私にとって初の軽自動車、ホンダN-WGNに乗り換えてから1年半が経過しました。
正直に言うと近隣をちょこまか走るのには良くできた小型の実用車ではあるけれど、クルマで遠出する楽しみや、山道などワインディングロードを気持ちよく走る快適性、爽快感は失われてしまいました。

その2者を両立させることは無理なのはわかっていますが、それでも、もう少しパワーと強固な足回りがあったらなぁというのがない物ねだりです。理想はないモノねだりで「フィットの1500ccターボ4WD」なんですけどね。
ま、現在の使い方が、近所への買い物など実用的な使い方が主となっているので、仕方ないなと割り切っています。
それにしても最近の軽自動車(N-WGNカスタム)のなにが凄いって言うと、その装備が半端ないです。
1)長距離を走るときに便利なクルーズコントロールが標準装備
2)明るいHIDヘッドライト、フォグランプ標準装備、もち自動点灯のオートライト機能も
3)プラズマクラスター付きオートエアコン標準装備
4)(あまり期待はできないけど)レーザーレーダー式自動ブレーキ標準装備
5)新安全性評価五ツ星のしっかりした車体構造と前、横(サイド)、カーテンエアバッグ装備
6)夏の暑さが和らぐIR/UVカットウインドウ
7)スマートキー
8)ヒルスタートアシスト(坂道発進が楽々)
9)イモビライザー(盗難防止装置)
と、数百万円の高級車にしか採用されていなかったような装備が、百数十万円の軽に当たり前のように付いていたりして、最初それを知ったときにはえらく感動しました。
メーカーでは軽自動車の燃費や広さ、快適性をやたらとPRしますが、私はそんなのにはあまり関心がありません。広さは所詮軽自動車のサイズが決まっている以上、頭上高以外に期待はできませんし、動力性能も自主規制というのがあって、各社とも最大64馬力で押さえられていますのでほとんど変わりません。
新車だと300万円以上するフォルクスワーゲンポロGTI(2014年モデル中古車)を検討したこともありましたが、それには1)2)4)5)6)8)などが付いてなくオプション設定にもありません。もし買えたとしても、長距離を走るときに役立つクルーズコントロールがないとかで、ためらってしまいます。

それを考えると、ポロGTIって同クラスと比較してエンジンの圧倒的な動力性能以外なにが利点?って考え込んでしまいました。広さも横幅はともかく前後に関しては後席が前後にスライドするN-WGNのほうが広く、使い勝手もよさそうです。
あとはやはり小回りが利く便利さ、車幅が狭いことで、狭い場所でのすれ違いの楽さは乗ってみて使ってみないとわかりません。街乗りに関して言えばクルクルと小回りができる軽自動車は最強でしょう。
特に最近の乗用車は乗り心地や乗降性、居住性を考えてホイールベースが長くなり、しかもスポーティさをアピールしたいがため、上級車には太い扁平率の低いタイヤを履かせ、それで前輪の蛇角が小さくなり(ハンドルが切れなくなり)、結果として小回りが利かないクルマが大量に生み出されています。
運転が下手なヤツらがこぞってそういうミニバンやSUVに乗るものだから、駐車場では何度も切り返さないと駐車位置に停められず、結果後続車を待たせてイライラさせ、道路でUターンするときも一回では回転できず、切り返しをするため両方向の交通の邪魔をしまくっているのが現状です。
また片側1車線しかない道路で右折する際、対向車をやり過ごしているあいだ、小さなクルマなら少しセンターに寄せてくれると後続車は横をすり抜けて前に行けたのが、いまはデブったクルマが多くなって横のすり抜けができず、そうした場所での不合理な渋滞が日常的に起きています。まったく迷惑この上ない。
今後、車を買い換えることがあっても、もう小型車(幅1700mm未満)より大きいクルマを買うことはないでしょうし、エンジン排気量も2000ccより上のものを選ぶこともなさそうです。日本、特に都会で使うのであれば小回り性能重視です。もし北海道のしかも都市部でないところに住むなら3000ccでもランクルのようなトラックみたいなクルマでもいいと思いますが。
欧州を中心に世界的にエンジンのダウンサイジングがトレンドになっていて、国産メーカーもようやくそれに向けて動き出していますが、同時に車体の大きさをそろそろメタボから脱してもっと日本らしくもっとスマートにダウンサイジングしてもらいたいなというのが本音です。
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