2017年12月16日

フォルクスワーゲンポロのフルモデルチェンジ


すでに旧聞になりますが、今年8年ぶりに新型ポロがデビューしました。ドイツで販売が開始されたのが8月30日ですが、日本に上陸するのはおそらく来年の春頃か、夏頃と言われています。

ドイツのフォルクスワーゲンサイト
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フォルクスワーゲン・ポロというクルマ、日本でもようやく知られてきましたが、本格的に日本へ輸入されるようになったのは3代目ポロの1990年代後半からで、初代モデルが1970年代後半から輸入されてきたゴルフと比べるとその知名度に差があるのは仕方がありません。

歴代のポロ型式
初代 86型 1975年〜1981年
2代目 86C型 1981年〜1994年
3代目 6N型 1994年〜2001年
4代目 9N型 2001年〜2009年
5代目 6R型 2009年〜2017年?

今回、私がより多くの選択肢があるゴルフや他社のスポーティモデルではなくポロGTI(6R)を選んだかというと、まずはその大きさが狭い都市部の道路事情や駐車場に適していると思ったから。

次に、国産のこのクラスにはない、突出したエンジン(パワー)と、ツインクラッチのDSGが搭載されていること。

さらに、ポロやゴルフは日本での販売数も多く、一般的には「外国車は維持費が高くつく」と言われてはいますが、それほど国産車と差があるわけでもなさそうと言ったところでしょうか。

また税金面でも、中途半端に税額が上がってしまう1600ccではなく、最近あまりみない1400cc(6RCAV)のエンジンで、自動車税が少し安いことなども後押ししてくれます。2000cc級のパワーを持ちながら1500cc以下の税金で済むというのは痛快です。
(自動車税:1000cc超〜1500cc以下:34,500円 1500cc超〜2000cc以下:39,500円)

さて新しい6代目のポロGTIは心動かされるモデルチェンジとなっているでしょうか?

◆ボディサイズ
サイズ 全長 全幅 全高
2012年式ポロGTI 3,995mm 1,685mm 1,445mm
新型ポロGTI 4,053mm 1,751mm 1,446mm

残念ながら今まで5ナンバーサイズだったのが、拡大されて3ナンバーサイズとなりました。ボディの幅で税金面の違いはないものの、狭い駐車場や日本中あちこちにある幅の狭い道路を走るとき、このわずかな差が影響する場合があります。

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◆エンジン比較
2012年式ポロGTI ツインチャージャー仕様の1.4L 直列4気筒TSIエンジン
新型ポロGTI 直噴2.0L 直列4気筒ターボTSIエンジン

◆エンジンパワー/トルク
2012年式ポロGTI 1.4TSI(最大パワー179PS、最大トルク250Nm) 1400cc
新型ポロGTI 2.0 TSI(最大パワー200PS、最大トルク320Nm) 2000cc

リッターあたりのパワーに換算すると、2012年式モデルが128馬力に対し、新ポロは100馬力、リッターあたりのトルクは2012年モデルが179Nm、新型が160Nmで、いずれも新型が劣っています。

WRXやシビックTypeRなど、2リッターで300馬力超えモデルがある時代に、GTIのバッジを付けて200馬力とはちょっと控え目過ぎます。今後おそらくポロRというモデルが追加され、300馬力モデルとかが出るのでしょうか。

◆ミッションは、両車ともツインクラッチの7速DSG、新型ポロには6速MTも加わる予定です。

◆0-100加速、最高速度、排気量
2012年式ポロGTI 0-100km/h 6.9秒 最高速度 225km/h 1400cc
新型ポロGTI 0-100km/h 6.7秒 最高速度 237km/h 2000cc
(参考)
新型シビックtypeR 0-100km/h 5.7秒 最高速度 272km/h 2000cc
ゴルフR 0-100km/h 4.6秒 不明 2000cc
ルノーメガーヌR.S. 0-100km/h 5.8秒 最高速度 255km/h 2000cc

加速と最高速度はわずかですが、新型ポロの勝ちです。誤差の範囲と言ってしまえばその通りかもしれません。ただ速い車はみな2000cc級ですからそれ以下の排気量だと最速と言えるでしょう。最近では加速性能がめちゃ高いというのはFF車でも0-100が5秒台へ突入している感じですね。

装備面ではまだ日本へ入ってくるポロの仕様が定かでないので不明ですが、おそらく新型ポロには、衝突軽減自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(ACC)などの先進安全装備や、スマホ連動による通信機能など、近年のクルマでは常識的な装備が標準で付いてくるでしょう。

それらは2012年式ポロGTIにはついていない機能です。その点はちょっとうらやましいかも。

その他、新型ポロにはリアコンビネーションライトのLED化、ボディサイズの大型化による後席の居住性向上やカーゴルームの拡大などが優位性があります。

いいもんね〜、後席には人は乗せないし、そのうち社外品のLEDリアコンビライトに変えちゃうもんねぇ〜(負け惜しみ)

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

5代目のポロRはWRC(世界ラリー選手権)において、参戦した2013年から最終年の2016年までのワークスチーム活動期間中は、他を寄せ付けず、圧倒的な強さを見せてきました。

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トヨタは今年2017年にWRCに復帰しましたが、トヨタですら、参戦初年度はフォードやヒュンダイに遅れをとり、総合3位の位置がやっとです。フォルクスワーゲン・ワークスチームの技術力の高さがわかります。

この6代目の新型ポロは、以前のようにワークスチームとしてWRCへ参戦するのではなく、有力なプライベーターにベース車両を供給する形で、すでにマシン開発が進められているようです。

VW ポロGTI 新型ベースで R5 開発中…270hp1.6ターボ搭載のラリーレーサー(レスポンス)

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 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

新型ポロGTIについて、総合的に言うと、個人的にはボディサイズもエンジンも時代に逆行し、アップサイジングしてきたのは残念に思います。

もちろんドイツ国内や欧州だけでなく、南米やアフリカ、アジア諸国にエントリーモデルとして大量に輸出している車ですから、クルマのサイズはそうした需要の多いところの基準で決まっていくもので、日本のサイズに合わせてくれるわけではないのはよーくわかっています。

しかし世界中のクルマのベンチマークとなるBセグメントのベース車として、やはりサイズやエンジン排気量(GTI以外は1〜1.5リッターエンジンですが)は我慢して抑えてもらいたかったなぁというのが本音です。これじゃCセグメントのゴルフと差がほとんどありません。

基準たるポロがこれだったらと、今後、トヨタやホンダのBセグのクルマ(ヴィッツ、フィット)も、みな平気で3ナンバーサイズになっていきそうな予感がします。




posted by makan at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ポロGTI
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