2023年05月31日

鳥取・島根歴史探訪ツアーその2




鳥取・島根歴史探訪ツアーその1」の続きです。

山陰ドライブツアーの2日目は、鳥取市内から西へ進み、島根県松江市に向かって走りますが、その途中に水木しげるロードで有名な境港(鳥取県境港市)と、美保神社、美保関灯台(島根県松江市)へ寄ってから、「ベタ踏み坂」と呼ばれている江島大橋を通って松江市内に入り、能義神社(島根県安来市)、揖夜神社(松江市)、黄泉比良坂(同)を回ってから宿泊先の玉造温泉(松江市)に入ります。

鳥取から境港へ向かう鳥取県内の山陰自動車道は、ほとんどの区間は片側1車線ながら、高架の高速道路(途中の未開通区間は一般国道)で、すべて無料で走れます。出入り口に料金所がないというのはアメリカのフリーウェイみたいで素敵です。正面にはまだ上の方には雪が残っている中国地方最高峰の大山(だいせん)が見えて爽快です。

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高速道路が無料の理由は違いますが、本当なら東名や名神も建設費の償却はとうに終わっていて本来は無料にすべきですが、国交省の天下り役人をたくさん養う必要性からか、いつまで経っても無料になることはありません。

途中で「道の駅大山恵みの里」へ寄ります。有料道路ではないので、サービスエリアの代わりにところどころ一般道にある道の駅がその代わりを果たしています。ここで鳥取のホテルでもらった2000円の電子クーポンを使ってお土産を購入します。

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山陰道を米子東ICで降りて、境港へ向かいます。

駐車した境港駅前駐車場は、JR境港駅前にあり、「水木しげるロード」のすぐ近くです。駅前にも多くの妖怪モニュメントや絵が飾られています。

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綺麗に整備された水木ロードは、平日と言うこともあり、観光客は少なく、やや寂れた感じもします。この辺りは住民の高齢化も都会と比べると半端なく進んでいるのでしょう。

道のあちこちに飾られている「ゲゲゲの鬼太郎」や一般的な妖怪をモチーフとしたモニュメントを撮影しながらブラブラと歩きます。

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2000年に落成入魂式がおこなわれ創建された「妖怪神社」の入り口には「目玉おやじ清めの水」があり、ここで手を洗って神社に入るようになっています。ちょっと引きそうになりますが、動画を撮ってきたのでどうぞ見てください。

清めの水動画 https://youtu.be/hOhl09uIy4M


ランチは水木ロードにある洋食レストラン「なごみ」で食べましたが、ごく一般的な洋食しかなくちょっと残念でした。せっかくこういう場所なのでなにか妖怪や鬼太郎をモチーフとした面白いランチが食べたかったです。

お店によって、「妖怪饅頭」や「妖菓目玉おやじ」を販売する「妖怪食品研究所」など水木しげるロードを盛り上げようと気合が入っているお店と、上記の「なごみ」のように、まったく関心ないという店が混在していて、せっかく町全体で盛り上げたいと思っている仕掛け人達の苦労が感じられます。

次はいよいよ初めて島根県に入って美保神社と美保関灯台に向かいます。境港からはクルマで30分ほどの距離です。

美保神社はえびす様の総本宮で、商売繁盛の他、鳴り物の楽器の奉納などでも有名です。当日もバイオリンを持ち込んで祈願をされている方がいました。

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そう言えば、松江や出雲の神社の入り口を守る狛犬の尻尾は真っ直ぐ上に向いています。他の地域の狛犬の尻尾は?というとほとんどは斜め後ろ上方です。

尻尾が上を向いている美保神社の狛犬
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美保神社からさらに5分ほど奥へ走った先にある岬に建っているのが明治31年(1898年)に初点灯された歴史ある美保関灯台で、文化遺産として「世界の歴史的灯台100選」、そして「日本の灯台50選」にも選ばれています。

