ランエボXを2008年に購入した際、オプションではなく別途後付したカロナビはすでに購入後4年半が経ち、地図や店の情報がかなり古くなってきました。
2008年(2月)にジェームスで購入したAVIC-ZH099G(2007年5月発売)は2007年製で地図情報は2006年後半ぐらいのものですから、実際に収められている情報は現在より約6年前のものということになります。
目的地までおおよその情報だけわかればいいんだと気にしなければ済むのですが、知らない道で近道となる新しいバイパスや高速道路ができていたりすると、仕方がないとはいえ、ずっと遠回りの道を指示されてしまい、とてもナビにまかせておくことができず、道路案内標識をしっかりと見て走らなければなりません。

過去に何度かバージョンアップのお知らせが送られてきましたが、このナビ、バージョンアップは簡単にできず、車両からブレインユニットを取り外してパイオニアへ送り、戻ってきてからまた取り付けるという面倒臭い作業が必要です。しかも費用は送料も含めてですが21,000円という高さです。せめて1万円未満の設定であれば2年に1回ぐらいのバージョンアップをするでしょうけど1回で2万円を超えるとなかなか食指が動きません。
今年の初売りで買ったGPSレーダー探知機コムテックZERO 222Vはネットにつないで最新のデータがいつでも無料で簡単にダウンロードできますが、カーナビの場合は地図データ更新も立派な収益源でしょうから、更新の仕方はやがて全面的にネットからのダウンロード方式に置き換わるにしても無料になることはないでしょう。
いっそハードウェアは無料か格安で配っておき、使うときだけ利用料を支払い、しかもその時点での最新データで使えるというビジネスモデルにすると、利用者にとってのメリットもあり画期的なのですが(いわゆるスマホやモバイル端末でのカーナビゲーションで半分ぐらい実現してますが)そのような先進的な商流はいまの保守的な大手メーカーにはハードルが高過ぎますかね。
それはともかく、夏休みを利用して関西の観光地へ出掛けることもあり、新東名の一部区間開通を含む最新バージョンアップの案内状が送られてきたので、このタイミングで思い切って初めての更新をおこなうことにしました。
東名を走ることが多いので、できれば2014年の新東名の愛知側、豊田東までの区間が全線開通して反映されてからがいいなと思っていましたが、まだだいぶんと先ですし、こういうのはあれこれ考えるといつまでもできず、タイミングというより思いついた時がやり時なのでしょう。ちなみに新東名の反対側、御殿場−海老名まで全線開通は2020年頃とされていますので、まだまだずっと先になります。

さて、バージョンアップするには、AVIC-ZH099G/ZH099/ZH009G/ZH009などネットからのダウンロード版が使えない宅配便で送付するインストールパックの場合、まずパイオニアのサイトで予約をする必要があります(電話でも可能)。
予約をすると、すぐにブレインユニットを梱包してメーカーへ送る箱などのセットが送られてきます。
説明書きによるとバージョンアップに要する日数は7〜10日間ぐらいということです。
更新されるのは地図情報だけでなく、その他下記のような機能や情報も追加されますが、私的にはどれもあまりメリットは感じられず、その多くは不要なものと感じます。
一応(初めて)バージョンアップするとどんないいことがあるかを抜き出せば
○全国の地図や検索データ等を最新の情報へ更新(2012年4月1日施行分までの新規開通道路や市区町村合併に対応[2011年10月時点でデータ取得可能なもの])個人的感想:○必要 △どちらでもいい ×イラネ
△ロゴマークの新規追加と一部店舗におけるロゴマーク変更
×検索データにおいてカーディーラーのジャンルに外車メーカーがさらに充実
×CDDB音楽認識サービス(2012年1月末時点のデータを使用)のデータ更新
○通常VICSの約5倍の渋滞情報(スマートループ渋滞情報)を取得。
△渋滞情報の充実により、ルートの質が向上。
△ドライバーズビューモードに新モードを搭載。
×地点情報やドライブ体験から得られる情報が絶えず増殖。
×マップイコライザーが詳細市街地図に対応。
△見やすさ、美しさ、実用性を兼ね備えた地図表示を実現。
△地デジの操作性がさらに向上。
×ミュージックサーバーの新しいプレイスタイルの提案、「リンクゲートプレイ」
などです。人それぞれの使い方によりますが、基本的なナビゲーションとしては地図データ更新以外どうでもいいようなことばかりでしょう?
