません。携帯電話は相変わらずほとんど繋がりませんが、家族からメールの返信が来て全員無事とのことでホッとしました。携帯電話はワンセグTVなどこれからまだしばらく必要ですので、会社にいる間に充電をしておきます。
そして10時過ぎになってようやく小田急が各駅停車だけ動くようになり、沿線までたどり着ければ帰宅も可能だとわかりましたが、Twitterの情報では乗車するまでに何十分も並ぶような鬼混雑だと聞いて、しばらく待つことにしました。
そして0時過ぎになって、混雑もそれほどひどくなくなってきたようなので、地下鉄→(乗り換え)→地下鉄→小田急にて帰宅することにしました。小田急は終夜運転すると情報がありましたので、とにかく駅までいけばなんとかなります。
さすがにこの時間になるとこれから帰宅しようとする人も少なく、地下鉄では座って、小田急も座れないものの、混雑はなく普段より40分ほど多くかかりましたが二時頃に無事帰宅することができました。混乱に巻き込まれることなくうまく帰宅できたのはTwitterのおかげです。本当に役立ちました。
交通情報や混雑状況は通常テレビやラジオから得るのが今までは普通でした。しかしその場合は、一番知りたい情報だけを伝えてくれるわけではなく、さらにリアルタイムでない情報が含まれます。
しかしTwitterは今、どこで、なにが起きているかを検索をすればすぐにわかります。これが非常に役立ちました。特定の電車やバスの運行状況や混み具合、徒歩で帰宅する人向けの避難所やトイレ、休憩所、終夜営業しているレストランなどの情報はTwitterでリアルタイムに情報を得ることができます。
それと、今回特別なことですが、NHKのテレビ中継が動画配信サービスのUstreamやニコニコ動画でリアルタイムに見ることができたのはものすごく助かりました。こういった便利な情報もTwitterから知らされました。
今回は会社の中でしかネットは使いませんでしたが、もしスマートフォンを持っていれば、移動中にも電話機能は使えなくとも、ネットやTwitterで様々な情報を得ることができ、安心感が全然違っていたと思います。
都内は東北や茨城、千葉沿岸地区と比べると全然問題にならない規模の災害でしたが、今回の教訓を生かし、いつかはきっとやってくる東南海大地震や首都直下型地震に備えておくことが重要だと身にしみて感じました。
しかし今回のこの混乱を見ると、首都圏は大きくなりすぎ大災害にはなすすべがないのではないかという気持ちもあります。
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