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灯台からは日本海が見渡せて綺麗です。天気が良くて空気が澄んでいれば遠くに60kmほど先にある隠岐の島が見えるそうです。当日はやや霞んでいて見えませんでした。後鳥羽上皇や後醍醐天皇、小野篁(おののたかむら)などが流された流刑の島です。

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この後再び境港へ戻り、軽自動車のCMで有名になった通称「ベタ踏み坂」のある江島大橋(鳥取県境港市と島根県松江市との県境)を通って松江市内へ向かいます。

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今回はこのベタ踏み坂を登るのではなく、反対側から下るルートでした。それでもジェットコースターで急降下するような胸がすく思いを味わえました。

と、ここで、クルマのエンジンオイル警告灯(黄色)が点灯し、油量を調べてみると、エンジン停止直後ということもあってレベルゲージにまったくオイルが付かないという危機的状況に見舞われました。しかしもっと減ると赤色の警告灯が点灯するらしいので、それまではまだしばらく動かせそうです(楽観的)。

1ヶ月ぐらい前に油量をチェックしたときには適正量だったのにあまりに急な減り方で、ちょっと気になりますが、本格的な調査は帰ってからにしたいので、とりあえずどこかでエンジンオイルを補充することを考え、松江市内にあるフォルクスワーゲンを扱っているディーラーに寄ることにしました。

その前に、予定していた能義神社(島根県安来市)へ向かいます。

能義神社は、奈良時代から野城大神(ぬきのおおかみ)を祀る古社で、「出雲国風土記」に野城社として記載された出雲四大大神(いずものよんだいおおかみ)のひとつで、御祭神は天照大神の第二の御子、天穂日命(あめのほひのみこと)です。

周囲は田園で、入り口がわかりにくい場所にありますが、鳥居をくぐると空気の密度が高くなるのを肌で感じます。普段は誰もいない静かな神社です。御朱印を集めている人は特定の日に限ってのみにということです。

能義神社の境内社として野美神社があり、野美宿祢命(のみのすくねのみこと)なども祀られています。野美宿祢命はたいそう力持ちで、大和国一の力士と競わせたところ野美宿祢が勝ち、それ以来相撲の神様となっています。

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次は能義神社から近い揖夜神社(いやじんじゃ)へ向かいます。

揖夜神社は出雲国風土記はもちろん、日本書紀にも登場する神社で、主神祭は日本の国生み神話で有名な伊弉冉命(いざなみのみこと)です。「その1」で紹介した小説で高田崇史著「鬼棲む国、出雲 古事記異聞」ではここでミステリーな殺人事件が起きます。

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そしてこの揖夜神社の近くには「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という場所があり、Wikipediaによると「日本神話において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂、または境界場所」ということです。古事記や出雲国風土記に登場する場所です。

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こちらも高田崇史著「鬼棲む国、出雲 古事記異聞」や今邑彩著「よもつひらさか」などの小説に登場する曰くありげなところです。

私が行ったときはまだ陽の高い明るい時間帯で、他の観光客がいましたが、私のような霊感がまったくない身でも、秋の夕暮れ時や、夜間にひとりでは決して近づきたくない、なにかザワザワと身の毛がよだちそうな場所でした。霊感の強い人ならきっと近づけないと思われます。

これでこの日の予定をすべて終え、電話で連絡しておいたフォルクスワーゲンのディーラーへ向かいます。そこで費用節約のためオイルだけ買って自分で補給しようと思っていましたが、作業含めてオイル缶と同じ費用で良いという申し出があり、作業もお願いしました。手が汚れず助かりました。Volkswagen山陰 松江店(Audi松江)のYさん、お手数をおかけしました。

別段オイル漏れが発生している様子はなく(補充後に何度も確認)、オイルの心配はなくなり、宿泊先の玉造温泉へ向かいます。

当初は玉造温泉は山の中にあるようなイメージを持っていましたが、そうではなく宍道湖の南側に面していて、松江市街地と出雲市の中間にありそこそここじゃれた賑やかな場所にありました。

