ランエボXも3年が過ぎ、あちこちが徐々に傷んでくる時期に入ってきました。こういう工業製品の常で、3年間の保証期間中は初期不良以外では滅多に壊れず、保証期間が過ぎるとなぜかいきなり壊れるというのが通例です。
ま、走りや安全性に直結しないところなら、すぐに直す必要もないので、おいおい自分で直すか、直さずに放置しておくかという事も考えられますが、今回壊れたのはサイドミラー(ドアミラー純正部品名はアウトサイドリアビュー)の電動で折りたたむ機構ですからちょっと悩ましいところです。
それでなくてもランエボは幅が1800mmを超える国産車としては幅広車ですから、一般の駐車場へ停めると、両端ともラインギリギリで隣り合うクルマと間隔が少なく、乗り降りする通路を確保するためにもサイドミラーを倒しておくのがマナーと考えています。
また、納車直後に取り付けてもらった社外の双方向のセキュリティには、リモコンエンジンスターターがついていて、これが事前に暖機運転をしておくのに重宝していますが、リモコンによるエンジンスタートとサイドミラーの自動開閉がリンクしないようになっていて(安全性のため?)、今回のサイドミラーの異常で動作しなくなりました。またサイドミラーの電源を引っこ抜いたらどうかとやってみましたが、それでも作動しません。これは困る。
サイドミラーを倒すためスイッチを入れると、右側のミラーだけが途中まで倒れて(完全には折りたためない)、その後はモーターの大きな音がむなしく20秒ほど響くだけでその後停止します。どうもモーターとギアがうまくかみ合ってないか、ギアが滑っている感じです。
さっそくディーラーへ持ち込んで、修理の見積もりをお願いしたところ、部品代7,612円、工賃7,140円の合計14,752円というのが出てきました。
※写真はすべて右下マークをクリックすれば拡大します

ディーラーへ行く前に、ネットで調べておいたのですが、一般的に可倒式電動ミラーの場合、ほとんどはミラーユニットごと全部を取り替えてしまうケースが多いようで、新車の保証期間中ならもちろんタダですが、その後はおよそ3〜4万円ぐらいかかるとのこと。
それから比べると、今回の見積もりはミラー内部の可倒ユニット(モーター含む)部分の交換なので安く済んでいます。
しかしその円もいまはちょっときついし、しばらくエンスタ機能をあきらめて、ミラーの電源を右側だけ切っておくようにしておこうかなと迷っていましたが、ネットで探しているとランエボ10で同じようにミラーの可倒部が故障して原因追及するため分解している人がいました。
そのサイトでは、原因がモーターのシャフトに付いているプラスチックのギアが空回りしているとのことで、とりあえずモーターシャフトとそのギアを接着剤で固めることで対応されていました。
このモーターはプラモデルに使うような小型のモーターでシャフトも直径2mmぐらい。そのシャフトが円状ではなく、差し込むギアが空回りしないように少し切り落としてあります。
こんなちゃちな構造であの大きなサイドミラーを動かしているのかと感心しますが、これでは簡単に壊れても不思議ではありません。
同じく電動ミラーのスバル車には5年間と9年間乗っていましたが、まったくそういう症状は起きませんでした。しかし構造は他のメーカーも似たり寄ったりでしょうから、当たりハズレみたいなことがあるのでしょうか。
ま、その方法で済むなら修理費用はゼロで済むので、とりあえず私も分解してみるかと、サイドミラーを取り外しました。
Aピラーの付け根のスピーカーを入れる内張をパカッと外す(はめ込み式)とミラー本体を留めている3つのボルト(10mm)があり、それを外すだけでミラー本体が取り外せます。ボルトをドアの内張りの中に落とさないように注意が必要です。

ドアミラー本体を部屋に持ち込んで分解します。まずは鏡部分を取り外しますが、鏡を思い切り下向きにして上部の隙間からツメを確認、それをマイナスドライバーでこじりますが、思ったようには外れません。
結構あれこれやっているうちに突然パカッと取れました。上下左右に電動で動かすユニットにはめ込まれていますのでちょっとコツが必要かも。

