2014年11月24日

ステアリングの革巻きカバー(編み式)装着



N-WGNカスタムGターボにはなかなかゴージャスな本皮を巻いたステアリングが最初から付いています。

しかし前のランエボXの時もそうでしたが、なぜかメーカーが純正で付けてくる革巻きハンドルの表面はツルツルに滑る革を使います。理由は想像ですが、10年以上長持ちさせるためには、そうしたツルツルの革を使う方がいいからなのでしょう。

私の年齢では特にその純正皮ハンドルが使いにくいのです。人間50年も経つと皮膚が乾燥気味となり、指や手のひらからも潤いがなくなり、いつも乾いている状態です。

スーパーで買った食料品を袋詰めをする際、レジでもらったビニール袋を開くとき、若い人は指でサッと拡げられるのに対して、50代以上の人はたいてい濡れタオルで一度指を濡らすか、それとも指をペロッとなめて(笑)からでないとくっついたビニール袋を拡げますよね。高齢になるとみな指が乾いているからなのです。

そう、ステアリングの革を選ぶとき、メーカーの開発者はきっと手に潤いが残っている30代までの人がやっているに違いありません。まったくふざけたことです。

そしてもうひとつ。今回軽自動車ということもあり、ステアリングの握る輪の径が細く、これは軽自動車ユーザーに多い手の小さな女性にも違和感なく使ってもらうための仕様でしょうから仕方ありませんが、手が大きな私にはなんとも心許ないほど細すぎて、しっかり握れずかえって疲れるのです。

新車購入するときに、ステアリング(の輪の径)とシートを、せめて大・中・小で、選べるような時代はこないものでしょうかね?そもそも身長150cm、体重45kgの人(小柄な女性)と、身長190cm、体重90kg(大柄な男性)の人が同じシートに座り同じステアリングを操作するというのに無理がありそうに思うのですが。

ハンドルにエアバッグが付いていない時代のクルマだと、自分の手のサイズに合い、手に馴染みやすく上質な皮を使っているMOMOやNARDI製に交換できましたが、今はそういうわけにもいきません。

そこでどうしようかとしばらく考えましたが、もっとも手間はかかりますが、それゆえに満足度も高そうな、自分で編むタイプの革のステアリングカバーを純正ハンドルの上に巻くことにしました。

Amazonで検索すると、本皮のハンドルカバー(編みタイプセット)は、なんとぉ!送料込みで1000〜2000円からあります。ネット通販の場合、実物の質感はわかりませんが、評価も決して悪くはありません(一部サクラもあるでしょうけど)。

これならもし失敗しても許せるというものです。調べると高いものは1万数千円もする高級革カバーもありますが、最初からそれを買う勇気はありません。

あと、以前のクルマで使っていたスエードレザーのザラザラした表面の革製品がないかと探しましたが、見つけられませんでした。あれこそ耐久性はありませんが、滑らず手の肌触りもよく一番好きな感触です。

みんカラでは通販やカーショップで売られている3〜5千円の製品がよく使われていますが、まぁ練習のつもりで一番安い千円のノーブランドを選択しました。

本革 編むハンドルカバー 編み上げ ステアリングカバー 牛革 ブラック

安いとはいえ、これは他の製品とは違い1枚皮でできていて、外周に継ぎ目が1箇所しかありません(通常は10時10分の位置に2箇所の継ぎ目あり)。それも気に入りました。

この千円の製品には取り付け説明書なんて気の利いたものはついていません。「編み方はネットで調べて」と書かれています(笑)。いやこの割り切った考え方嫌いじゃありませんよ。

あと、編む糸は黒色しか付いてきません。最初は黒い糸のほうが、粗が目立たずいいかなと思ってましたが、ちょうど手芸店へいく機会があったので、少々強く引っ張っても簡単には切れそうもない赤い糸を買ってきました。

というのは、先駆者のレポートを読んでいると、この買った製品ではないものの、編んで強く目打ちした時に糸が切れるという話しがいくつもあり、途中で切れると面倒なので、簡単には切れない糸をと考えました。

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最初にカバーをハンドルにかぶせるとき、小さめに作られていてかなりキツイという話しがありましたので、私の場合、純正のハンドルをアルコールを含ませたウェットティッシュでよく拭き(カビが生えないように)、かぶせるカバーの裏面には除菌と消臭効果のあるファブリーズをたっぷりとかけて水分を含ませ、革が伸びやすくしてから、作業前日にハンドルにかぶせておきました。これで翌日編むときには皮が乾いてキュッと締まっています(革は濡れると緩み乾くと締まる)。

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そして前夜にはネットを見て編み方を研究しました。

一般的には簡易な一本編み(クロスステッチ)が主流で、説明書が付いている高級?カバーもそれに準拠しているようです。youtubeを見てもその編み方の動画がほとんどです。

しかし純正ハンドルやMOMOなどの編み方は、ベースボールステッチと言われる硬式野球の編み方と同じ方法です。これは2本の針を使い交互に編んでいくため、少し手間がかかります。でも出来上がりを比べるとこのベースボールステッチのほうが断然見栄えがいいものに思えます(美感は好き好きなのでお好みで)。