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温泉はとっても気持ちよく、お肌がスベスベになります。泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉で、さすが美肌湯として人気の温泉地だけあります。

夕食はやはり自己解決なので、宿泊する旅館の近くにある居酒屋風レストラン「キッチン 花音」でうな丼をいただきました。それにしてもウナギちっちゃーいw

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この玉造温泉に3泊し、島根巡りの拠点とします。

2日目走行ルート(距離192km)


「鳥取・島根歴史探訪ツアーその3」へ続く
鳥取・島根歴史探訪ツアーその1


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2023年05月27日

鳥取・島根歴史探訪ツアーその1



国内47都道府県でまだ行ったことがないのは、沖縄県、山口県、島根県の3県だけとなっていて、いずれはコンプリートしたいと思っています。今回最初は島根県と山口県の2県を旅しようと考えていました。

私の住む川崎から出雲(島根県)へ行くには、羽田から出雲縁結び空港へ飛行機で飛ぶのが一番早くて便利です。次は岡山か広島まで新幹線で行き、そこから特急で出雲市駅へ行く方法があります。山口県へ行く場合も飛行機か新幹線というのが便利です。

しかしそこはクルマ好きということと、現地に着いてからの便利さを考えてマイカーで行くことにしました。

クルマで遠くの目的地まで走るデメリットは往復の移動に時間がかかることと、体力の消耗が激しいことです。つまり往復にかかる2日間はほとんど観光に時間を費やせません。

でもすでにリタイアをしている身でもあるので、時間はたっぷりあり、混雑する休日を外し、平日の空いている道路を走り、観光地をのんびり自分のクルマで回ることができるので、それもまた楽しいでしょう。

今回クルマで行くルートや、目的地などを調べて考えましたが、島根県東部で見て回りたいところがたくさんあり、まだ足を踏み入れていない山口県(萩や津和野、秋芳洞)まで足を伸ばすのは今回の4泊5日、そのうち2日間はリエゾン(移動区間)の日程では2県をまたいで観光するのは難しいという判断をして残念ながら山口県へ行くのはまたの機会とすることにしました。

島根県東部は、以前読んだことがある、加治将一著「舞い降りた天皇」」や、高田崇史著「鬼棲む国、出雲 古事記異聞」、今邑彩著「よもつひらさか」、桐野夏生著「女神記」など多くの小説にも登場する話題性がある場所で、物語の中に出雲周辺が登場し、そうした歴史と神話が豊富な出雲の各地へ寄ってみたいと思っていました。

  

ちなみに川崎から出雲まで最短ルートで高速道路を走ると、全走行距離は780kmで、休憩時間を無視すると約10時間ほどのドライブです。

今回は最短ルートではなく、2014年に全線開通してからまだ一度も走ったことがない舞鶴若狭自動車道を走りたいと思ったので、新東名から名神、北陸道経由、舞鶴若狭道から福知山(京都府)まで高速を走り、島根県松江市に入る前に福知山城(京都府)、但馬エリア(兵庫県)、鳥取砂丘に寄っていこうと計画を立て、一泊目は鳥取市内にしました。

深夜0時に自宅を出発し、東名川崎ICから、新東名、名神、北陸、舞鶴若狭道経由で京都府の福知山ICまでは約550kmで、途中何度かの休憩を含めると概ね8時間ほどかかります。深夜から早朝に走りますので渋滞の心配はありませんが、当日の走行中はずっと強い雨が降っていて走りにくい上に速度規制が多くありました。

当初の予定では、福知山ICで降りたあと、鬼の故郷、酒呑童子が有名な大江山にある「日本の鬼の交流博物館」と「鬼嶽稲荷神社」へ寄ろうと思っていましたが、調べるとその日(月曜日)が休館日ということで、残念ですが予定を変更して戦国武将明智光秀が最初に築城し城主となった福知山城を最初の目的地にしました。

