C210型の5代目スカイラインは、「SKYLINE JAPAN」というキャッチで1977年から1981年の4年間製造販売されていました。したがって愛称は「ジャパン」です。
4気筒1600ccエンジンから6気筒2000ccエンジンまでありましたが、当時の厳しい排出ガス規制に対応するためエンジンから牙を抜かれ、高性能DOHCエンジンが搭載されたモデルはなく、かろうじてターボエンジンモデルが加わったのがモデル末期の1980年で販売期間はわずか1年でした。
このターボモデルは日産が番組スポンサーで当時人気だったテレビドラマ西部警察のマシンXとして劇中車両にも使われましたが、西部警察での人気車両と言えばこの次に出てきた6代目R30型スカイラインのRSターボを改造したマシンRSでしょう。
ということで、特にパワーやメカに優れた点はなく、スタイリングも地味目ということで、マニア的にはスカイラインの黒歴史のひとつにあたるのがこの5代目と言えるかも知れません。
しかし、販売は絶好調で、先代のケンメリの67万台(5年間)には及びませんが、スカイライン史上2位の約54万台(4年間)も売れました。1年間の販売数はケンメリをも上回る大ヒット商品です。
1979年に登場したほぼ同世代の2代目セリカ(A40/50型)が2リッターツインカムエンジンを搭載し、パワー競争でも勝っていた時代に、排ガス規制の影響で混迷していたC210型スカイラインGTにあて「名ばかりのGT達は道をあける」と挑発したのが下のCMです。笑っちゃいます。
パンフレットは、1979年7月のマイナーチェンジ時のものと、前後しますが1978年2月に「モーターファン誌リーダーズベストカー」と「月刊自家用車誌'78グランプリ」を受賞した記念で作られたと思われる二種類です。
画像は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。
このスカイライン(ターボ)は、親戚の義理兄が乗っていて、何度か貸してもらって乗ったことがあります。高速道路へ出たとき、アクセルをグッと踏むとグングンと力強く加速していく気持ちよさを覚えています。
1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。 |
●次回予告
初代 SJ型 ホンダ アコード●
旧車パンフレットシリーズ一覧【関連リンク】
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posted by makan at 10:00
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