2018年09月01日

ポロGTI(6R)に1年乗っての感想 前編



フォルクスワーゲンポロGTI(6R 2012年式)を5年落ち中古で購入して早1年が経過しました。

その期間中には足の手術をおこなったりしたこともあり、ゆっくり乗る機会も少なく、あまり距離は伸びませんでしたが、1年乗っての感想や印象などをまとめておきます。

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(1)走り
加速など俊敏性は最高です。このクルマを選んだのもそれを求めてのことですから、当たり前なのですが、FF小型ハッチバックでこれだけのハイパワーと洗練された硬めの足回りには文句のつけようがありません。

5ナンバーサイズ小型車でこうしたクルマが次々となくなってきたのはとても残念です。

柔らかいだけでふにゃふにゃしている国産小型車とは違い、しっかりした足回りには定評があるドイツ車ですが、さらに片側12mm幅のホイールスペーサーを入れてトレッドを拡げたことで、安定感、コーナーリング性能が増した気がします(個人の感想です)。

但しそれらは中高速域での走りに関してです。低速域ではゴツゴツした硬めの足回りと極めて煩雑に切り替わるツインクラッチのシフトチェンジで、決して乗り心地やスムーズさが良いとは言えません。

そのあたりが低速域での乗り心地や、燃費、女性や高齢者など万人受けに重きを置いている国産の同クラス車との最大の違いと言えます。

エンジンはTSI(Turbocharged Stratified Injection)ガソリン直噴式の1400ccと小ぶりながらも、GTIには低速域ではスーパーチャージャー、高速域ではターボチャージャー(ツインチャージャー)がエンジンに鞭を入れて背中をシートに押しつける加速を実現します。

エンジン音(実質はマフラー音)は、純正のマフラーのままでも小型車にしては派手で、加速時や高回転までエンジンを回すと室内まで低音域の轟音が響いてきます。高級車なら当たり前の「静かな室内」はこの手のクルマに期待してはいけません。

2014年に亡くなった自動車評論家の徳大寺有恒が、このクルマに試乗したとき、「サイズの割に排気音はなかなかドスが利いているな」と言っていました。その当時すでに71歳とご高齢でしたから普段は静かな高級車ばかりに乗っていて、ビックリされたんだと思います。

フォルクスワーゲン・ポロGTI(FF/7AT)【試乗記】2010.10.26(webCG)

速いと言っても決して直線番長というわけではなく、コーナリングに関しても、他のグレードから15mmダウンさせた低重心と、低速域ではゴツゴツして乗り心地があまりよくない固めのショックアブソーバー、コーナリングをアシストしてくれるXDS(電子制御ディファレンシャルロック)など、旋回性能にも優れ、狭くて急角度の日本の峠道をちょこまかとかっ飛ばすには向いています。

そして、耐久性や低速域での不安定さで、いまいち評判がよくない乾式ツインクラッチ7速ミッションDSGですが、トルコン式ATやCVTと比べるとマニュアルシフトと同様のダイレクト感があり、速く走りたいときは高回転域を積極的に使うSモードも選べ、このクラスで、スポーツ走行をするには最強のミッションではないかなと思います。

またトルコン式ATのようなエネルギーロスも少なく、燃費もよくなります。

ランエボXの湿式ツインクラッチ(TC-SST)と比べても、DSGが小型軽量であるメリットを感じることができ、低速域での不安定さは双方で変わりはないという感じです。

耐久性能については双方とも長く乗っていないのでわかりませんが、一般論としては湿式のほうが有利でしょう。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

(2)居住性・インテリア
後席の居住性については、ポロ(6R)の最大の泣き所です。小柄な人が前席に乗り、シートを下げなければいいのですが、前席を最大限後ろへ下げると、後席には足を置く(入れる)スペースはなくなります。

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また後席の背もたれが立ち気味で、国産車の多くに設定されている後席リクライニング機能はなく、長時間直角に近い姿勢で座っているのは苦痛を強いることになるでしょう。

