フォルクスワーゲンポロGTI(6R 2012年式)を中古で購入して1年が経過しての感想後編です。
ポロGTI(6R)に1年乗っての感想 前編(1)〜(3)
(4)故障
5年落ちの中古車ですが、購入したのがディーラー系列のお店だったので、自動的に1年間はディーラー保証に加入していました。これは自然故障が発生した場合は、部品代、工賃とも無料になるものです。
中古車を買うのは、学生時代以来、実に40年ぶりぐらいで、最初は保証のありがたさや必要性はあまり感じていませんでした。
ところが今回、初期不良以外壊れることがほとんどない(国産の)新車に3年間の保証が付いているよりも、中古車に1年の保証が付くメリットのほうが大きいと感じました。
5年以上経過するとやはりあちこちに思わぬ不具合が出てくるものです。さらに輸入車の場合、修理費用は国産車よりも高くつきます。
購入後、足の手術やリハビリのため、あまり乗っていなかったこともあって、この保証期間中の1年間に自然故障は発生しないかなと思っていたら、購入から9ヶ月目の4月の終わり頃になって、突然エアコンが効かなくなる故障が発生しました。
原因は圧力スイッチのようでしたが、それだけでなく、不安定と判断されたエアコンコンプレッサーまで保証の範囲で交換してくれました。
保証がなければ十数万円かかってしまう修理(ディーラー修理の場合)だけに助かりました。
続いて翌月にはエアバッグ警告灯が点灯しっぱなしとなり、コンプレッサー交換作業の際に一緒に点検してもらったらエアバックキースイッチの通信異常があることがわかり、スイッチを交換することになりました。こちらも保証期間中ですので無償です。
◇輸入車はやっぱり壊れやすいのか
あと保証対象外ですが、購入時に最初から装着されていた社外品のカーナビ(カロッツェリアサイバーナビ)の排熱ファンが故障し、高温になってシステムが停止するトラブルに見舞われました。
これは自分で直すしかないと考え、通販で排熱ファン(151円)を買ってサクッと自分で交換しました。
◇カロナビの排熱(冷却)ファンを交換してみたら
保証期間中の自然故障は上の2件だけですが、6年目を過ぎ、これからますます故障が出てきそうな予感がします。
ポロの故障で多いのは、窓のレギュレーター、高圧燃料ポンプ、ラジエーター&ホース、ウォータポンプ、DSGメカトロ、エアフロセンサー、ターボチャージャー、オルタネーターなどです。窓落ち以外、どれも走行に影響がある致命的なので恐ろしい限りです。
輸入車の修理費用は、補修部品が少量で輸入されてくるということもあり、また外国車独特の特殊な専用工具や検査機器など、どこの修理工場でも同基準の修理ができるわけではなく、国産車の修理よりも3〜4割高めのことが多く、今後は故障が発生するたびに肝を冷やすことになりそうです。
大きな故障さえなければ、しばらくは乗っていたい楽しいクルマですが、さてどうなることやら、、、
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(5)燃費
10.15燃費モードでは16.6 km/Lというなかなかのカタログ燃費ですが、渋滞が多い市街地走行だけで8〜9km/Lといったところです。高速走行が多くなると14〜15km/Lまで伸びます。この1年間の平均はだいたい10〜11km/Lのあいだぐらいでしょう。
実際のユーザーが投稿するe燃費でこの6R GTIモデルの平均燃費は12.42km/Lと出ています。平均燃費は利用する場所(都市部とか地方とか)で大きく変わりますので全国平均するとそんな感じでしょう。
7月に東北まで深夜に高速を走った直後の燃費計では16〜17kmまでいきました。その時はかなりの時間、オートクルーズを設定して走りましたので特に燃費が良くなりました。

元々エコランとは無縁で(燃費が悪い苦しい言い訳)、アクセルを踏めるときはガンと踏みますので、燃費は気にしていません。
ただ、昨今、ガソリン価格が高騰気味で、しかも燃料がハイオクだけにちょっとお財布には優しくないなと感じ始めています。
普通ならばHVカーの普及などにより、ガソリンの需要が減ってくれば、他社との競争が激化し、価格は下がって当たり前なのですが、ガソリンだけは需要が下降気味でも一向に下がらず、上がる一方という気がします。
原油価格や、為替に大きく影響するためと、ガソリン販売系列が大手数社の独占事業となってきている影響でしょうか、余計なことですが。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(6)自己改良点(2018年8月末時点)
中古で購入した時は、すべてノーマル(メーカー純正)状態でした。カタログ上の標準モデルと比べると、ヘッドライトがHIDのオプション、ナンバー灯がLEDランプ、カーナビ(社外サイバーナビ、バックカメラ、VICS、ETC連動)などが装着されていました。
購入時に、タイヤ、バッテリー、エンジンオイル、ブレーキフルード、ワイパー、エアコンフィルター、発煙筒は新品に交換してくれましたので、それらの消耗品交換はまだ必要なさそうです。
多少の値引きよりもこっち(消耗品類の新品交換)のほうがずっとありがたかったです。
購入後に自分でいくつか改良を施してみました。

・アームレスト取り付け
・室内灯をLEDに全交換
・サングラスホルダー装着
・パドルシフトエクステンション装着
・スロットルコントローラー装着
・ホイールスペーサー装着
・オートクルーズコントロール装着
・リア5面フォルム
・サンバイザー(サイド)装着
・ショートアンテナ装着(移設)
・フロントバンパーリップスポイラー装着
・カーナビ地図バージョンアップ
・ドライブレコーダー装着(移設)
あと、球切れをなくし、バッテリーの負担を抑えるため、できればフォグランプやブレーキランプなどをLED化したいと思っていましたが、当面、維持や走りに関係がないところにはこれ以上お金をかけなくてもいいかなと。それよりも、故障したときのために貯金をしておかなければ、、、
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(7)その他
輸入車とは言え、所詮ベースはホンダフィットやトヨタヴィッツと同じクラスの小型大衆車ですから、高級感あふれる装備や静粛性などに期待はできません。
しかしその昔は小型大衆車の三菱ランサーがWRC(世界ラリー選手権)に挑戦し、その後もインプレッサやランチアデルタなど、現在はヴィッツ(輸出車名ヤリス)などの小型大衆車をベースとするスペシャルモデルがWRCに出場して大活躍しています。
VWポロをベースとするポロ R WRCも、2013年から2016年までWRCに出場し、連続してドライバーズ及びマニファクチャラーズのダブルタイトルを獲得するなど大活躍をしていました。

そうした小型軽量高出力のクルマこそが一般道でのスポーツ走行には最大のメリットがあるという理念を持っていて、いくつになっても「走る応接間」や「走るリビング」ではなく、ピリピリと五感を刺激してくれる、こういう俊敏で切れ味鋭いクルマが好きです。
今年2018年モデルチェンジした新しいポロGTIはエンジンが2リッター、車幅もご多分に漏れず3ナンバーサイズに拡がってしまい、興味は失われていきました。
従って、今もし自由になるお金があったとしても、欲しいクルマが見当たらないという現状があります。どうしても乗り換える必要が出てきたら、維持費の安さと取り回しの便利さで、また軽自動車でしょうかね、、、
【ポロGTI】
車検へ向けての備忘録 その1
輸入車はやっぱり壊れやすいのか
フォルクスワーゲンポロGTI(6R型中古)を購入した その1
◆ランエボからN-WGN経由ポロGTI日記 つるかめつるかめ INDEX