競合するレガシィツーリングワゴンの人気を追いかけるために初代カルディナは初代レガシィから遅れること3年でデビューを果たし、この2代目は1997年から2002年の5年間販売されました。
2代目カルディナの新車登録台数は17万2643台でしたが、同時期の最大のライバル、レガシィツーリングワゴン(BH型)は1998年〜2003年の5年間で新車登録台数は25万6849台、王者トヨタが競合車種で初代とこの2代目と連続して大差の敗北を喫するという珍しいことが起きていました。
私も当時初代レガシィツーリングワゴン(BF型)に乗っていて、乗り換えの際に、3代目のレガシィツーリングワゴン(BH型)と、日産アベニールとともにこのカルディナの3車種を比較検討しましたが、価格と燃費以外でレガシィツーリングワゴンに勝る点はなく、結局はレガシィを買いました。当時はハイパワーと走行性能、使い勝手の良さ、内装の充実度が私の優先ポイントでした。
そうした強力なライバルには台数では及ばなかったものの、初代から最終の3代目までトヨタの強力な販売力を背景にしてそれなりに人気を博していました。
エンジンは、セリカGT-FOURに搭載されていた強力なDOHCターボを積み、さらにワイドフェンダーで迫力を増したGT-Tなどの設定など、先行するレガシィの後を追いかけていました。
ただ残念だったのは、レガシィがツーリングワゴンという乗用車の新たなジャンルを築き、商用車の設定はなかったのに対して、初代カルディナは商用車の延長線上にある安っぽい地味なクルマというイメージがつきまとってしまいました。
この2代目からはワゴン専用車になりましたが、一度付いたそういうイメージは簡単に払拭できず、時代がミニバンやハイブリッドエンジンに注目が集まるようになり、このワゴン専用ボディのカルディナは3代目で終わることになります。
パンフレット(カタログ)は1998年2月版です。
写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
●次回予告
日産 P10型 初代 プリメーラ●
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posted by makan at 10:00
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