編み方やコツを参考にさせていただいたのは、

編み込み式ハンドルカバーの編み方(標準的な簡易式編み方)動画


【革の縫い方っ!9】:『ベースボール・ステッチ(3)』動画


みいちゃんといっしょ スバル R1 ステアリング の 握りの大口径化 を実施(ブログ)

などです。

こうした動画や実践レポートを見て、イメージトレーニングをしておきます。そして先達のレポートから「1本編むのに素人は4時間ぐらいかかる」ということでしたから、休日の午前中から開始しました。

sc03.jpg

編み出してから気がついたのですが、ステアリングを編む糸は「蝋引きする」となにかで読んだことを思い出しました。確かに蝋引きしないと細かな繊維がこすれ、はがれ落ちてきます。もう遅いわい!とあきらめました。

それに今回買ってきた糸はやや太すぎました。針にはなんとか通るのですが、革に空けられている小さな穴に通すとき、針の穴のところが糸は2重なので、そこがめちゃ固くてなかなか通りません。途中からは指が痛くなり、ラジオペンチで針をつかんで通すことにしました。

別の糸を買うときは、オリジナルの糸を持っていき、できるだけその太さに合わせて買うことをお勧めします。私が買った糸は元々セットで付いていた糸の太さの約2倍近くあり、その分強度はありますが、ちょっと失敗しました。

必要な糸の長さは標準的な直径37cmのハンドルだと4mもあれば十分足ります。余裕を見て、ハンドルの直径の約10倍が目安です。編み終わった後、2本の針にそれぞれ20〜30cmずつぐらいの余り(3箇所×25cm×2本=150cm)が出てましたので、実際は全周で3mも使っていません。そう言えば元々付いている糸は3m×2巻(1巻は予備)だったかも。編み方によって必要な長さがどれだけ違うかは不明です。

ハンドルのスポークがT字型で3本の時は、下半分の2箇所、上半分の1箇所、合計3箇所を別々に編むわけですが、下側左右1/4で1mずつ、上の1/2で2mもあれば十分です。

ハンドルをクルマから外さずに編むには、編み込む作業がしやすい場所(私の場合は左下)へ持っていきます(その都度エンジンをかけてハンドルを回す)。左下だと反対側からものぞきやすく、革にあけられた穴が内側から見えづらくても安心で、腕や手が疲れず、力も入れやすいです。

4〜5回編むと、キリのような目打ちを使って一度編んだ箇所を引っ張り上げ、ギュッと締め上げていきます。私は100円ショップで売っているようなドライバーセットに入っていた先の尖ったキリを使いました。この締め上げの時、強く引っ張り過ぎて糸が切れたという人が何人かいましたので注意が必要です。

sc04.jpg

スポーク部分の始まりと終わりの処理は結構難しいです。純正の革のようにピッタリと綺麗に収まりません。革自体がそれ用に加工されているわけじゃないので仕方ないですね。少しすき間ができてしまいそうな部分には薄い両面テープを貼って固定しました。

あとはひたすら順番と通す穴を間違えないよう、編んで、編んで、編んで、締め上げ、編んでの繰り返しです。

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私の場合、まず左下を編んで、次に右下、最後に上半分の順でしたが、左下1時間、右下1時間、上半分1.5時間、スポーク部分3箇所の調節0.5時間の合計4時間かりました。自分ではスピーディにできたかなと思いましたが、ふと気がつくと数時間が経っているって感じです(これも先駆者達の装着レポートに「昼過ぎから始めたら気がついたらとっぷりと暮れていた」とか書かれていました)。

慣れてくるとテンポ良く早くできますが、急ぐと通す穴を間違えたりして手戻りが増え、時間でお金を稼ぐプロではないので、慌てずゆっくり確実にやっていったほうがよさそうです。私は3度ばかり通し方を間違い、その都度針から糸を抜いてやり直し、時間を大きくロスしました。

あとこの作業は真夏にやるのはお勧めしません。長丁場になるのでエアコンつけるためにエンジンを掛けっぱなしというわけにもいきませんし、脱水症状になりかねません。冬場ならドアを閉じたままできますので問題ありません。夏場なら灯りをいくつか準備して夜におこなうのがいいかもしれませんね。

そして完成写真!
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使用感ですが、グリップ的にはちょうどいいぐらいの太さとなり、安い割にはしっとりとした潤いのある表面で、滑ることもなく素晴らしいです。20年ぐらい前にプレリュードで交換して使っていたMOMOステの感触と太さによく似ています。

ただMOMOステは、純正のツルツルした固そうな皮とは違い、表面の耐久性にやや劣り、当時は数年でいつも握っている場所が少しはげてきましたから、きっとこれも同じようになるのでしょう。つまりグリップ性を取るか、耐久性をとるかの違いで、純正は耐久性、後付けの社外品は耐久性よりもグリップ性をとっているってことだと思います。

それはともかく、手間はかかりますが本革カバー1000円+追加の糸代(百数十円)でこれほどグレードアップできるなら文句の付けようがありません。

編み式ハンドルカバー装着の先達者には「もう二度と嫌」と書いている人が何人もいましたが、私はもしいまの革が傷んだり飽きたりしたら、また違うカバーを手に入れて、今回の作業を反省材料にして、次はもっとうまく編んでみたいなと思ったのでした。

2019年再びチャレンジしました↓
ポロGTI ステアリングの革巻きカバー(編み式)装着



posted by makan at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | N-WGN
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