内閣府が時々募集している赤坂迎賓館の見学が抽選で当たったので、8月下旬の今にも雨が降りそうな昼下がりにブラリと行ってきました。
よくは知りませんが、概ね6月ぐらいに募集して8月ぐらいの見学というパターンが多そうです。申し込みは内閣府のホームページ上で受け付けていましたが、決まった時期があるわけでなく、時々チェックするしか方法はなさそうです。同時期に京都迎賓館の見学募集もあって、赤坂と両方に申し込みましたが、京都のほうは外れました。
赤坂迎賓館には一般向けの駐車場はなく、周辺のコインパーキングを探してそこへ停めました。見学は10時から15時半までのあいだで自由に入場ができます。
一般的に混みそうな開館直後の10時〜11時と、昼の食事を終えてからやってくるであろう午後の14時ぐらいは避けて、12時ちょうどぐらいに入場しようと向かいました。あとで係員の方にチラッと聞いてみたところ、やはり14時頃が一番混雑しているということでした。
正面ゲート(ここからは入れません)

赤坂迎賓館は、敷地面積11万7000平方メートルというから東京ドームの約2.5倍の敷地面積があり、迎賓館赤坂離宮の建物を中心に周囲に庭と林で囲まれています。
「え?もっと広いのかと!」と思った人は、隣に続く皇太子がお住まいの東宮御所など赤坂御用地を一緒にして見ているのかも知れません。赤坂御用地全体では50万8920平方メートルありますから、その二割程度が赤坂迎賓館の敷地ということです。
元々は天皇陛下の住居(離宮というから吹上御所の離れみたいなもの)の東宮御所として、1909年(明治42年)に、宮廷建築家片山東熊の設計で、元紀州藩の屋敷跡にネオ・バロック様式の建物として建築されたものです。
この赤坂迎賓館を「日本で唯一のネオ・バロック様式建築」なんて無知をさらしてしまう人もいるようですが、明治や大正時代に建てられた同様の建築物は結構現存していて、「名古屋市政資料館」や「法務省旧本館」「日本銀行旧館」なども典型的なネオ・バロック様式建築です。
上記のように当初は離宮として作られましたが、その後は紆余曲折があり、海外からの賓客を迎える施設として使おうと、昭和の時代に大幅な改修が施され、1974年(昭和49年)3月に現在の形が完成しました。
当然耐震性などの対策や、会議や宿泊施設として使いやすいように改修はされていますが、中の調度品や彫刻、シャンデリア、カーペットなど基本は当時のものが多く使われています。
その本館と言える建物と入り口の門は国宝に指定されています。
学習院初等科が近くにある西口から入場すると受付テントが設けられていて、そこで飛行機に乗る前に受けるのと同じような持ち物と金属探知機のチェックがあります。入場した時間が幸いしたのか、空いていて並ぶこともありませんでした。
で、いよいよ迎賓館が間近に見えてきます。

迎賓館赤坂離宮の建物の中は、残念ながら警備の都合上撮影禁止となっています。ものすごいシャンデリアや調度品、食器、燭台、織物、彫金、彫刻、天井画など見所はたくさんあって、もしゆっくり写真を撮ることができればそれだけで半日以上かかりそうです。
それでも少しは中を見たいという人は、内閣府のサイトで動画が見られます。
迎賓館 赤坂離宮 本館(インターネットテレビ)
建物の中では、部屋ごとにボランティアの方が説明をしています。ただそのボランティアの周囲に陣取ってなかなか離れようとしないジジババが多く居座っていて、マイクなどない地声なので、後方だとほとんど聞こえません。
せっかくなのだから、イヤホン付きの音声ガイドの貸出とかしてくれるといいのですけどね。そうすればボランティアが声をからすことも、人混みの中で汗まみれになりながら耳をそばだてて説明を聞いたりしなくても済みます。建物の中は思いっきり蒸し暑かったです。
建物の中を見学した後は、元の出入り口から外へ出て、建物の裏側へ回ります。そこには大きな噴水があり、後の建物との素晴らしい調和が観られます。

この赤坂迎賓館、いろんな人から散々なことを言われていることも承知しています。最近も東京都知事が「まがい物」発言をしています。
その他にも「醜悪さでは都内随一の建築物」と言った有名な評論家だったか建築家だったかが、いたような気がします。
私にこのような巨大な建築物の美醜やデザインの善し悪しはわかりませんが、確かに言われてみると外観も内装も一見するとヨーロッパ風、しかし詳細に見ると方々に東洋風が散りばめられていて、フレンチ料理を取り入れた和食というか、なにかちぐはぐな印象を受けるのは確かです。
この重厚な欧州的ネオ・バロック様式の外観、建物正面の上にある対の飾りですが、、、鳳凰とか紋章とか獅子とかではなく、よく見ると、、、なんとでっかい鎧武者の像なんですよね。ま、ミーハーな外国人なら喜びそうですけど。

館内の装飾もフランスやイタリアなどヨーロッパから輸入した大理石や木材に西陣織やら七宝焼きの飾りなど、和洋折衷もここまでするかよ!って雰囲気が漂います。
しかし考えるとこの建物が造られた明治という時代は、早く西洋の先進国に追いつきたい、追い越したいという気持ちから、Made in JAPANで西洋と同じレベルの建築も作れるんだぞという意地とプライドをかけたものであり、我々東洋人も西洋に負けないだけの豪勢な宮殿を造れるんだぞという宮廷建築家の精一杯の意気込みは感じます。
その辺りが自然な和洋折衷ではなく、勢いだけであれもこれもいっぱいに詰め込んだあげくの贅を尽くした絢爛豪華だけの建物やゴテゴテの内装となってしまい、なにか日本の伝統的なわびさび、自然との調和に欠けてしまっているような感じがするのかも知れません。
個人的には醜悪ともまがい物とも思いませんが、外国人から日本に対するイメージとはちょっと違った印象、そう、本当は日本の紹介パンフレットに載っている自然と調和した露天風呂がある静かな和風旅館に浴衣を着てしっとり泊まりたかったのに、帝国ホテルのタワー館に連れてこられて、さぁどうだ日本最高クラスのホテルだぜぃ!と、ドヤ顔で言われたような印象を受けるかも知れません。
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