それよりも本当は住所や電話番号からのピンポイント案内の精度を上げたり、HDDの容量を増やしてくれるとか(交換になるからこれは無理か)、ルート設定や検索スピードの高速化を図る(これも本体のCPU交換だから無理か)ようなバージョンアップをしてもらいたいです。
そして別途購入していたオプションのオービスデータですが、引き続き使いたいけどどうも怪しそうです。WEBサイトに書いてある説明によると使えるのか使えないのかよくわかりません。
「これまでお使いのOption「オービスROM」、オービスライブのデータはご使用になれますが、現在お使いのオービスデータはバージョンアップ後の新しい地図データとの不整合により、例えば正常にアラーム音が告知されない、間違った地点でアラーム音の告知がされるなどの症状が生じるため、引き続きのご使用はできません。」
と、「・・・ご使用になれますが、(中略)、引き続きのご使用はできません」とまったく意味不明な変な日本語です。
後日パイオニアから電話がかかってきたときに聞くと「オービスポイントは入れられるが古い地図上のポイントのままなので、新しい地図に対応できない(入れられるが役には立たない)」のようです。だったら「設定することは可能、でも誤動作するよん」とか書きようがあるでしょうに。
ちなみにオプションで購入するオービスデータは、そのCD-ROMにオービスデータが入っているわけではなく、元々HDDにインストールされている地図に入っています。オプションで買うCD-ROMはその元々入っているデータを画面に表示するための解除キーが入っているだけです。道理でCD-ROMを入れてホンの数秒で「設定終了」となるはずです。
そして今回キャンペーンと称して「MapFan」モバイルサイト[月額315円(税込)]への会員登録をすればAmazonのギフト券3000円がもらえると大きく書いてありますが、これが2万円以上支払うユーザーに特典を提供していると本気でパイオニアさんが考えているのだとしたら情けなくなってきます。
水道や電気・ガスとは違い、こうした生活に必須でもないサービス提供で毎月数百円の少額請求を長期間にわたり延々と払い続けさせようとするビジネスは、一般的に金銭感覚に疎い低所得者層をターゲットとしたせこいビジネスモデルであることは言うまでもありません。
主として高額支払いを一括支払いできない低所得者層向けに、高額商品をカードで購入させて(利子を付けて)毎月安く抑えた一定額を長期にわたり延々と支払い続けさせようとする「リボ払い」を豪華景品で必死に釣ろうとしているカード会社となんら変わりません。
※カーナビ以外に有料のモバイルマップが本当に必要で使いたい人はなにも問題ありません。ただカーナビユーザー全員に「キャンペーン」と称してギフト券で釣って子会社の商品をしつこく定価で購入を勧めるのは腹立たしいし筋違いと言いたいだけです。キャンペーンならせめて「カーナビユーザーは1年間無料で使用できる(1年で契約終了することも可能)」ぐらいの特典があってしかるべきでしょう。
さて話しは戻して「インターネットでの申込手続き」サイトから必要な情報を入力し、あとは送付用のセットが届けられるのを待つだけです。このスピード社会において、このようなのんびりしたバージョンアップ作業は、日本の大メーカーにとってはよき時代だった昭和に戻った感があります。
せめてバージョンアップが集中する期間だけでも「予約した上で指定会場にナビを持ち込めば、およそ1時間でアップデート完了します」とか、これこそがカーナビユーザーに本当に役立つキャンペーンというか顧客サービスではないでしょうか。
きっと会場を提供してくれるカーショップやショッピングセンターなどいくらでもありそうですし、その作業ができるエンジニアも社内外からいくらでも調達できそうに思います。パイオニアという会社は技術的には凝ったことをして好きなのですが、伝統的に客商売が下手でユーザー思考のサービスに興味もなさそうだからそういうことは考えもしないのでしょうね。
発送〜バージョンアップ終了〜取り付け
カロッツェリアサイバーナビAVIC-ZH099Gのヴァージョンアップ その2へ続く
再びカロナビの排熱ファンを交換する
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