あまり力を入れてはがそうとすると、ミラーを割ったり、ツメを折ったりするそうで、そうなると悔やみきれませんので、自信がある人や壊れても構わない人以外はやらないほうが無難です。
可倒部のモーターやギアが入っているユニットは奥まったところにあり、簡単には手が入らないので、鏡を上下左右に調整する部分のユニット(これは故障していない)を取り外します。これは数本のネジを緩めていくだけです。
次に本体に6つのツメ(丸印)ではめ込まれているカバー(外側のボディ同色に塗られている部分)を取り外します。本当はこれを一番先に外すべきだったかも。

内側から外した時はうまくカバーを外せましたが、その後カバーだけを外したとき中のツメをひとつ折ってしまいました。特に上側の赤い丸のツメは簡単に折れますので細心の注意が必要です。
それでもまだ可倒部のユニットがフリーにはならず、ユニットから、ままよとエイヤと力ずくでモーターを引き抜きました。
ホントはそんなことやっちゃいけません。それでようやくモーターとモーターシャフトに差し込まれているギアが取り出せました。

確かに、そのシャフトに差し込まれたギアが少しの力で空回りしますので、サイドミラーを倒す時に空回りしているのだろうと想像できます。
このあたりの作業はユニットの中にグリスが目一杯詰め込まれており、手や作業場周辺が相当に汚れますので注意が必要です(途中ヤバイと思って汚れてもいい服に着替えました)。
モーターのシャフトとギアのはめ込み部にアルコールを浸ませたティッシュでよく拭いて油分を取り、金属用強力ボンドで接着し元へ戻しました。
が、
(1)その戻した際、モーターシャフトのギアと可倒させるギアがうまく噛み合ったかどうかわからない
(2)モーター本体に接続する電源コードは極めて簡易な差し込み式で、しかも無理に引き抜いたせいもあってか、ユルユルとなっている
こんなので元に戻してホント大丈夫なのか不安です。
すべて元へ戻して可倒部のユニットはふたをしてしまえば、もう中は見えないので、どうなったかわかりません。
つまりこれでは取り付けても折りたためない(動かない)可能性大です。そしてボンドも十分に乾いた頃、車両に取り付けてスイッチを入れてみましたが、やはり反応はなし。
やっぱり修理するならユニットごと交換するしかないなと完全脱力ムードです。
そこで、奥の手として、頼るべきはヤフオクです。オークションでサイドミラーごと安く買えればすべて解決です。
ランエボ乗りはサイドミラーを軽くて空気抵抗の少ない社外のものに交換している人が多く、出物がないかと期待しながら探します。検索ワードは「ランエボ ミラー」か「CZ4A ミラー」です。
しかしランエボXのサイドミラー本体の出品はなく(検索に掛かるのはウインカー内蔵ドアミラーカバーばかりです)、出るまで待ちかなぁとあきらめかかっていました。
が、ふと兄弟車のギャラン フォルティスも同型のミラーだったはずと、「フォルティス ミラー」で検索をかけると、ミラーの色こそ違いますが、新品未使用の出品が見つかりました。価格は送料込み9000円。おそらくディーラーで購入するとミラー本体だけで3万円近くする代物です。
ただ色違いだと塗装代が別途必要?と一瞬考えてしまうのですが、このボディ同色の塗装されている部分(カバー)は、分解してみてわかったのですが、簡単にそれだけが取り外し可能なのです。
つまり今使っているサイドミラーとカバーだけ付け替えればいいだけです。塗装代も不要、しかも新品なので中古品と違い中のユニットが簡単に壊れる心配も少ないと判断しました。
このご時世、9000円でもキツイですが、これ以上の幸運は滅多にないだろうと思い入札し、競合することもなく開始価格で落札ができました。
落札品(ランエボにはないプラチナベージュメタリックのドアミラー)

ミラーを車両に取り付けた後、カバーをかぶせる

無事、可倒機能も復活ました。
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