2013年06月23日

パトカー追跡による事故が頻発している




前に「交通取り締まりにひとこと 」を書きましたが、その続編です。

写真と本文とは関係ありません
20100101_064.jpg

最近ということでもないですが、交通事故のニュースには下記のような事故がよく紛れ込んでいます。

パトカー追跡の2人乗りバイクが橋の欄干に衝突(Response)2013/6/14
山梨県警・大月署によると、都留市内をパトカーでパトロールしていた同署員がヘルメット未着用の少女2人が乗った原付バイクを発見し追跡。バイクは約2km離れた大月市大月2丁目付近の交差点に赤信号を無視して進入。左折しようしたところ、路外に逸脱して橋の欄干に衝突した。


パトカー追跡され事故1人死亡 千葉(NHK)2013/6/7
千葉県袖ケ浦市で、パトカーに追跡されていた軽自動車が別の乗用車に衝突し、軽自動車の助手席に乗っていた女性が死亡しました。


パトカー追跡の車衝突 女性死亡、静岡(産経ニュース)2013/5/5
静岡県掛川市本郷の市道で、掛川市原里、会社員Aさん(25)の乗用車が道路脇の電柱に衝突し、同乗の同県袋井市下山梨、会社員Bさん(18)が頭を強く打ち死亡した。掛川署によると、Aさんも病院に運ばれたが、命に別条はないもよう。


パトカー追跡のバイク転倒(産経ニュース)2013/4/29
沖縄県浦添市勢理客の市道で、パトカーに追跡されていたバイクが道路脇の交通標識にぶつかり転倒、運転していた同市内の男子中学生(13)がけがをした。命に別条はないという。


車転落:パトカー追跡中、女性死亡-北海道・別海町の漁港(毎日新聞)2013/3/22
21日午後8時10分ごろ、北海道別海(べつかい)町の尾岱沼(おだいとう)漁港でパトカーに追跡されていた羅臼(らうす)町の女性(65)の乗用車が海に転落。約5時間後に救助されたが、病院で死亡が確認された。


パトカーが追跡の車がひき逃げで男性死亡 愛知、容疑の男逮捕(日本経済新聞)2013/2/17
愛知県警によると、取り締まり中だった第2交通機動隊の覆面パトカーが飲食店から出てきた管井容疑者の車に停止を求めたが、そのまま逃走。サイレンを鳴らして追跡している途中で同容疑者が男性をはねた。


パトカーに追跡され交通事故 交差点で衝突し4人けが 名古屋市北区 2013/1/5
1月5日午前10時ごろ、名古屋市北区会所町の国道41号交差点に、愛知県警北署のパトカーに追跡された乗用車が赤信号で進入し、別の乗用車と出合い頭に衝突した。衝突された車は、はずみで横断歩道を渡っていた自転車2台に衝突、車を運転していた男性会社員(39)に右鎖骨骨折の疑いがあるほか、自転車の男性会社員(29)と、別の自転車に乗っていた妻(27)と男児(1)が腰部打撲などの軽傷を負った。

こうして見ると、報道されているだけでも、ほぼ毎月この種の「パトカーに追跡されて」の事故が起きているのですね。

これをみて、普通の反応としては、

1)警察がムチャなことをするから、事故を起こした人も事故の巻き添え喰らった人も気の毒
2)事故が起きたことは不幸だけど、報道によれば警察は深追いせず適切な対応だったのでは


が多いと思われます。

1)は警察に非がある
2)は事故を起こした人に非がある


もちろん悪いのは、違反をして事故を起こしたドライバーやライダーで、すぐに停止命令に従っていれば、このような事故を起こすことはありません。

それでも1)の思いを持つ人が少なからずいるということは、過去からある警察の組織ぐるみの隠蔽体質や、上司の指示なら白いものでも黒と言い張る体育会的気質、権力をかさに着て時に理不尽で高圧的な取り締まりへの反感などにより、こうした事故の際には必ず登場する「適正な職務行為だった」という警察発表がどこまで信じられるのかという問題があるからでしょう。

私自身も以前書いたように、警察の取り締まり方法には様々な問題があると思っていますが、上記のような「パトカーに追跡されて」の事故については、それに巻き込まれてしまい傷ついたり亡くなった方は気の毒と思いますが、悪いのは明らかに逃げようとしたドライバーであって、これに関しては警察の対応を非難するべきではないと思っています。

もし警察が逃亡しようとするドライバーやライダーをとことん追い詰め犯人を捕まえられる能力とそれを許す社会があれば、つまり逃げても絶対に捕まるというのがハッキリわかっていれば、例え飲酒運転で醒めるまで時間を稼ごうと思ったドライバーも逃げるのをあきらめるでしょう(その時そうした思考能力があるかは別として)。

現状では警察は追跡して事故が起きたときの責任や批判を恐れ「追跡は深追いをしない」というのが表向きのルールとなっているので、飲酒運転や無免許運転のような確信犯的な重大な違反者が「逃げるが勝ち」「逃げ得」と思っていることに問題があります。

写真と本文とは関係ありません
12g02.JPG

つまりは一部のドライバーやライダーには警察はなめられたもので、「見つかっても細い路地に入って逃げれば深追いしてこないので大丈夫」という安心感さえあるように思えます。これがもっと拡がると、さらに無茶をしてでも逃げようとする人が増えそうです。

そりゃ、捕まれば罰金何十万円(飲酒運転の場合30〜50万円)や懲役、免許取り消しがかかっていれば、うまく逃げおおせることができてチャラにできるのなら、しかも深追いはしてこないとわかっていれば、そりゃ一か八かのリスクを犯そうとする人はいくらでもでてくるでしょう。

したがって酒酔いや薬物、精神疾患などによりまともな判断ができない状態ならともかく、「警察からは逃げ切れない」し、「逃げると罪が何倍も重くなる」というのを当たり前にしないと、この手の事故や犯罪は決して減らないのではないかと思うわけです。

そして逃げおおせた人は、必ずまた同じようなことを繰り返し(逃げられるという自信があるので)、より重大な違反や犯罪を繰り返して多くの人に迷惑をかけていきます。

もちろん取り締まりや追跡を強化すると同時に、警察の取り締まりや追跡状況などをもっとオープンに可視化(パトカーや白バイには高性能なドライブレコーダーを必須とするとか)をして、警察が絡む重大事故においては警察とは別の第三者機関の事故検証委員会を立ち上げ検証するなど、警察の判断にゆだねることがない体制を作る必要があります。

事故の当事者でもある警察が不都合なことは組織で隠し「取り締まり方法は適切だった」と発表し、警察とは持ちつ持たれつの関係のマスコミが警察発表をそのままを記事に書いて報道する現在の体制下では、誰も納得ができないでしょう。

そうでもしないと、再び「高知白バイ衝突死事故」のような、証拠が不自然で、警察側に有利と思える現場写真しか出てこないような、不幸なえん罪と感じる事件が今後も起きないとも限りません。

安全!快適!ドライブのための考察
高速走行中に集中豪雨に遭った時に関する考察(考察シリーズ22)
衝突防止装置の普及を加速するための考察(考察シリーズ25)
自動車盗難(2013)の考察(考察シリーズ27)



posted by makan at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他雑感
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185754875

この記事へのトラックバック