福知山ICで高速を降り、早朝から開いていたガストでゆっくり朝食を食べ、ガソリンを補給してから福知山城の駐車場に着いたのが館内営業時間の1時間前の8時です。

ガソリン補給した時にここまでの燃費を満タン法で計算したら、16.91km/Lという長距離での過去最高の燃費を記録しました。雨のため燃費は落ちたと思いましたが、速度規制で70〜80km/hで走ることが多かったのが高燃費に影響したと思われます。

お城の中へ入れるまではお城の周囲をブラブラと散歩しながら石垣や井戸、明智光秀が喋る自動販売機など、写真撮影をしていました。

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雨は朝方に止み、今回4日間の観光中はずっと曇りか晴れで恵まれていました。但し行きと帰りのリエゾン区間はずっと雨に祟られましたが。

福知山城は廃城令のため明治時代に壊されたので、現在の天守閣は、1986年(昭和61年)に鉄筋コンクリートで再建されたもので、光秀が戦国時代に建てたものではありませんが、残されていた野面積みの石垣は当時のものを使い、歴史を感じることができます。

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残されていた石垣の中には、転用石と言って元々墓石や灯籠に使われていたものが含まれています。以前行ったことがある織田信長の安土城の石垣や石段にもそうした転用石が多く使われていました。

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福知山城の中は、資料館のようなもので、あまり見る価値はありません。時間とお金を節約したいならお城の周囲をグルッと回る(公園なので無料)だけでも見どころが多くていいかもです。

  ◇   ◇   ◇

お城の見学後は、国道9号線を北上し、鳥取砂丘を目指しますが、その途中、京都府から兵庫県に入った国道沿いにある「道の駅 村岡 ファームガーデン」に寄り、有名な但馬牛のランチをいただくことにしました。

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但馬牛の焼肉定食、肉増し1680円(平日限定)
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さらに売店で揚げたての但馬牛コロッケを売っていたのでそれも2個買ってその場でモグモグしました。メチャ (゚д゚)ウマーです。

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徹夜で走り、お腹がいっぱいになったので単調な国道走行はメチャ眠たくなりますが、ここは踏ん張ってさらに北上し、初日のメーンイベント鳥取砂丘へ向かいます。

  ◇   ◇   ◇

鳥取砂丘は学生時代に来たことがありますが、その時は砂丘の入り口から「広いなぁ〜」と眺めていただけで、砂丘を横断し、駐車場(ビジターセンター)から500mほど先の海の近くにある小高く盛り上がった「馬の背」まで砂丘の中を歩いたことはありません。

ビジターセンター駐車場からいよいよ鳥取砂丘へ入るところ
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遠くに「馬の背」が見えます。あそこまで行って戻ってきます。
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駐車場からは砂丘を一度下がってから登ります。ここはその一番低いところで馬の背が壁のように立ちはだかります
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今回は毎日4〜5km程度歩いている日頃のウォーキングの成果もあるので、「馬の背」攻略は楽勝?と思っていましたが、およそ40mぐらいの高さがある急坂の馬の背を登っていくと、足下の砂地が崩れ落ちていくのでなかなか前に進まず、2歩進めば1歩後退するような感じで結構難儀しました。

馬の背の上からビジターセンター(上の白い建物)を眺める
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馬の背から日本海を眺める左側
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馬の背から日本海を眺める右側
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駐車場からゆっくり歩いて馬の背に登り、少し休んで戻ってくると1時間ぐらいはかかります。疲れ果てたわけではないでしょうけど、「馬の背」でゴロンと仰向けに寝転がっている観光客もいました。夏の暑い日には踏み出す前にタオルと飲み水を持っていくことをお勧めします。

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鳥取砂丘を堪能し、あとは二日分の睡眠をとるべくホテルへ向かいますが、その前に夕食を調達します。

