2014年11月29日

関ヶ原と京都旅 その1



11月の3連休は夏休みの東北以来、久しぶりに長距離ドライブを計画しました。N-WGNでは10月に慣らし運転を兼ねて伊豆半島を半周しましたが、その時の距離を大きく超え、高速道路主体の走りになります。

果たして今まで経験したことがない軽自動車でのロングドライブはどうなのか?

11月の3連休初日の未明3時に一度寝ると起きるのがつらいので寝ないまま川崎の自宅を出発します。深夜に走る理由は渋滞を避け、プラス安い高速深夜割引を利用することで、東名〜新東名〜名神と順調に関ヶ原へ向かいます。

地図上での距離は川崎−関ヶ原間で380kmですが、この距離とクルマの距離計に実際に表示される距離とではおよそ5〜8%ほど違いますから410kmぐらいと覚悟しておかなければなりません。それをうっかり忘れていました。

それはクルマで走ると、
(1)距離計やスピードメーターが甘めになっているので距離や速度は多く高めに出る
(2)ずっと最短距離を走るのではなく、追い越し車線など蛇行して走るので多目に出る
(3)パーキングやサービスエリアに寄る、などです。

しかも高速に乗ったときに、ガソリンは満タンではなく、何度か近所へ買い物で使っていたので、おそらく満タン状態からマイナス5リッターぐらい(満タン30L-5L=正味25L)だったと思われます。

それでもJC08モードで26km/lですから、実際はその6割ぐらいと計算して燃費16km/lぐらい出れば、16km×25リットル=400km走れることになるので380kmの関ヶ原(その少し手前の養老SA)までは無給油で走れると思っていました。

ところがです。

東名〜新東名〜東名と渋滞はなく順調に飛ばし、豊田市の給油所がある上郷SAを過ぎたあたりで、燃料残量警告灯が点灯してしまいました。燃料残量警告灯は燃料タンクに残り4.5リットルで点灯するので、安全を見るとあと50〜60km走るのが限界です。

しかし次に給油できる高速のSAは上郷から約80km先の養老SAしかなく絶体絶命のピンチ、仕方なく名神一宮を過ぎた岐阜羽島ICで高速を降りることにしました。交通量の多い東名・名神は、ほぼ50kmごとに給油所があるSAが設置されていると思ってましたが、この区間はなぜか離れています。

羽島ICを降りてすぐ近くのスタンドで給油すると、29.65リットル(タンク容量30リットル)入りましたので、多少燃料タンクまでのパイプ部分に入る分があったとしても、かなりヤバかったなという感じです。高速道路上でガス欠だけは嫌ですからね。

このクルマに乗ってまだ日が浅いため、高速走行時のガソリンの減り方や、燃料計の目盛りの減り方、燃費計と実際の燃費の違いがよくわかっていなく、京都からの帰りも同様に、予想していた以上に早く減ってしまい、途中静岡県の足柄SAでガソリンを補給するハメになりました。どうもメーター残量が半分を切ってからの減り方が妙に早いような気がします。

ランエボなら100km/hで巡航すると、普段よりもずっと燃費が伸びました。街乗り平均で燃費6km/lが、高速だと10〜11km/lぐらいになります。しかしこの軽の場合は、どうも街乗り重視のギアレシオ設定のようで、80km/h以上の速度域で走ると燃費は極端に悪くなってくるようです。

燃費計は平均16.5km/Lぐらいを示していたので、計算上は養老SAまでは楽勝かなと思ったんですけどねぇ、、、

ガソリン補給の後、羽島から40kmほど先の関ヶ原まで再び高速に乗るのはなんだか悔しいので、下道の国道21号線で関ヶ原へ向かうことにしました。いつもは高速で知らない間に通り過ぎてしまう一級河川の長良川もゆっくり眺められました。

長良川に架かる81年前に作られた長良大橋はなかなか重厚そうな立派な鉄橋です。淡々と国道を走ること約45分、朝7時半頃には関ヶ原に到着しました。

20141122_01.jpg

関ヶ原駅前に観光案内所のようなものがあり、そこへ寄ってみましたが、さすがに早朝では開いているハズもなく、空振りでした。本当はここでもらえる地図が古戦場巡りにはすごく役に立ちます。

しかしサクッと古戦場巡りができるよう、観光する順路をあらかじめ前日にカーナビに設定をしておいたので、それでなんとかいけるでしょう。ダンドリ君です。

1)岡山(丸山)烽火場/黒田・竹中陣跡
2)決戦の地
3)笹尾山・石田三成陣跡
4)開戦の地
5)小西行長陣跡
6)徳川家康最後陣跡
7)歴史民俗資料館

駐車場から陣跡まで少し歩かなければならないのは、1)と3)だけで、しかも両方とも5分程度の軽い山歩きです。駐車場がないのは2)決戦の地だけで、4)と5)、6)と7)は同じ場所なので駐車場も同じです。7)だけ営業時間があり、開館は9時からとなっています。