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前席はGTI専用のお洒落なタータンチェック柄のセミバケットタイプのシートで、これが小型車の標準シートとは思えないほどしっかりとよく出来ていて、さすがにレカロを生んだドイツのクルマだけあります。

先々月(2018年7月)には3日間で1700kmをひとりで走破しましたが、お尻が痛むこともなく、最後まで快適でした。

以前に軽のN-WGNで長距離を走ったときは、シートが柔らかすぎるのと、コーナーで身体を支えてくれず、2時間も走れば走行中にお尻が痛くなってたまりませんでした。

その他メーター類は、地味ながらほどほどで、特に不満な点はありません。

設計が古いクルマ(最初にこのベースモデルが登場したのが2009年)ですので、自動ブレーキなどの安全装備やデジタルメーターなどの装備はなく、また視線を下げないと見えない低いカーナビモニターの位置、標準装備ではないオートクルーズコントロールなど課題はありますが、それらは新しくなってから順次改善されています。

こういうクルマのスタイル上仕方ないのですが、リアガラスの上下幅が狭く、後方の視界はかなり狭く感じます。

一応後方の障害物を検知して知らせるバックソナーが標準で付いていますが、他にバックカメラを装着しておかないと、特に夜間のバックでは死角が多く怖い思いをします。

トランクルームは、他のグレードと違い、リアのカーゴスペースの下にバッテリーとスペアタイヤが収まります(GTI以外はスペアタイヤレス&バッテリーはフロントボンネットなので、この部分が丸々カーゴスペースとして使えます)。

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したがって、ちょっと狭いカーゴスペースとなってしまい、大きな荷物をいくつも載せて家族連れで旅行へ行くという人には不向きです。そういう人にはワゴンかミニバンがお勧めです。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

(3)エクステリア
最近はシビックやカローラという国民的大衆車でもメタボって3ナンバーになってきていますが、このポロ(6R)は5ナンバーサイズで、太いタイヤ(215/40/ZR17 87Y)をはいている割には、最小回転半径は軽自動車並み※の4.9mという取り回しの良さです。
※ホンダN-BOXの最小回転半径は4.7m、S660は4.8m

近所の抜け道に車幅1.7m以下限定の道路があります。なぜか3ナンバー車も時々走っていますが、道路に設置されている両側のポールにミラーが当たらないよう注意深く最徐行しているのに対し、ポロのサイズだと速度を落とさずに軽くクリアできます。

ヘッドライトはディスチャージ式(キセノン、HID)で明るく、つぶつぶのLEDスモールライト、コーナーリングランプ、フォグランプ、リアフォグランプなど一通り装備されています。

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リアのフォグランプなんて使うときあるの?って事ですが、霧の出たときはもちろんですが、後続車があまりにも車間距離をとらずにくっついてきたときには点灯してやります。そうするとなにか異変を感じてすぐ離れていきますw(真似はお勧めしません)

元々はリアと後席ガラスが透明でしたので、エアコンがよく効くようにフィルムを貼ってもらいました。その時に業者さんと話しましたが、「ポロ(6R)はリアガラスがちっちゃくて楽だね!」ってことでした。通販でポロ専用のカット済みフィルムも売られていますので、器用な人なら自分でも貼れちゃうかもね。

アルミホイール&タイヤは、純正のデザイン、性能が悪くないので、そのまま利用しています。

ホイールのサイズは7J-17 +46 5/100 ハブ径57mm。タイヤサイズは215/40 R17で、国産車にはあまり設定がない珍しいサイズなので、タイヤの選択は限られます。

純正ホイールだとタイヤが少しフェンダーから内側に入り込んでしまうので、前後ともに12mmのスペーサーを挟んで、より踏ん張るイメージに変えました。

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後ろから見ると、5ナンバーとは思えないほどワイドに見えて格好よくなります。ちなみにフロントは純正ホイールに12mmのスペーサーで限界ですが、リアはあと2〜3mm、15mmぐらいのスペーサーまではいけそうな感じです(保証しません)。

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ポロGTI(6R)に1年乗っての感想 後編につづく



posted by makan at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ポロGTI
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