2013年04月07日

三菱自動車の迷走と行方



以前、2012年全米で一番不人気だった乗用車に、三菱自動車のアイミーブが堂々1位に輝いたことを書きましたが、今度は2013年4月におこなわれていたニューヨークモーターショーに出品された乗用車の中から「Autoblog Japan Staff」が選ぶワースト4が発表されていました。

そのワースト1位に輝くは、またまた三菱自動車のクルマだったという残念なことに。あー三菱車に乗る身としてはとっても悲しいけど、これが現実なのでしょう。

ちなみにワースト第4位はトヨタのサイオン「tC」、第3位はビュイック「ラクロス」、第2位はホンダの「アキュラMDX」です。

トヨタサイオンtCはいわゆるセリカの後継モデルで、2ドアクーペモデルを北米中心で売っていますが、そのサイオンtCに、人気急上昇中のトヨタ86というか北米ではFR-Sのデザインをつぎはぎして殻を移植したようなモデルをこのほど発表したとか。

new scion-tc.jpg

写真だけ見ると86のようにも見えるし、そう悪くないような気もしますが、実際に見ると記事に書いてあるようなフランケンシュタインなおぞましさがあふれ出ているのかもしれません。

アキュラ(ホンダ)MDXは、やはり北米中心に販売されているクロスオーバーSUVで、フルモデルチェンジがおこなわれ今回のショーで披露されましたが、人気の高かった前モデルにあやかりたいせいなのか、まったく見分けがつかないとのこと。メーカーからすれば「中身は変わってますが、キープコンセプトです、以上終わり」てな感じでしょうか。

new acura-mdx.jpg

さて問題のワースト1位ですが、それはやはりというべきか、容易に想像がつくミラージュ(北米仕様)です。

new mirage.jpg

受賞理由はなかなか手厳しく、私が今回のミラージュ発表直後から感じていた違和感を明確に解説してくれています。

・一昔前の車のデザイン
・HVではなく地味なガソリン車
・最高出力はたったの79hp
・うたい文句は燃費だけ

このような地味でなにも特徴がない実用車(履き物に例えると便所のスリッパ、ビジネスファッションで例えるとダイソーの100円ネクタイ)を、アジアやアフリカでおこなわれるショーならともかく、わざわざ先進国の華やかなモーターショーに出すかいな?って、三菱の正気を疑ってしまいそうです。いったいショーに出してなにをPRし、訴えかけたいのでしょう?

「このスペックで三菱は本当に北米でミラージュが売れると思っているのだろうか?」とAutoblogにも締めくくられていました。北米に限らず日本で売れるとも思えません。

国内のディーラーへ行くと、同クラスのトヨタアクアのたった1/20しか売れやしないのに、必死で前面に押し出してPRし、また大幅値引をしているのをみていて、なんだか悲しくなってくるクルマでもあります。

四の五の言わずこれを売れと上から命令されている営業の方にはご同情申し上げます。
 ※2013年2月国内販売台数:アクア28,919台 ミラージュ1,409台

このようなクルマはなにも三菱ブランド(タイ製)でなくとも、インドでも韓国でも中国でもロシアでもブラジルでもマレーシアでもインドネシアでもベルギーでもどこの国のメーカー(ブランド)でもたいしてかわりゃしないでしょう。

逆に三菱の上層部の方々の年収の高さがコストに反映されると考えると、ずっとお値打ちで、しかも品質もそこそこいいぞってところがいくらでもありそう。ホントアホちゃうかと思わなくもない三菱乾坤一擲の国際戦略車だそうです。このクルマが三菱自動車の終わりの始まりにならないことを願うばかりです。

先月(3月)には三菱自動車が持てるテクノロジーを結集し、満を持して発表したハイブリッドSUV「アウトランダーPHEV」に搭載されているリチウムイオン電池が発熱し溶ける事象があちこちで起き、原因がわかるまで「外部充電及びチャージモードによる使用は控えるように」とお達しが出されました。

outlanderphev.jpg

おそらくこれもリコールとなり部品の交換等が発生するのでしょうけど、そんな恐ろしいクルマには、原因が究明され対策が完全に施されない限り怖くて乗っていられません。

とか書いていたら新たに

三菱自、米国などで「アウトランダー」約8000台リコール(ロイター2013/4/4)
三菱自動車、アウトランダーPHEV リコール経緯と対策の詳細を発表(Response)

「ブレーキランプが断続的にしか点灯しなかったり、ブレーキペダルを踏まなくても点灯が続いたりすることがある。」
「ブレーキペダルを踏んでいない状態でシフトレバーがパーキングから動く可能性がある。」
「燃料メーターがガソリン残量を誤って表示する可能性がある」

と、こちらは日本国内仕様ではないけれど、どうもこの会社の製品はやはりどこかおかしくなってきている気がします。

最初に乗ったのが三菱コルト、その次がギャランFTO、その後しばらくは他社製でしたが2008年からはランエボとそこそこの三菱自動車ファンだけに、2000年、2004年と続けて起きたリコール隠し以降、どうも社内がガタガタとおかしくなっているようで、残念です。

三菱東京UFJ銀行や三菱重工など周囲のグループから圧力をかけ、社長に本当のクルマの楽しさを知っていそうな篠塚健次郎氏や増岡浩氏をもってきて、旧経営陣、旧幹部を一掃しなければ治らないかもしれませんね。

ラリーアートとSTIの明暗について(考察シリーズ26)
MMF(MitsubishiMotorsFAN) OWNER'S MEETING(岡崎2008)へ その1



posted by makan at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185758332

この記事へのトラックバック