行く前にルートや歴史を調べる参考になったのは、
関ヶ原観光情報WEB
です。

1)岡山(丸山)烽火場/黒田・竹中陣跡
20141122_02.jpg

幼なじみだった官兵衛の息子黒田長政と竹中半兵衛の息子竹中重門が一緒に陣を構えた場所は、小高い山の中腹で、関ヶ原の大部分を眺めることができるいい場所にあります。敵方の石田光成の陣とは直線距離にするとわずか1.5kmぐらいという近さで、この場所からも石田陣の幟が見えました。

この関ヶ原は元々竹中重門の領地ということもあってのことなのか、さすがにいい場所に陣を構えているなって思いました。烽火場(ほうかじょう)とは攻撃など「のろし」をあげる場所ということです。

2)決戦の地
20141122_03.jpg

414年前のこの決戦の地周辺では、相当数の戦死傷者が出たことでしょう。西軍が押されて、石田三成陣地のすぐ近くまで東軍の主力が迫ってきたのがこの「決戦の地」です。

3)笹尾山・石田三成陣跡
20141122_04.jpg

負けたとはいえ「義の人」石田三成を慕う人は昔も今も多く、関ヶ原全体を眺められる笹尾山にある陣跡は綺麗に整備され、今でも数多くの人が、石田三成の悔しかったであろう気持ちを想い、この場所を訪れていることがわかります。陣跡は、山と言っても駐車場から徒歩5分の距離にあります。

この笹尾山の後方には高くそびえる伊吹山と、三成の故郷でもある近江があり、多くの仲間が次々討ち死にし、決戦に敗れて後方へ敗走していく時に、いったいなにを思ったのか今となっては誰も知るよしがありません。

もし三成が正統派武人であれば最後まで仲間と一緒に戦って、見事な討ち死にをしたでしょうが、元々は官僚(=文官)だったためか、陣地が危ないと見るや逃げ出してしまい、結局歴史上は「ダメ男」「敗残者」として語られることが多くなってしまいました。

6)徳川家康最後陣跡、7)歴史民俗資料館
20141122_05.jpg

先に、ここの無料駐車場にクルマを停めて、道を挟んで反対側にある6)徳川家康最後陣跡へ向かいます。現在はちょっとした公園となっていますが、当時は敵側武将の切り取って持ち込まれた首実検がされる場所でもあり、周囲は血潮で真っ赤に染まっていたことでしょう。

この資料館では、関ヶ原の戦いだけでなく、7世紀に起きた壬申の乱や、旧石器時代の遺跡、古文書などが展示されています。関ヶ原で戦った各武将の鎧甲(レプリカ)は無駄に大きくど派手で圧倒されます。

上記のルートの途中では、道幅が狭くなっているところ(決戦の地、開戦の地あたり)があります。今回は通行量の少ない早朝で、しかも軽自動車だったので不自由は感じませんでしたが、もし前のランエボXなら、何度も切り返しをする羽目になったり、不安で引き返していただろう場所がありました。やっぱ軽サイコーです(笑)。健康な人で時間が許せば徒歩でも自転車でもまわれそうなところです。

歴史民俗資料館を見学した後、隣のショップでミニチュアの幟や家紋入りの飴などお土産に買い(笑)、資料館の切符売り場の人に近くで美味しいモーニングが食べられる喫茶店を紹介してもらいました。

それがこの「コーヒー&ステーキ松」で、喫茶店というよりはレストランですね。レトロな外観も中もひと昔前のドライブインという雰囲気ですが、接客も丁寧、メニューも豊富で、いい感じのお店です。

地元の人に紹介されただけあって、土曜日の朝10時頃でしたが、20台ぐらい停められる駐車場はほぼ満車、店内は広いのですが、カップルや家族連れなどで賑わっていました。場所はR21沿いの徳川家康最初陣跡(桃配運動公園前)のすぐ近くです。

名古屋の豪華なモーニングセットは昔から有名ですが、お隣の岐阜も負けていません。この店でもいくつか種類があるモーニングセットに、なんと必ず茶碗蒸しが付いてきます。「トーストと珈琲と茶碗蒸し」のセットってどういう感覚しているのよ?って思わなくもありませんが、それはそれで美味でした。

ベーコンモーニングセット
20141122_06.jpg

ちょっと遅めの朝食を食べた後、紅葉シーズン真っ盛りで大混雑が予想される京都へ向かいます。

関ヶ原と京都旅 その2へ続く

日光東照宮〜いろは坂〜わたらせ渓谷弾丸ツアーPart1
日光東照宮、いろは坂、華厳の滝、わたらせ渓谷鐵道 Part2
お伊勢参りとルーブル彫刻美術館ツアー(その1)

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posted by makan at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行/ドライブ
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