通勤用として使っているバイクは、ヤマハのグランドアクシス(YA100)で、13年前に購入したものでかなりガタがきているオンボロです。
なぜ原付二種か?
それは駅前のバイク置き場が原付二種までという制限があるというのが第一の理由。第二の理由は近場なら子供を乗せて買い物に行ったりできる便利さ。第三にクルマの流れについて走れる安全性。てところ。

そのGアクシスを2000年に購入する際、比較検討したのが、ホンダのリード100(JF06)やスズキのアドレスV100(BD-CE11)などでしたが、その時点では唯一海外生産(台湾)だったGアクシスが、圧倒的にコストパフォーマンスがよかった(つまり安かった)ことが決定の理由です。
そして現在では日本で製造している小型バイクがなくなったところをみると、ヤマハは先見の明があったということでしょう。
Gアクシスは、今では排ガス規制のため絶滅してしまった2ストロークエンジンで最後まで残ったバイクで、単気筒101cc、最高出力は10ps、最大トルクは1.1kg。
通勤特急と言われた当時のアドレスV100(9ps、1.1kg)と同等のハイパフォーマンス車で、車体重量も95kgと軽く、細かなところを気にしなければ快適なバイクです。
さらに当時のスクーターとしてはまだ少なかった12インチの車輪で、高い走破性と、凸凹した道でも安定感があります。
しかしいかんせん、13年も経つとあちこちに不具合がいっぱい出てきています。
メーターはすでに3度(うち2度は中古品)、ヘッドライトも2度交換し、オイルタンクを支えるプラスチックのステー部分がもろくなって壊れてしまい、とりあえず針金でタンクを吊していたり、メーターケーブルの異常で、スピードメーターや燃料計が動かなくなることが頻発、ヘッドライトカバーやリアランプなどプラ製のものは、劣化が進みネジをきつく締めるとバキと簡単に割れてしまい、その他も小さな傷や、ひびだらけという有様です。
しかしブレーキ系と機関系のメンテナンスはマメにやっているので、ブレーキ、エンジン、変速機など主要部分はまだ快調、ただし寒い冬場はエンジンが暖まるまでに時間がかかり、十分に暖まらないうちに走り出すと、エンジンがすぐ停止してしまいます。
それに13年間ほぼ毎日使っていると、エンジンもそれなりに老朽化し、トルク感もパワーも落ちてきているのがわかります。50ccバイクに加速力で負けることはまだありませんが、同クラスのバイクには置いていかれることがよくあります。
特に台湾メーカーらしきバイクには加速も最高速度も滅法速いものがありとてもかないません。速くする代わり耐久性は犠牲になっているのでしょうけど。
そのようなことがあり、そろそろ買い換え時かなぁと思って、同クラスのバイクを調べてみました。
私が気にする条件は、
1)原付二種(90〜125cc)
2)スクータ型で床が平らなこと(大きな荷物を床に置ける)
3)低中速での加速力、瞬発力が命
4)メットイン収納必須&広いほどいい
5)タイヤ径は安定性から12インチぐらいがいい
6)足のつきやすさ(足が短い?、いや悪いので)
7)つき合い上、近所のバイク屋で購入するので日本メーカー
8)取り回しやすい(車重は軽く、最少回転半径は小さく、全長は短い)
9)価格は安い方がいい
で調べると、上記にほぼヒットする現在販売中の国産メーカー扱いの原付2種バイクは少なく、候補としては、
YAMAHA CYGNUS-X(278,250円) 2013年2月8日発売
YAMAHA アクシス トリート(220,500円) 2009年8月25日発売
HONDA Dio110(199,500円) 2011年7月18日発売
HONDA リード・EX(249,900円) 2008年1月25日発売
HONDA PCX(299,250円) 2010年3月30日発売
SUZUKI アドレスV125S(261,450円) 2010年8月6日発売
( )は標準価格


う〜む、、、
この中で一番最近モデルチェンジしたシグナスXは、さすがに各社のいいとこ取りをしたような、なかなかの出来だけど、車重122kg(Gアク95kg)、シート高785mm(同745mm)と、毎日通勤でちょい乗りにはでか過ぎるのでパス。お値段もちょっと高め。
原付二種の中では最強と言われているPCXは人気が高いようだ。でもステップスルー(床が平坦)ではないことと、全長1915mm(1850mm)、車重が128kgもあり、やはりでか過ぎで、さらに乗りだし30万円は軽く超えそうな価格面でもパス。
ちょっとした郊外ツーリングに出掛ける時は、このぐらいのサイズがちょうどいいので、お金もある、地方に住んでいて遠出にもよく使うって人には原付二種の中ではこれがベストの選択でしょう。これなら山道でもグイグイ走ってくれそうです。
リードEXは個人的には悪くはないと思うけど、唯一の水冷式エンジンというのが車重114kgも含め、ちょっと引っかかる。形状はGアクシスとそっくりで、大人っぽい雰囲気のあるこの形は嫌いではない。それに今年中にモデルチェンジがおこなわれるそうで、今は待ちが正解でしょう。もちろん在庫たたき売りで大幅に安く買えるなら買って損はないバイクだと思う。思い切って10万円ぐらい引いてくれるならすぐ飛びつくのだがさすがにそれはないか(現在最安値で約5万円引き)。
下記はホンダのベトナムの記事だが、この夏に日本仕様のLEADが発売されるそう。
ベトナムで新型スクーター「LEAD125」を発表
上記の3モデルを外すと、残る候補はヤマハアクシストリート、ホンダDio110、スズキアドレスV125S。