今日泊まるのは鳥取のビジネスホテルですが、私がひとり旅の時に宿泊する場所を選ぶ基準は、ビジネスホテルなど安く泊まれて、温泉か大浴場があるところです。部屋に付いているユニットバスは狭苦しいので入る気がしません。もし泊まるホテルに温泉や大浴場がない場合は、近くの日帰り湯を探しておき、そこへ寄ってからホテルへ入るようにしています。

今回泊まるホテルは、鳥取駅前にあり、狭いながら天然温泉付きのビジネスホテルです。さらに嬉しいのは元々宿泊料が安いうえに、全国旅行支援の補助(宿泊料20%OFF&2千円の電子クーポン)が得られて格安で泊まれます。予約した後になって知りましたがラッキーです。

夕食はひとり旅の時はホテルや旅館の高いものは食べず、それこそ近所のラーメン屋さんかコンビニ弁当でOKというスタンスです。これは、宿泊と食事は節約し、その分観光やお土産にお金を使おうという考えからです。

16時過ぎにチェックインしてすぐに温泉で身体をほぐし、買ってきた夕食をサクッと食べたらコテンと翌朝8時まで11時間ほど一度も目を覚まさずぐっすり眠れました。

1日目走行ルート(675km)


鳥取・島根歴史探訪ツアーその2」へ続く



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2023年05月24日

旧車パンフレットシリーズ91(マツダ CD22/23/3型 2代目 コスモL)




世界初の量産ロータリーエンジンを搭載した2ドアクーペ「初代コスモ・スポーツ」は1967年〜1972年に販売されていましたが、その3年後の1975年に大きくイメージを変えて2代目のコスモ(AP)が登場しました。

この2代目コスモにはベースとなった「コスモAP」からの派生モデルとして、「AP」から2年遅れて登場したのが今回の「コスモL」です。「AP」はスタイル優先の2ドアファストバックスタイルで、「L」は同じ2ドアながら後席にも配慮したノッチバッククーペとなります。

「コスモAP」は初代の「コスモスポーツ」のスポーツからラグジュアリーへと方針変更されましたが、「コスモL」は、さらに今で言うところの「セレブが乗るクルマ」という印象づけがなされています。

「L」はランドウトップ(landau top)のLから来ていて、屋根の一部にビニール勢のハーフレザーを張り、後席用の窓にオペラウインドウと名付けた縦型の開閉できる窓が特徴となっています。この「landau」についてはパンフレットの中でも解説されていますので詳しくはそちらをお読みください。

エンジンはAPと共通で、2種類のロータリーエンジンと1種類の2000ccレシプロエンジンがありました(初期のAPには1800ccレシプロエンジンモデルもありました)。ロータリーエンジンはRE13B型(135馬力)とRE12A型(125馬力)、レシプロエンジンは2000MA型(110馬力)です。

販売時期は、1977年(昭和52年)から、3代目HB型コスモへとFMCする1981年(昭和56年)までの4年間です。

パンフレット(カタログ)は、コスモLが登場した時の1977年(昭和52年)9月版です。

写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。

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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。

●次回予告 日産 K11型 2代目 マーチ
旧車パンフレットシリーズ一覧

【関連リンク】
旧車パンフレットシリーズ71(日産 F30系 初代 レパード)
旧車パンフレットシリーズ67(三菱 A12/A13型 初代 ギャランΛ)
旧車パンフレットシリーズ35(マツダ 3代目 コスモ)


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2023年05月20日

旧車パンフレットシリーズ90(日産 A10型 初代 バイオレット オースター)




1977年に2代目バイオレットの登場とともに、同じプラットフォームを使い、コストダウンのため共通部品を多く使った兄弟車として、高級志向のスタンザとスポーツ志向のオースターが登場しました。型式も2代目バイオレットと同じA10型です。

