1989年にFMCした8代目R32型スカイラインに3ヶ月遅れて追加されたのが、ケンメリ2代目KPGC110型GT-R以来16年ぶりに登場したGT-RとGTS-4です。
この2グレードは高性能フルタイム4輪駆動モデルという特徴があり、GT-Rに4輪駆動が加わるのはこれが最初です。
今回のパンフレットは、その8代目スカイラインとは別に作られたGT-RとGTS-4だけのもので、その2グレードの違いは、2リッターモデルで5ナンバーサイズ、4ドアと2ドアの2種類があり、5MT以外にATもあるのがGTS-4、ボディ幅が拡がり、エンジンは2.6リッター、ブレーキが強化され、2ドア、5MT、タイヤは太くなり、バケットシートで4人乗車がGT-Rです。
販売は1989年から1994年までで、GT-Rだけで4万3千台が販売されました。パンフレットはGT-Rの標準モデルですが、その後GT-R NISMO(1990年)、Vスペック、VスペックN1(1993年〜)、VスペックII(1994年)が追加、変更されていきます。
性能やうんちくはパンフレットを見てもらうとして、個人的な関わりを少しだけ書いておくと、当時2ドアのホンダプレリュードSiに乗っていた私は1993年に次に乗り換えるクルマを探していました。二人目の子供が生まれたので次に乗るのは2ドア車でも後席が広い車か4ドア(5ドア含む)車で、走りは犠牲にしたくないからセダンかワゴンがいいなぁと思っていました。
その時に候補に挙がったのが、(2ドアですが)このR32型GT-Rと、ランチアデルタ HFインテグラーレ、ランサーエボリューション(初代)、インプレッサWRX(初代)の4台でした。そのうち試乗できたのはWRXだけでしたが、この4台はディーラーまで行って価格の交渉までしました。
車両本体価格は、WRXとランエボがほぼ同じで280万円ほど、GT-Rとランチアの価格は450万円ほどで、WRX・ランエボより170万円ほど高かった記憶があります。
ショールームでランチアの現物を見たとき、綺麗な仕上げの日本車を見慣れているとあまりに雑なイタリアンな外装塗装や内装のチャチな仕上がりで、営業員から「雨漏りは覚悟してください」と言われてまず脱落、次にこのGT-Rは「欲しいなら売ってやってもいいけど」的な高飛車な物言いをする日産ディーラーの営業マンに嫌気がさして脱落しました。
もしかしたらあの時、日産の営業員と意気投合していれば、買っていたかもしれないクルマだと思うと、ちょっと懐かしく、実際に買って乗っていた人が羨ましく思います。
パンフレット(カタログ)は、1989年5月にR32型スカイライン(標準型)がFMCした時に同時に制作されたもので、GT-RとGTS-4は8月21日からの販売で予約受付中となっています。価格表もあります。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
●次回予告
スバル BH型 3代目 レガシィツーリングワゴン●
旧車パンフレットシリーズ一覧【関連リンク】
旧車パンフレットシリーズ69(日産 A31型 初代 セフィーロ)旧車パンフレットシリーズ50(日産 R30型 6代目 スカイライン RS)旧車パンフレットシリーズ22(日産 C10型 3代目 スカイライン)◆ランエボからN-WGN経由ポロGTI日記 つるかめつるかめ INDEX
posted by makan at 10:00
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
旧車パンフレット