人工股関節置換手術を受けた(1)
人工股関節置換手術を受けた(2)
(続き)
人工股関節への置換手術を終えた翌日には立ち上がって数歩歩くことが可能となります。したがってひとりで車椅子に乗ってトイレに行くことが可能です。皮膚を切り骨を切ってインプラントを埋め込んだばかりでこの快復力には驚くばかりです。
数年前に別の病院で手術を受けた人の話では、手術後数日は寝たまま、3〜4日目からようやく歩く練習と言っていましたから、この進歩には目を見張るばかりです。
その手術の翌日の午後には理学療法士がやってきて、車椅子に乗せられて、リハビリルームへ向かいます。
リハビリルームでは、いきなり歩く練習か?と思いきや、そんなことはなく、大きなベッドに寝かされて、手術した足や太腿を丁寧にマッサージをしてくれます。これがなんと心地よいこと。天国です(笑)。
術後2日目からのリハビリも、マッサージが中心で、あとは自主トレと言われている自分でリハビリをするための指導が少しあるだけです。
その自主トレですが、歩行練習と、あとは股関節の可動域を拡げる、身体の柔軟性をつける点に重点を置き、痛みを押して無理することはありません。
そして単調な日々が続きます。
朝起きてテレビを見ながら朝食を食べ、そのあと売店に設置されているコーヒーを買ってゆっくり飲み、夕方のシャワーの予約をして、部屋で自主トレをおこない、昼食。その後リハビリルームへ行って理学療法士のマッサージと指導を受けて、自主トレの後シャワーを浴びて、夕食。夕食後はもうなにもすることがなく、テレビを見るかパソコンをつないでぼんやりサーフィンするか、読書。21時に消灯ですが、個室なので、そのままテレビを見ているか読書をして眠たくなれば就寝という毎日です。
食事は術後1日目はおかゆでしたが、2日目からは通常食に戻ります。しかしこれがどれをとっても薄味で同じ味しかせずまずいんです。
夏場の食中毒のシーズンと言うこともあるのでしょうけど、生野菜など生ものは一切出てきません。贅沢だと言われそうですが、常に軟らかな煮物、和え物、焼き物ばかりでいい加減飽きてきます。
そんなわけで、なんとか早く退院したいと思って、リハビリは頑張りました。
術後5日目ぐらいには歩行も杖なしで術前とほぼ同程度まで復活。手術した足の片足立ちは術後6日でほぼできるようになり、階段歩行もやってみるとなんの違和感もなくスタスタと上り下りができます。ただ身体の柔軟性が元々ないので、靴下をはくのが厳しい状態。
それに手術した足の太腿が大きく腫れたままで、前屈運動をするとその腫れが邪魔をするということもあります。
術後5日ぐらいで医師と話しをしたところ「リハビリも順調そうなので、退院はリハビリの先生と話しをして決めてもらって結構」とのこと。
そのリハビリの理学療法士の先生と話しをして、術後1週間の抜糸と血液検査、運動測定をもって問題なければその翌日の術後8日(入院から9日目)の退院OKをもらいました。
その術後7日の午前中に抜糸をおこないました。抜糸と言っても糸で縫ってあるわけではなく、透明なテープで傷口を留めてあるだけで、それをはがすだけです。傷口から血が滲んでいたので、テープをはがすときに痛いのかな?と思っていましたが、まったくそういうことはなく、痛みはありません。傷口は綺麗にふさがっていました。
左:手術前 右:人工股関節置換手術後

お見苦しいですが、参考のため傷跡をあげておきます。
左:7月7日(術後1日) 右:7月13日(術後7日)

皮下出血跡がばっちぃですが、術後12日ぐらいでほぼ綺麗に消えました。外科手術をうけると、周辺の皮膚がダメージを受け、たいがいこうした皮下出血が起きるそうです。
血液検査でも問題なく、リハビリの運動能力測定でも術前に測った数値にかなり近くなっているということで、翌日の退院にGoが出ました。
この病院では片側の人工股関節手術の場合、平均すると術後13日程度の入院となっていましたが、経過良好ということで術後8日で退院することができました。
退院は、午前中に最後のリハビリをおこない、お世話になった理学療法士さんに感謝のお礼を述べ、その後会計清算をおこない、昼前には病院を出ました。
= = = = =
もし変形性股関節症を患い、痛い思いをして、日常生活に支障を抱えているならば、人工股関節置換出術を早々に検討するべきと思います。
思っていたよりも軽く手術が受けられて、日々の痛みから解放されます。人工股関節置換手術は怖くないです。
一般的に15〜20年程度と言われているインプラント(人工股関節)の耐久性から、平均寿命を考えるとできるだけ再手術をしなくてもいい65歳以上になるまで我慢するという意見もありますが、何歳まで生きるかは誰にもわかりませんし、インプラントの耐久性も使い方や骨の状態によって変わってきます。
それになんと言っても体力や筋力があるうちに手術をすることで、回復も早いですし、残りの人生を前向きに生きられる時間も多く持てるでしょう。
インプラントが、もし15年しかもたなくても、その15年の間には手術法やインプラントそのものも今と比較して相当の進歩があるでしょう。アメリカでは合理的な考え方から、年齢に関係なく痛ければすぐ人工関節への置換を選択するそうです。あと10年もすれば日帰り手術なんてことが当たり前になっている可能性もありそうです。
人工股関節置換手術を受けた(4) に続く
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