この初代が登場した時だけ頭に「バイオレット」が付きますが、1年後のマイナーチェンジ時には「バイオレット」が外れて「オースター」だけになります。

ボディ形状は、3ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアバンの3種類で、そのスタイルは、曲線を多用した初代バイオレットとは大きく異なり、直線基調の往年の大ヒット作510型ブルーバード(1967年〜1973年)を彷彿とさせる(というかそっくり)ものでした。口の悪い雑誌では「昔の510のプレス板を引っ張り出して使ったのではないか?」と書かれていました。

駆動方式はFRで、次の2代目オースターからはFFとなります。

パンフレットに制作日付がないので詳細は不明ですが、車名にバイオレットがついているのと、エンジンがすべてL型なので(1978年MCでZ型エンジンに変更)、登場直後の1977年のものと思われます。一緒にもらった価格表はマイナーチェンジがおこなわれた後の1978年(昭和53年)10月版です。

写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。

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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。

●次回予告 マツダ CD22/23/3型 2代目 コスモL
旧車パンフレットシリーズ一覧

【関連リンク】
旧車パンフレットシリーズ36(日産 910型 6代目 ブルーバード)
旧車パンフレットシリーズ56(トヨタ TE50型 3代目 カローラ クーペ)
旧車パンフレットシリーズ06(いすゞ PF50型、PF60型 初代 ジェミニ)



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2023年05月13日

旧車パンフレットシリーズ89(三菱 CB/CD系 4代目 ランサー)



大ヒットした初代ランサーが6年間で62万台を売ったのに対し、大きく形を変えた2代目ランサーEXが8年間で31万台と大きく減らしていましたが、さらにミラージュと兄弟車となった3代目ランサーはFRからFFとなり、やや地味な存在で販売も思わしくなく、3年という短い販売期間で7万台に終わりました。

この4代目ランサーもミラージュの兄弟車ですが、ミラージュとはスタイルをキッチリ分け、小型セダンとして作り込みがなされ、端正なフォルムも好評で、ミラージュと合わせて生産台数が97万台という大ヒット作となります。販売期間は、1991年から1995年までです。

また、このCB/CD型4代目ランサーの最大のトピックスとしては、その後シリーズとして長く愛される高性能フルタイム4輪駆動モデルランサーエボリューションが初めて追加されたことで、初代〜IIIまでのベース車両となりました。

旧車パンフレットシリーズ09(三菱 CD9A型 初代 ランサーエボリューション)

最後のランサーエボリューションが販売終了してから7年が経ちますが、今でも「ランサー」と言えば、「ランサーエボリューション」を指すぐらいの強烈な印象を世界中に残してきたことを考えると、それ自体では儲からなくてもイメージリーダーカーの存在がいかに大切かということです。

しかし残念ながら、そういうことも理解できず、ランサーエボリューションは終わりを迎え、その他のヒット作も出ず、大不振に陥ってルノーや日産に救済してもらうことしか考えなかった無能な経営者しかいなかったというのが現在の三菱の落ちぶれた姿です。

今回のパンフレットには、そのランサーエボリューションの記載はなく、ベース車両のセダンですが、国内ラリー車ベースになる1800cc、4WDのRSというグレードがあります。

パンフレットは、1992年(平成4年)10月版と価格表です。

写真は低画質ですので、写真下のリンクから高画質のPDFでご覧ください。

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1970年代後半頃から80年代にかけて収集した新車のパンフレット(カタログ)を不定期にアップしていくというシリーズです。JPG画像やPDF画像を転載や他で使う場合は、出典とリンクを記載してください。

●次回予告 日産 A10型 初代 バイオレット オースター
旧車パンフレットシリーズ一覧

【関連リンク】
旧車パンフレットシリーズ38(三菱 A170型 2代目 ランサーEX 1800 TURBO)
旧車パンフレットシリーズ09(三菱 CD9A型 初代 ランサーエボリューション)
旧車パンフレットシリーズ01(三菱 A70型 初代 ランサーGSR)



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