価格面だけを見ればDio110の安さが際だちます。
【実売価格比較】
アクシストリート 190,000〜210,000円
Dio110 160,000〜180,000円
アドレスV125S 200,000〜220,000円
タイヤは14インチということで、これはいい面と悪い面両方ありそうですが、装備の面からみても値段の割には最低限必要なものは付いていて、いま買うなら第一の候補となりそう。
残念なのは比較的新しいモデルなのに、エンジンは旧式っぽくって、馬力(6.2kW2[8.4PS]/8,250r/min)もトルク(8.7Nm[0.89kgfm]/6,500r/min)も同種のバイクと比べると見劣りし、これでは停止状態からの加速において、50cc原チャリにも置いていかれそう。あとでチューンすればもっと速くなるのでしょうかね。でもそれでバランスや耐久性が悪くなるのも嫌だし。
アドレスV125Sは、以前の過激なモデルからすると牙が抜かれてしまった感があるけど、伝統的に俊敏性や小回りがきき、よく売れているロングセラーのスクーターで、熱狂的ファンも多い。従って購入してからのアフターパーツも豊富で、購入した後チューンやメンテナンスする楽しみもある。オッサンのくせしてそこまでやるべきかどうかはともかく。
ネガティブな点は、お値段がちょっと高い(Dio110より標準価格で6万円、実売価格で4万円高)のと、元々の設計が古いせいか、いまだにタイヤ径が50cc原付の主流である10インチというのがちょっとどうなのよ。
風の強い日にR246の吹きさらしの新二子橋を周囲のクルマの流れに乗って走るのは勇気がいりそう。でも装備面はほぼ完璧で、値段さえ抑えられたら一番興味があるのも事実。
アクシストリートは、今乗っているGアクシスが生産中止になってから、ぽっかり空いた穴を埋めるための後継と言えるバイクですが、10インチ径タイヤといい、非力なエンジンといい、その設計思想は完全に別物で、残念ながらGアクから大きく後退してしまった感がある。
またライバル車と比較するとやや古さを感じます。5年ごとにモデルチェンジがあると仮定すれば、来年にはモデルチェンジとなるかも知れません。そうなるとシグナスのエンジンが搭載され俊敏になるでしょうからそれに期待。
加速力・瞬発力の判断材料となる馬力を上位のものから並べてみると、
1)PCX(124cc) 12PS
2)CYGNUS X(124cc) 11PS
3)アドレスV125S(124cc) 9.9PS
4)リードEX(107cc) 9PS
5)Dio110(107cc) 8.4PS
6)アクシストリート(124cc) 8.1ps
※( )は排気量
やはり馬力と価格はほぼ正比例しています。それにしてもアクシストリートは124ccで8.1馬力、そう考えると107ccのリードEXやDio110は健闘しているかも。
まもなく新しくなるリードにはPCXと同等のエンジンが載るようで、一気にトップクラスのパワーを持つかも知れません。ただスポーツタイプのPCXと差別化するため、エンジンパワーは抑え、初心者にも扱いやすいよう低速重視の設定になるのではないかと勝手に推測。そして現行車もそうですが、ヘルメットが2個収まるシート下の収納スペースなど魅力は満載です。
ここで、ふと気がついたことが、、、
13年前のGアクシスの馬力は排気量101ccなのに10psを発生させていて、上記の中では124ccに混ざっても上から3番目、車重は95kgと一番軽量、最大トルクに至っては125ccのPCX(12N・m)に次いで2番目の(11N・m)という高水準。2stという小型エンジンで比較的出力が出やすいという特性はあるものの、13年前から小型二輪の基本性能は進化するどころか逆に後退している?
もっと言えば、今のバイクは排ガス規制やら燃費向上、音量制限など、いわゆる環境性能に重点を置いてきたため、加速性能や乗っていてワクワクする性能は抑えてしまい、そして安全性を考えコンパクトで取り回しがよくて使い勝手のよさまでが犠牲になっているのではないだろうか?
これは自動車で言えばマスキー法による排ガス規制で苦しみ、そのため軽快さが失われ、もっさりとした魅力のないクルマばかりが登場し、ついには伝説のスカGですら「名ばかりのGT」と揶揄された1975〜1980年頃の国産車大不作期と同じ状態なのだろうか?
それとも三菱自動車のタイ製ミラージュがまるで魅力がないのと同様、10年以上も前の2st時代のバイク性能を排気量を増やしても超えることができず、時代遅れのバイクしか提供できないのは、各メーカーとも小型バイクの生産をまるっと一切合切海外に移してしまったせいなのか?
唯一、出力、トルクとも1998年発売のGアクを上回っているホンダPCXが2010年に登場し、今後このPCXに搭載されたエンジンがこのクラスのターゲットとなれば、ライバル車もそれに対抗できる、あるいは上回るものをここ1〜2年のあいだには出してくるはずで、そうなればようやく1990年代の基本性能を上回ることができ、現状の不作期から脱出できるのかも知れません。
それを考えると、今乗っているGアクシスは現代の同クラスにも決して負けていない、とっても良質なバイクで(環境性能は悪いが)、当面は修理しながら手を入れ、すぐに買いたくなる素晴らしい原付二種が現れるまで待ったほうがいいのかな。ああ悩ましい。
【バイク関連】
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